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節約術から生まれたアートと?あの古書

2013年06月29日

こんにちは☆

松浦です。

ベルリンは広いので
住んでいても
わざわざ行った事のない街というのがたくさん存在します。


今日は時間があったので
ドイツに来たばかりのようなトキメキを求めて....
知らない駅で降り、
知らない通りを奥へ奥へと進んでみました。


そして、
見つけてしまったんです!!
ベルリンにこんなところがあったのね〜♫
というような
アンティークショップやカフェがちょこちょこあって
学生いっぱいの
パリのサンジェルマン通り的な場所を

とても私好みの
面白い場所をみつけてしましました。 


帰ってから
一体どこだったのか、確認した所
私のもっているベルリンのガイドブックでは
ぎりぎり圏外となっておりまさにベルリンの素顔
という感じの場所でした。
そのエリアに、いっそ引っ越そうかと思い
空き部屋を探してきょろきょろしてしまったほど気に入ったのですがカメラも持参していなかったので写真がございません!

しかし、お土産に、、、
たまたま見つけた
おじいさんが一人ほそぼそと営む感じのアンティークショップで
珍しいインゼル文庫を3冊仕入れしちゃいましたよ。

時々ご紹介する事のあるこのご本ですが、
早速1つ登録いたしました。







ゲーテの時代に生きた人々の陰が
美しい視覚芸術として記録された興味深い本書

Schattenbilder der Goethezeit.
55 Tafeln
Insel-Bücherei Nr. 565

=ゲーテ時代のシルエット
55の図版
Anne Gabrischさんによる
あとがきがございます。

内容は18世紀のアーティストの描いた
シルエットの縮小版?レプリカ?ですが
本書インゼル文庫565番としては
1966年発刊の初版です☆


ところで、
この塗りつぶした黒い陰のアート
(切り絵の意味もありますが)
どうして
”シルエット”と呼ばれるようになったのでしょう。

実はこんな背景がありました。

18世紀、
ヨーロッパ諸国の間で行われた
七年戦争(1756−1763)
が長引いた事によって
フランスはお金がなくなりつつありました。


この時代
人物の記録を残すにもカメラが無いですし、
コストをかけずに
肖像を残す方法は何かないかなー...
という事で
横顔のポートレイトが始まりました。

(節約術)描き描きっ...



これを
ルイ15世の財務大臣、
Étienne de Silhouetteさんが
いいね!

と推奨し、
どんどん取り入れる事となり
彼の名にちなんで
シルエットと呼ばれるようになったそうですよ。


ところで本書
シルエットの下に各々、タイトルと番号1〜55番が
ついていますね。



何番のシルエットが
誰のどんな様子であるかは
P69〜P76に記載のあるちょっとした解説と照らし合わせて
お楽しみいただけるんですよ♫


18世紀のシーンの
たくさん詰まった希少な資料!
というだけでなく
ノスタルジックで美しいアートのであり、
希少な1冊です。


私自身も18世紀のシルエットの大ファンですので
当店のマークもこのシルエットなのですが。


ずっとお探しだった方、これを機にお好きになった方
コレクションにいかがでしょう☆




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