再入荷☆ アートなチェスの駒の本

本日入荷の人気古書

こんにちは☆

松浦です。

ベルリンはおかしな天気続きです。
7月だというのに土曜日も日曜日も夕方突然雹が降ってきました!

晴天で気持ちの良いお天気の中、
黒くてゴツい雲が現れたかと思うと雷が鳴り
小石並の雹がスコールの如くザーーーーっと降り
15分くらいでまた日が照るというツンデレぶりです。

それにしても、
雹でもランニングを続行する通りの人々、痛く無いのでしょうか。

ところで、
今朝は久しぶりに、あの”チェスの駒のご本”が
再入荷しました。




http://archangel.ocnk.net/product/2133


10世紀に渡る芸術的なチェスの駒 とその歴史を
45点のモノクローム写真で辿る事のできるロマン溢れる古書です。

3世紀、エジプトで使用された駒から
1900年代の駒まで写真の掲載がございます。

駒の素材もセラミック、ガラス、金、銀、翡翠など様々です。


古くは
古代ギリシャの詩人ホメーロスのオデッセイアの中で
既にチェスに似た様なボードゲームが登場していたり、

現在のチェスに近いものはおそらくインド発祥の後
各国に伝わった事、

ヨーロッパではまず
10〜11世紀にスペイン、イタリアにやってきて
1200年代にはヨーロッパ各国に広まった事

像が馬に代わったり、
ギリシャ神話の神のモチーフであったり、
ある国ではペンギンやホッキョクグマの駒があったり、

また
戦争中は対戦国相手をイメージしたものに取って変えられていたり
割と近代的なものなんかは
太陽や星、望遠鏡やロケットが駒になっていた事等


チェスの駒のモチーフが時代の流れにあわせ
これでもかというほどの変化を遂げてきた事がよくわかります。

もっとも
現在でも英語圏では歩兵なのにドイツでは農民であったりと、
モチーフの意味が全然異なっていたりして完璧に統一されてはいないようなのですが。


ヨーロッパにチェスが伝わった頃は
キリスト教教会はこのゲームが民に広まり
人々が物を考え始めるようになる事を良いようには思っていなかったそうです。


(要らんこと覚えんと
 だまって言う事聞いて働いておれば良い!という)

トランプのそれと同じ様な経過をやはり辿っていたのですね。
海を越え、その後も様々な障害を越えて、
常に変化しながら現在の形となった”チェス”。

もしかすると今後も時代を反映させながら、
チェスの駒は進化し続けるのでしょうか?