森の木の本、ウィズマールの景色も少々

こんにちは☆

松浦です。

昨日はあるお誕生日会に招かれたもので
1日ベルリンから離れ
そう遠くは無いですがウィズマールという街に行っておりました。


夫の出身地なので何か用事があると行く場所ですが、
ウィズマールはバルト海の景色が綺麗な所。





神聖ローマ帝国時代から長い間スウェーデンの統治下にあった
小さな街は

写真を撮り忘れましたが
今も北欧チックな建物があり
それにフィッシュマーケットがあったりと


列車で3時間しか離れておりませんが
お魚などなかなか見ないベルリンとは雰囲気が随分異なります。


街で立ち寄った
かわいいお花屋さんで
さっそくこころを奪われた
小さな緑ちゃん↓



なんと

”これを見る度に私を思い出してねと”
一緒にいた義母がさりげなく
プレゼントしてれました!!

お花屋さんにはまた
魅力的な雑貨がいろいろあり....
白い鍵の飾りも手にとって
かわいなー♫と言わんばかりに目を輝かせていると
それまで一緒に買っていただきました。

(恐縮、でもありがとうございました!!)



さっそく窓際に置いています♫
我が家の
ペンキがはげはげの収納扉に鍵もしっくりきました。

緑には本当に癒されますね。
この鉢植えがどんどん育ち

一刻も早く
こんな壁のお家に住みたい...



などと思い描いています。

ところで本日、

木の本が来ましたので1点陳列しております☆

本の書き出しがちょっと素敵なので
ご紹介を...








詩人アイヒェンドルフ(Joseph von Eichendorff)
Der Jäger Abschied=狩人の別れ
の詩のはじめの一節
”Wer hat dich, du schöner Wald,
Aufgebaut so hoch da droben?
Wohl den Meister will ich loben,
So lang noch mein Stimm erschallt.”

美しき森よ
おまえをそこまで造り上げたものは誰なのか
その者を讃えよう
私の声が響くかぎり 

(勝手に訳しました)


この詩は
本当はこんなに長いんですが

Der Jäger Abschied
       
Wer hat dich, du schöner Wald,
Aufgebaut so hoch da droben?
Wohl den Meister will ich loben,
So lang noch mein Stimm erschallt.
Lebe wohl,
Lebe wohl, du schöner Wald!
Tief die Welt verworren schallt,
Oben einsam Rehe grasen,
Und wir ziehen fort und blasen,
Daß es tausendfach verhallt:
Lebe wohl,
Lebe wohl, du schöner Wald!
Banner, der so kühle wallt!
Unter deinen grünen Wogen
Hast du treu uns auferzogen,
Frommer Sagen Aufenthalt!
Lebe wohl,
Lebe wohl, du schöner Wald!
Was wir still gelobt im Wald,
Wollens draußen ehrlich halten,
Ewig bleiben treu die Alten:
Deutsch Panier, das rauschend wallt,
Lebe wohl,
Schirm dich Gott, du schöner Wald!


日本語の歌詞は現時点では見つかりませんでしたが
曲が付けられドイツ語のまま
歌われているようです!


この木のイラストの素敵な古書はタイトルを
Das kleine Baumbuch -
Die Deutschen Waldbäume_
Willi Harwerth による カラーイラスト
図版の小さな本-ドイツの森の木-

と言います。


内容はイラストレーターによる図版他
序文とドイツの森を代表する木々の解説です。
紹介されているのは個々の木ではありますが

ヨーロッパのおとぎ話の舞台として語りつがれたような...
100年を越えて生きた森たちの姿は文化の犠牲となって
今は消えつつある

という事、
森は危機に瀕している!という事を
再確認をさせてくれる貴重な文献でもあります。

書き込みがちょっと読みづらいのですが...
娘が母にまたは母が娘に
プレゼントした形跡のあるお品です。


本書は背表紙が傷んでおりますが
簡単に捨てられず
テープで留められて読まれて来た姿
名前と住所が記されたカ所を見ると

命ある森の木から創られたモノとして
この本も大切に扱ってもらったんだな

と、
温かい気持ちにさせられました。

この本にサインを残した
緑を愛する優しい母と娘の姿が伺い知れます。