髪盗人(挿絵本)見つかりました!

こんにちは☆
松浦です。

ぴりりと肌寒くも爽快なお天気がつづくこの頃。
週末は1泊ですが、自然豊かなベルリン郊外に行って参りました。



明け方に大発生した靄(もや)が
日の光に吸い込まれるように湖の水面を走ります。


残念ながら写真には写りませんが、
人間の寝ている間にせっせと湖を綺麗にした精霊が空に戻っていくような
幻想的な景色を朝露に濡れた丸太に腰掛けて眺めておりました。
大変貴重な経験です。


波紋の広がる音すら聞こえそうな朝が過ぎ、
日が高く昇る頃、
ヨガを始める人や、ローカルの子供達。
ひなたぼっこをしにきたワン子で暖まった岸辺はどんどん埋まります。



さて、

”あー、ここ圏外だ。文明が恋しい...”
”お菓子持ってくれば良かった...”
”ネコが腹を空かせているに違いない....”
そんな邪念に、皆徐々に囚われはじめる午後。
私も現実に戻り、買い付けに出たのでした。


”人間は幸福ではない。
しかし、つねに未来に幸福を期待する存在なのだ。
魂は故郷を離れて不安にふるえ、未来の生活に思いをはせて憩うのだ”

アレクサンダー•ポープ



そんな日曜日の午後買い付けに行った先で
素晴らしい1冊と出会いました。


上のような名句の数々は
シェイクスピアに次いで引用されていると言われる
18世紀のイギリスの詩人アレクサンダー•ポープ。


本書はポープによる代表作で
実話に基づいて執筆されたといわれる
諷刺詩、髪盗人(かみぬすびと)となっております。
http://archangel.ocnk.net/product/3718






http://archangel.ocnk.net/product/3718

インゼル文庫の髪盗人の中でも本作は
ご覧の通り怪しい表紙に包まれた逸品。
かのホイッスラーも絶賛した
オーブリー・ヴィンセント・ビアズリーによる挿絵本となっております。