レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に生きた怪奇幻想画家

こんにちは☆

松浦です。

今日は
ヨーロッパの芸術のたくさん掲載されたご本を1点
登録しておりますので
お好きな方は御覧いただければとおもいます。


古い絵の写真をこうして登録毎に
眺めておりますと
いろんな画家について知る機会が持てるのですが

そんな中
ある作家さんの作品を
個人的にとっても好きになりました。



この作品集?
も注文しようと今おもっている所です。

これは
’快楽の園”



3面鏡のようなパネル型作品の右翼の一部で
人間を飲み込んでは排泄する青い悪魔
が描かれています。

右翼の上あたりには、
人間たちが悪魔の群れに様々な責め苦を受ける地獄を描いた場面



「樹幹人間」と耳の戦車
そうグロテスクな表現でもないのに
卵の殻で出来た怪物の姿、中が居酒屋という設定も
おぞましい...

そう言われているだけに
まさしく怪奇幻想画家としての本領が発揮された傑作
のようです。

旧約聖書のストーリーの通り
本作品は左側で神が土からつくったアダムと
命在るものの母(エバ)イブを結び


真ん中のパネルは人が増えて好色の罪を犯し始める
様子。


左側では(人の)悪が増大し悪魔に罰せられる様子。
が描かれているのだと思います。

さらに、面白い事に、この
作品は両翼を閉じるとこのようになります。



神が創っている最中の地球の姿(地動説!)


天地創造 
1日目に天と地を創造し、そこへ光を与えて昼と夜にし
2日目水を分けて空を海にし、乾いた所を陸とし
3日目地に種のある実をつける植物をはえさせた....
4日目地に種類に従って生き物を生じさせた

とのことで、3日目の様子という説が強いです。

(しかし小さくて見えないだけで動物や水の生き物がもういたかもしれないので4日目かも?)

ですので順番的には、
開いてから中を見る感じになりますね。

この続きの世界は中の様子左中右
さらに続きの世界は?
というと昨日の日記に書いたとおり
洪水で一度滅ぼされてしまうんですが...

さらにずっと先は、
この絵を前にしている私たちのいる世界こそ
続きという事でしょうね。


と、
そんなボス氏の
作品の一部も本書に掲載がございますよ!





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アーティスト情報



ヒエロニムス・ボス
(Hieronymus Bosch/本名:Jeroen van Aken、1450年頃- 1516年)ルネサンス期のネーデルラントの画家。
活動場所が異なりますが、
レオナルド・ダ・ヴィンチ (伊1452年- 1519年)とほとんど同じ時代に生きた画家です。


代表作

快楽の園(1480年 - 1500年頃)(プラド美術館)
乾草車(1490年 - 1500年頃)(プラド美術館)
聖アントニウスの誘惑(リスボン国立古美術館)
 東方三博士の礼拝(1510年頃)(プラド美術館)


プラド美術館、行きたいです!!!


詳しくはこちらからもどうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%B9