素朴系 VS 感傷系 ゲーテのライバルシラーのご本です。

アンティークショップより厚みのある美しいお品が入荷しました。
エンボス、赤い本体に黒い模様の入った
本書はSchller Sämtliche Werke
全12話で完結の内
1から4話の入った1冊となっております。












発刊年が内容から確認できませんが、
1880年頃の書籍と推測します。

内容は主に詩集です。

ドイツ語
サイズ 約 13cm x 17cm (厚み約4,5cm)







Johann Christoph Friedrich von Schiller(1759年- 1805年)
は、
ドイツの詩人、劇作家、思想家で
ドイツ古典主義の時代の作家です。

非常に精緻でありかつ優美な彼の詩は
「ドイツ詩の手本」として現在も教育機関
ギムナジウム(高校のような所)で教科書に掲載されております。


1788年の
”Die Götter Griechenlands ”
ギリシャの神々等の有名な詩も
当時の言葉のままで記されているようです
(P65)

Da ihr noch die schöne Welt regieret,
An der Freude Leichetem Gängelband Selige Geschlechter noch geführet Schöne Wesen aus dem Fabelland,,,





18世紀末、ドイツ文学は
このシラーやゲーテの2人によって頂点を極め
確立されたとされています。
ちなにみこの二人は初めて会った頃は
お互い資質の違いからも反感を頂いており
距離を置いていたそうですが

その後の交流で分かり合う事となり
1796年には詩集『クセーニエン』(Xenien)
を共同執筆して友情は深まっていったそうです。

シラーは若くして病死しましたが、
ゲーテは晩年も創作に励み
後にこんな言葉を残しております。
「シラーと出会っていなかったら、
 ファウスト(ゲーテ代表作とされる長編の戯曲)は完成していなかっただろう...」

本書はそんな、
ゲーテの親友でありライバル的存在であった
シラーについて、また作品全集(の一部)です。

☆ちなみに背景に映っている茶色のご本はゲーテのファウストで
現在未登録品です、同額で金近日掲載予定です。

(お探しの方、ご予約承ります)

アンティークとしては滅多に無いご本ですので店主が出し渋っております...!