やっと届きました レッシングの格好良いご本です。

こんにちは、

日本でも

ベルリンでも一部の地域では同じ日に初雪が降ったそうですね。

寒いのはドイツだけでは無かったのですね。

良かったです,,,,!

ところで11月中旬にご紹介できる予定だったご本がようやく
ご用意できました☆

レッシングの格好良いご本です。





ゴットホルト・エフライム・レッシングの
(Gotthold Ephraim Lessing, 1729年-1781年 )
アンティーク本がようやく入荷いたしました。

11月中に入荷予定で予告しておりましたが長らくお待たせ致しました。








エンボスのあまりにも豪華な模様は裏表と背表紙にございます。
大きなダメージは無く状態は概ね良好です。

サイズ 約16,5cmx12,5cm (厚み約2cm)
年代 未明記 推測1880年とします。
ドイツ語です。















レッシングは詩人、劇作家であると共に
偉大な心理研究者でした。

彼の戯曲や評論はドイツ文学を形作り、その後の作家達
(ゲーテやシラー等)に影響を及ぼしました。

その大胆でありきわめて素朴で、きわめて堅固な論文に
当時のドイツ人はレッシングの文面に
とにかくビックリしたそうです。

彼の死後18世紀後半にドイツでは汎神論論争という
スピノザの哲学をどう受け入れるかという論争がおこりました。
彼の作品である『賢者ナータン』や『人類の教育』において、
”個々の宗教の教義を超越し、普遍の地平に到達すべきである”
論争の火種になるような考え、無神論的な内容を示し、晩年には「自分はスピノザ主義者かもしれない」と述べたことがきっかけとなったのです。
無神論である事、信仰心が無い事がタブーだった時代です。

この論争はスピノザの哲学が、
無神論ではなく、汎神論的であったとして、
ひとつの哲学として認められるかたちで結帰し
これがその後
道徳やキリスト教的倫理から文学を解放したロマン主義の成立につながりました。


今は信仰心が無い事をあからさまにしていても
なんてことは無い時代ですが、

当時のドイツ文学には大きな影響を与えた
革命的な人物の希少なご本の一つです

コレクションにいかがでしょう☆