いらっしゃいませ

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Wittenberg ルターの町へ(1)隠れ家すぎる歴史的ゲストハウス

こんにちは☆
松浦です。

前回のブログが途中で切れていますが(続く予定です)
この熱が冷めないうちに別件についても書き記しておきたいと思います。

ちょっと珍しい、
古い建造物が宿泊施設になっているようなところが
大好物となったこの頃です。
また興味深い場所を見つけたのでさっと行ってまいりました。

いざ


ルターシュタット・Wittenbergへ。
ベルリンからミュンヘン行きのICEに乗って40分くらいの静かな町です。

ここへ行く列車の終点はミュンヘンですが、
Wittenbergをもし寝過ごしたらライプツィッヒやフルランクフルトもこの同じ路線上にあります。
ドイツの都市は列車で訪れやすいですねぇ。
とか言いつつ今回は後1日予約日が違ったら鉄道のストライキの大影響を受けていたところでした。


ここの中央駅にはほぼ何もないのでご注意を。
(トイレとパン屋さんくらいはあります)

駅から中心部までは歩いて15分くらいでしょうか。
Wittenbergは1泊2日の観光でおそらく全部回れる大きさでした。
500メートルくらいの通りに有名人の家から美術館、教会、広場など全部収まっています。
ひょっとすると、街並みは中世からあまり変わっていないんではないでしょうか。
見てださいこの地図を...



ただ、
中央駅から中心部まではまあまあ歩きますので、途中下車で荷物を抱えての観光は大変そうです。
中心部にもカフェなど一休みできる場所はほとんど無いです!!
ベルリンからミュンヘンに行くついでに寄るよりはホテルに荷物を置いて、
休めるよう1泊されることをお勧めします。

さて、
今回の私の目的はこちらでした。
https://www.johanniter.de/johanniterhaus-wittenberg/



ヨハニターハウスと言う建造物。
会議室と客室10室、暖炉部屋からなる歴史的なゲストハウスです。
ドミトリーではなくて個室です。

平日だったからか、
観光シーズンではないからか?
これまた利用中の宿泊客は私一人で、かなーり広々でした。
物音の一切聞こえない巨大なお家で瞑想的な一晩を過ごすことになりました。
そもそも観光はほどほどに本を読んだり勉強をしたりするだけの滞在がしたい人なので
嬉しいサプライズでしたが、まさかここまで完全に貸切になるとはw


こちらの宿泊施設のスタッフは夜間は居たのかいなかったのか、
チェックイン以降、朝食の時間まで誰にも会わず...
多分そういう基本無人のスタイルなのでしょう今頃は。



”すみませーん”とは(ドイツ語で)叫んでみましたが、
こだまする。こだまする。

返事はないようなので、
入ってよかったのか否かは分かりませんが、
この印象強い階段の先にある食堂ホールの横に見つけた
キッチンで勝手にそこのケトルを拝借して、
夜な夜なコーヒーを入れたのでした😌
外にカフェがなかったのでねぇ...

ふと壁に目を向けるとキッチンの壁にはシーツ1枚分くらいある薬草図鑑が貼ってありました。
何このワクワク、ゾクゾクする感じ☕️


この建物は本格的に古く、教会のような感じですが、
内装は意外とパステルカラーに塗ってあり、部屋はIKEAのモダンな家具で統一されており、
そして塵ひとつないくらいお掃除が行き届いていて、
普通に明るい気分で過ごせます。
外が雪景色だったらそれも最高に素晴らしいはず。

外観からはお化けが出てきそうに見えますが、
中は怖くないですよ。





さて、
ヨハニターハウスを後に、
旬のワイルドガーリックの生い茂る小川の公園を少し歩くと



かの有名なルターハウスがもうありました!
が、エネルギー効率を高めるために盛大に建物を修復中とのことで
なんと1年以上閉まっており、
今はレストランだけの営業みたいでした。





この通りを真っ直ぐ行くと広場があります。
(ルターの像もそこにあります)


続いて、95か条の論題が扉に貼られたことで知られる城付属聖堂があります。


そして、その宗教改革の中心となった扉がこちらです



私の今回の目的は観光ではなかったので、
暗くなるまでにざっと歩きました。

そうそう、世界遺産の写真や映像は検索すれば出てくるのですが、
出てこないのはこちらです。
2024年3月現在の街の様子。

郵便局にしておくには勿体無いほどの郵便局



お花屋さん



実はWittenbergには
かなりのアンティークショップがありました
が!

これは、ドイツの小さな街あるあるですが、
店舗は展示のみのような使い方になっており、基本閉まっています。
そしてお店の扉に電話番号が貼ってあります。

”用がある人は電話してね、店開けるから”的な。
ふらりと立ち寄ることは不可能です。





お茶ができそうな場所は所々ありました。
アイスクリームパーラーとかチェーンのパン屋さんとか。


そして唯一見つけたローカルなカフェ
(屋内が空いていなかったので入らず)



お茶屋さん



そしておびただしい数の空き店舗!



すごいんです。
地上階の店舗に奥、住居3部屋付きというような
ベルリンではあり得ないような神物件がそこら中にありました。
かなり人口や観光客が少ない町という印象ですが、
商売上手な方々が集まれば復興できそうな、ポテンシャルが感じられました。
是非どなたかカフェを開いてくださいな


ということで、
1日目はゆるい街歩きのみで切り上げ、
晩御飯を調達し、
私はゲストハウスへ戻って黙々と本を読み始めました📚
ああ楽しかった。


ですがこの翌日、
ふらりと入ってみた
ある場所に完全に心を奪われてしまうのでした❗️

(続く)

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