ある日の写真展の様子など

こんにちは★
松浦です。

ベルリンの美術館は今もコロナ対策の影響でいろいろと制限が厳しいもので
久しく訪れませんでしたが、先日久しぶりに足を運びました。

写真家のお客さんがうちに来ていたのでCOBerlin(という美術館)の写真展に
一緒に訪れました。

この展示のテーマは『Send me an Image 』
19世紀のの絵葉書や白黒写真から、現代のソーシャルメディアまでのイメージに関するもの。
もっと言えば、イメージのイメージ?
イメージ・コミュニケーションの社会的側面を表現する感じのものでした。




写真がイラストレーションのメディアから
今日の社会で最も重要なコミュニケーション手段のひとつへと変化したことが考察されます。




これは検索したいキーワードを入力すると
各国のイメージを画像に変換してくれる面白いスクリーンです。


私はベタに平和(peace)と入れて検索してみましたが、はやり国によってそのイメージは少し異なります。
ちなみにその後、猫(cats)とも、英語で入れてみましたが、なぜかフランスの画面には猫の画像が1枚も表れず😂
フランス人は猫に興味がないのか、それとも頑なにフランス語の検索結果を優先しているのでしょうか。
オンラインでは検閲、監視、アルゴリズムによる規制などが加わり多くの影響を与えていることが照らしだされます。

ソーシャルメディアで共有される画像は、急速に拡散するだけでなく、
独立したニュース性を持ち、さまざまな種類の抗議行動を引き起こすこともあります。



この上からぶら下がっているのは、お会計のレジで使われるレシートのプリンターとその用紙です。
今この瞬間にもここに印刷され続けているのはある種のハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿された写真なのだそう。

そして美術館の入り口に乱雑に投げ込まれた(かのような)プリントアウトされた35万枚の写真の海😲


この展示の鑑賞者だけでなく、私たちはみんな普段の生活でこれらのイメージをかき分けて
毎日メッセージを受け取っていますね。


最後は湖の見えるカフェで締めとします☕️
ところで、この写真を見ると木が風に靡いたりボートが水面を動く音がなんとなく聞こえてきませんか😊

今日のデータ駆動時代に、自分に必要なメッセージを受け取るためにとても良いと私が思っている方法があります。
それは本来の目的の為にあるものとは違う器官を使って感覚を養う方法です。
与えられた情報が詳細だったり、科学的根拠があったりすればするほど人間は本来の無限の感覚を失い
既存のアイデアを信じるか、信じないかだけになってしまいます。

巧妙に並べてられる文字やいいね!の数を閲覧するのではなく
目で見えるものから聴き取ります。

つまりデータに基づかない=感覚を養うという方法です😄
機会があればどうぞお試しください🌷