本日1点届きました。人気古書にまつわる背景とは

こんにちは☆

松浦です。


インゼルに関するご質問をよくいただくので、
少しずつどんなご本なのか!?

分かる範囲で書いていきたいと思います。


先日の158番に引き続き今回は213番の蝶のご本です♫

(このブログを書き終わったら1点登録いたしますね☆)






単に美しいだけでなく、いろいろな角度から細部まで観察され
た蝶ちょう達、

どんな人の作品なのでしょう



?





ドイツの昆虫学者、Jacob Hübner ( 1761-1826)
ヤコブ•フブナー氏
(お名前の読み方は日本語でどう呼ばれているかわかりませんが)

Jacob Hübner氏は昆虫に関する多くのご本を
書かれております。

ヨーロッパに生息する昆虫の内蝶や蛾な等の
鱗翅目(りんしもく)/チョウ目 学名:Lepidoptera
最初の研究者のひとりである彼、
新種の昆虫に関して、また
「種 (species)」や「類 (genus)」といった分類学上の説明も行いました。
そうして、昆虫に関する数々の本を
19世紀の世の中におくりだした人物です。

こちら↓の画像は彼の有名著書のひとつ
Sammlung Europäischer Schmetterlinge (1796–1805)


ヨーロッパの蝶と、その幼虫についての作品集、








参考http://www.christies.com/lotfinder/books-manuscripts/huebner-jacob-sammlung-europaischer-schmetterlinge-augsbourg-5632074-details.aspx

789枚の蝶のイラストページ(Kolorierte Stiche版画の一種)
に加え438枚の幼虫のページを含む
19世紀のオリジナルを入手しようと思えば
€3000はくだらない...
大作のようです。

そして、1930年代
そんなJacob Hübner氏大作から
素敵な部分をピックアップしたような
小さな蝶の本インゼル文庫213番のご本が生まれました!






昔の研究者の努力の賜物を
こうして今アートのように共有、継承できるって
素晴らしい事ですね♫

著作権とか大丈夫だったんでしょうかね。
皆の興味を追求してくれたインゼル文庫の存在に感謝です♫

今から登録いたしますこのご本は
1934年発刊のお品のようです☆

本書には幼虫は含まれませんので、
幼虫が怖い方もご安心ください。
(私は足のない虫は全般的に怖いです)

Das kleine Schmetterlingsbuch In vielen Farben
Kolorierte Stiche von Jakob Hübner.
Geleitwort von Friedrich Schnack

そうです!
158番の序文を書いたのも同じくFriedrich Schnack氏

こちらもなかなか、興味深い古書なんですよ。



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ーーーーーーーー追伸ーーーーーーー

こちらでご紹介したご本の販売は終了いたしました
引き続きお探しの方、申し訳ございませんが
次回の入荷をお待ちくださいませ☆