文字の芸術をテーマとする美しい古書です。
書籍名
KUNST DER LETTER
著者は自らもタイポグラファーである
Christian Heinrich Kleukens です。
本書はカリグラフィーアートというよりは
タイポグラフィ（活字）の歴史を辿るような
面白い１冊です。
後半の解説部分に
西暦何年頃の文字であるか図版ごとに簡単な紹介がございます。
ギリシャ文字に始まり現在の文字の姿に至るまで、
アルファベットには数千年に及ぶ変化の歴史があります。
それまでの装飾的な形が消えてゆくのを惜しみ
残そうとした人々のいる中、
1500年頃には、現代
（この本の創刊された1940年頃）の文字とあまり代わらないスタイルになったようです。
制作も装飾も容易でない
羊皮に書かれたような昔むかしの本は
今や大変価値あるものとなり、
それはそれで素晴らしい芸術であり、
本と人の軌跡ではありますが
一方で、シンプルな形に統一され進化した文字を
使って誰もが書き記したり、本を読んだ入り
印刷できる時代がやってきました。
印刷技術はその後も発展を続け
今現在は本が紙の上に存在することすら
全てでは無くなってきましたね。
しかし
活字の１つにも長い歴史があり
古人の思い入れの上に成り立っているのだなぁ
...と考えさせられる素敵な古書です♫
＜コンディション＞
良好。
目立つダメージはみられず綺麗な状態です。
1940年代の古書につき若干の使用感をご想定ください。
＜発送＞
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