世界的に有名なドイツのあの人と今日の賛美歌集♫

こんにちは☆

松浦です。

今日もしとしと雨が一日続きそうなお天気です。

この数日の小雨で桜のようなお花は終了してしましましたが
中庭の緑が元気になって
皆一気に背が伸びたような気がします☆

ところで、
今日はあとでご紹介するお品にも関係のある
世界的有名人でもある、ある神学者
の事をおおまかに書きたいと
思います。

この、
教皇勅書(Papstbulleー、ローマ教皇による勅令)
を燃やしている姿の描かれている彼↓




こちらは誰もが見た事ある肖像ですね。
マルティン•ルター
(1483 ー 1546 )

マルティン•ルターは神学者というイメージですが
彼のお父さんは
マルティンにはエリートコースを歩んで欲しい!
と思っており、若き頃のマルティンは法律家を目指すべく勉強に励んでおりました。

成績優秀で一目置かれる程のマルティンでしたが
そんなある時、落雷に合いその恐怖から
”Hilf du, heilige Anna, ich will ein Mönch werden!“
アンナ様(マリアの母)修道士になりますからどうか助けてください”と叫んだのだそうです。

それから、家族の反対を押し切るようにエリートコースを脱線し
修道生活を始めました。
この時期、聖書を深く理解し研究に取り組むようになったそうです。

その後ルターは、大学で哲学と神学の講座を受け持つようになり
ます。この頃
ルターは ローマ書の中の「神の義」の思想の解釈に悩みます。
後に、新たな神学的発想をもって
”人間は善行でなく、信仰によってのみ 義とされる”と
解釈しようやく心の慰めを得ます。

なぜ

善行でなく、信仰によって...
なのでしょう。


それは、例えば
人を殺しました、
悪い事をしてしましました
という場合
自分が死んだあとの魂は
地獄か、罪を償うまで煉獄にとどまり苦しむ事となります。

その苦しみから解放されたければ
生きている間にローマ教皇が売っている
”免罪符”をお金で買う=善行(?)

免罪符を買うと魂が天国にいけるよー、
煉獄で苦しむ貴方の家族が助けられるよー、
免罪符は天国へのチケットだよー

という事になり、
実際その免罪符(贖宥状)が売られていたのです。

神様に救いを求める人々、
子供に食べ物も十分買えないような貧しい人々すら

”"As soon as the coin in the coffer rings, the soul from purgatory  springs."チャリン♫と投入されたコインが音を立てた瞬間、魂が煉獄から飛び出て天国へ行けるよ”

というキャッチーなフレーズを信じて
教会で免罪符を買いました。

この’煉獄”の事は聖書には書かれておらず、
しょうもない免罪符の販売は
教会の権力濫用だ!ただの金儲けだ!
と思ったルター、


当時掲示板の役割をしていた
ヴィッテンベルク大学の聖堂の扉に
贖宥状の意義と効果に関する見解を示した
95ヶ条の論題を貼り出します。



神学上の論争の予定で
一般人には読めないラテン語で書いて掲示したこの論題は
翻訳された印刷物となってあっという間に広まってしましました。



1521年
ヴォルムスで行われた神聖ローマ帝国の帝国議会
の様子↓



皇帝は
厚い民衆の支持を得たルターの論おかげで”ドイツが解体!”
に追いやられる事恐れていました。

この議会でルターは自分の書いた書物の前に立たされ

”これを書いたのはお前か?”

”ここに書いた事を撤回するか?”
の質問をされます。

ルターは著者である事を告白し、
聖書に書かれていないことは認めることができないと勇敢にも主張

”内容は撤回出来ないし、しない”

と答えます。

そんなわけで、異端者と見なされたルターは
帝国追放を言い渡されました。

(が、その処分を聞く前に逃げてヴァルトブルク城に
囲われました)


お城のこのお部屋↓でおよそ1年の時を過ごしたルター、



聖書に書かれている事っていうのは
母親が子供に話しかけるように簡単に伝わらなけば,,,
難しくて誰も読めないんじゃ意味ないでしょー!

(皆が自分で聖書を読めないと指導者の意のままにだまされるからね)

っという事で
ギリシア語で書かれた聖書をルターはその間一生懸命翻訳します。
独自の解釈も加えたようですが。


ルターの不在中、
ヴィッテンベルクでは過激派がリーダーシップとっていましたが
ルター説派の農民等が教会を破壊したりと暴力行動を起したのです

”それはやり過ぎやぞっ...(汗)”と
ルターは再び人々の前に現れ
説教によって過激派を糾弾しました。



そんな訳で、
ルターの影響下でその後
”Evangelisch-lutherische(ルターの意) Kirchen(教会)”
ルーテル教会という大きな教派ができました。

ルーテル教会は
プロテスタント(ローマ・カトリックへの抗議者の意)の1つで
ローマ・カトリックの旧教に対して新教とも言われます。

ドイツの福音主義者とは”evangelisch”
はルターや ジャン・カルヴァンの教えにもとづく教会信徒
が主だそうです。

今日から掲載しております賛美歌集は
そんなルターの教えに基づくご本のようです。

あ、ルター自身も美声の持ち主で
また、賛美歌を作ったりもしたそうですよ




Gesangs Buch für die
Evangelisch-lutherische LandesKirche
des Königreiches Sachsen

ザクセン王国の首都であったドレスデン発刊の賛美歌集
及び祈祷書です。


※独自の解釈、意見を含む日記ですのでだいたいそんな感じ...
とお読みいただければと思います。