ロマンチックな古書と紋章学のペガサス



ロマンチックなデザインの
素敵な古書が入荷しました♪
ゲーテ作品集(Johann Wolfgang von Goethe)
うち全16話完結のシリーズの内
”8−12話”の入った1冊となります。

本書を開くと第8話として,,,
ゲーテの傑作
そして彼の最も不可解なストーリの一つと挙げられる
”Die Wahlverwandtschaften””親和力”
から始まります。

化学の親和力の原理を二組の男女の恋愛に当てはめ
その心理を巧みに描く長編小説。
情熱と理性の間で紛争が大混乱へ
そして最終的に悲劇的な結末をもたらすお話です。
(1809年〜)

内容は本書の発刊年より随分前の作品を含みますが
本書自体は1880−90年頃発刊のお品と思われます






堂々と描かれているのは
ペガサスのようです、
印刷とエンボスの両方で模様が入り
立体感ある仕上がりに加え
ほとんど擦れが無い状態でみつかりました。







裏表紙は一色ですが四隅と中央に模様
さらに2重のフレームがエンボスされております。





経年によるヤケがございますがページも綺麗です。



ところで、
時々古書の表紙のデザインに登場するこの羽のあるお馬さん
ギリシャ神話に出てくるペガサスですが、
作品の内容には無関係なので
どういう意味なのかしら??
と思っておりましたが

中世ヨーロッパ以降貴族社会において用いられてきた
”紋章学”
によると「教養」や「名声」を現すもの
ローマ時代には
「不死」の象徴であったのだそうです。


一代で読み捨てらてはならないっ
価値ある本を後世に伝えよう。。。


出版者は
そんな思いから表紙に天馬を
刷り込んだのでしょうか☆

(,,,,?かどうかは勝手な推測になります)

おかげさまでこうして今日手に取ることができました♪



”ははーん ” ひらめいた猫