グリム童話と食べられない赤ずきんちゃん。

こんばんは☆
松浦です。

天気予報でこの辺り夜間マイナス15℃になると聞いて
ドキドキしております。



しかし、
降り積もる雪を見ながら
お家でゆっくりいただく為の
チョコレートを入手したので
一人喜んでいます。



ところで、
平日、登録できなかったのですが先週末に買い付けた
とっても気に入っておりますご本を
ひとつご紹介させてください。







この素敵なお品は。。。
アンティークのグリム童話のご本です☆

赤い表紙に大きく描かれた女の子と小鳥達の柄は

エンボスでぷっくりと凹凸があり、
写真で見る以上に存在感があるのですよ。


本の印刷ではなく、最初の持ち主の書き込みです。
1906年とありますが
本書は1900年頃のお品と思われます。





カラーのページも所々ございますが、
中にもたくさんの素敵な挿絵を含みます。









グリム童話。。。


ヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟が編纂した
ドイツのメルヒェン(童話)集
の歴史は古く
1812年に初版第1巻が登場しました。

お話の内容は
グリム兄弟がドイツ中を歩き回って、
古くから語り継がれてきた物語をドイツの
農村に住む民衆から直接聞き集め、
それを口伝えのかたちのまま収録し
出版されたものだと長年考えられてきました。

が、

その後

取材源のメモの公表や研究によって
読み書き可能で、中流以上の裕福で教養ある女性から語られた
話であったと、
今は言われています。


先日
本屋で最近の赤ずきんちゃんをちらっと読んでいると、
驚くべき事が分かりました。
私が知っているお話と既に大きく異なっておりました。


赤ずきんちゃんは狼に食べられず、
クローゼットに閉じ込められているではありませんか。。。
当然狼のお腹を裂いて
助けるシーンなどございません。

差別的な要素、暴力、虐待的な箇所をぼやかし、言い換え、
古くから語り継がれてきたたくさんのお話が
時代による変化を遂げてきた
童話なのですね。


本書は100年以上昔のご本ですので
変化を読み解いてみたい方に良いかもしれません。。。

これまでさぞ大事に読まれできたのでしょう、
破れたり外れた箇所が直されて
ページの状態こそ良くはございませんが
本を開く人に
今日もインスピレーションを与え続ける
そんなご本です。




ーーー追伸ーーーーー

本書は1月26日現在販売を終了致しました。
御覧いただきありがとうございます。