神話関係の古書、今週の読書ジャーナルなど

こんにちは☆
松浦です。

今週も素敵な品々が入荷しております♪
余韻が冷めないうちに今週読んでいた本のジャーナルから...


右側、The Song of Achilles (アキレウスの歌)です。
以前ブログでご紹介した、キルケー(という本)の
の作者、Madeline Millerの本です。

どちらもギリシャ神話のリテリングで、実際に共通する登場人物も含まれます。
年代順に読むのであればアキレウスの歌の方を先に読むべきだったかもしれませんが
私はあえて過去に遡り、いくつかの謎を紐解く形で読みたかったのでした☕️

あらすじ
”英雄たちの時代のギリシャ。
主人公はペレウス王と女神テティスの間に生まれた、何をやらせても完璧な王子アキレウスと
追放された不器用な若き(元)王子のパトロクロス。
異なる生い立ちながら何か惹かれあうものを持った二人は友情を育くみ始める。
パトロクロスとアキレウスの母テティスの嫁姑的な間柄は終始安定ながら
田舎の優しいおばあちゃん登場かと思わせるようなケイローンのもとで
武術や医学にも長けた青年に成長してゆく。
二人の絆はそこで(友達以上に)深いものとなっていった。
そんなある時、スパルタの一番美しい女性でスパルタ王の妻であるヘレネーが
誘拐されたとの知らせを受ける。
”トロイに行けば歴史に名を残す英雄になるが、死ぬ。”
預言でそれが分かっているにもかかわらず、
アキレウスは自分の運命を果たしにいく。
そして友情、愛と恐怖の間で揺れるパトロクロスも同行するのであった。

一般的に知られているトロイア戦争の流れはだいたいそのままながら、
それぞれの出来事が起こった経緯は、ファンタジーです。
付箋を貼って、ここまで読んだら休憩しようと決めていても
各章の最後の1文に撤回され続けました。
300ページ目くらいからは涙なくしては読めません(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

先に読まれた方の意見を聞いて覚悟していた通り、
私も途中、心に大怪我を負いました。
が❗️これほどの剣でなら刺されて痛い目に合う価値がある❗️
と思わざるを得ない華麗な悲劇でした😲(でも最後の最後はハッピーエンド)

パトロクロスの霊が作家さんに憑依して書き上げたのかなぁ〜🤔
そんなご本でした。
日本語訳版もあるようですのでご興味のある方はどうぞ📚

さて、ホームページの方にも
ギリシャ神話と関係の深い品々がよーく入荷しますが、
現在このようなお品がございます。

左の豪華な模様の古書は、本の歴史に関する本ですが
古い本の装丁やイラストはかなり神話にインスピレーションを受けています。
例えばこれはギリシャ神話のアトラース。
https://archangel.ocnk.net/product/5926



https://archangel.ocnk.net/product/5926
アトラスは、いろいろと神々の事情があって、
世界の西の果てで天空を背負うという役目を負わされる事になるのですが
中世の時代にこのアトラスが世界を背負っている絵が表紙に印刷されたことがきっかけで
地図帳をアトラスというようになったようです。

ちなみにそのごたごたには金の林檎が絡んでいまして、
これまたよく神話に出てくるアイテムです🍎
さっきのトロイア戦争の発端になった、いざこざにも金の林檎がしっかり絡んでいます😂

そして、
アイスキュロスによるギリシア悲劇、
オレステイア」三部作の中の一篇にはアガメムノーンも入っています。
https://archangel.ocnk.net/product/5921


https://archangel.ocnk.net/product/5921
おそらくみんなが嫌いなアガメムノーン。
ですが、今回アキレウスの歌を読んで、私は最終的に感謝しましたよ。
アガメムノンの息子さんに🙏

そして、アガメムノーンのひいお爺さんのお父さんといえば
https://archangel.ocnk.net/product/3035



https://archangel.ocnk.net/product/3035
ゼウス☀️
末代まで雰囲気引き継ぎすぎる..

当ショップではほとんど誰も持っていないような、コレクティブルなアンティークを
ほそぼそとご紹介しております。
ギリシャ神話、歴史小説がお好きな方にとっては
いずれも痺れる贈り物になると思います😍