アンティーク洋書☆美しいリトグラフを含むドイツの伝説集　エンボス　ワインの葉モチーフ　　英雄伝説　

表背表紙に立体的な模様のはいった
アンティーク洋書が入荷しました。
この美しいアンティーク洋書『ドイツの伝説集』は1894年に出版された貴重なコレクションです。
アルベルト・リヒターによって編纂されたこの書籍は、ドイツ各地に伝わる古い伝説や物語が収められております。本を開くとまず迎えてくれる精緻なリトグラフが印象的です
高級感あふれるエンボス加工が施されており、ワインの葉をモチーフにした美しいデザインが目を引きます。抹茶のような緑と金色のコントラストでどこか神秘的な雰囲気を醸し出しています。

書籍名
Deutsche Sagen

以下序文の訳を少々ご紹介します。

この本の著者は、『中世ドイツ英雄譚』を刊行するにあたり、古代ドイツ詩が持つ壮大な遺産への理解を深めるための土台を築きたいという意図を表明しました。彼は、この取り組みによって、若者たちがドイツ民族に課された使命を果たす一助となることを願っていました。若い世代にドイツ的気質を伝え、そこから刺激と導きを得てほしいと願っていたのです。
予想よりも早く、これら英雄譚の第二版を出版する必要が生じました。著者は、自らの目的がまだ十分には果たされていないという希望を胸に、すでに歩み始めた道をさらに一歩進める決意を固めました。そして、この本の構想を思いついたのです。
これは、1870年に世界を揺るがした出来事がまだ起こる以前のことでした。当時としては、ドイツ文化への情熱を喚起しようとすることは、ほとんど無意味に思われたかもしれません。しかし著者は、この本が決して無駄に終わるものではないと、あえて信じたいと願いました。
ドイツ精神の再生が求められるこの時代において、その精神に真の滋養を与え、空疎な言葉に支えられた漠然とした熱狂から脱し、理想により近づけることは、かつてないほどに重要でした。ドイツ国民は現状に安住することなく、精神の高みを目指してたゆまず努力し、その美徳を守り続けなければなりませんでした。
現代におけるドイツ民族の偉大な功績は称賛に値しますが、それとは別に、過去に息づく精神と本質を深く知ることこそが、堅固な土台と明確な目標を備えた真のドイツ的情熱を育む最良の道であると信じ、そして──