カンタベリー物語 イングランドより

こんにちは☆
松浦です。


もう今さらですが(?)
邦画の”陰陽師”を昨日始めて見ました。。。
平安時代の陰陽師、安倍晴明って本当にいた人なんですね。

その時代”鬼”と呼ばれる霊的なもの、
呪術・天文道・占いなどなど
個人的に頭を突っ込みたくなるスピリチュアルな要素もいっぱいで
平安時代の事をもっとちゃんと知りたくなるような気持ちになれる
大変おもしろい映画でした。。。



ところで、
今日はまた、日本もドイツも離れますが
イングランドに関するお話をご紹介したいと思います。。。


ユネスコの世界遺産にも登録された
この素晴らしい建物
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82



イングランド南東部ケント州のカンタベリーにある
教会”カンタベリー大聖堂”は、
現在も多くの巡礼者が訪れる聖地です。


1170年
この寺院で大司教トーマス・ベケットが、
暗殺されました。

初代イングランド王国の王様ヘンリー2世の友人でもあり、
息子の家庭教師までつとめる
イングランドの聖職者であったベケット氏でしたが
両者の仲良しな関係も長くは続きませんでした。

時が経ち
ヘンリー2世は王による教会支配を強化を求めるようになり、
ベケットは教会の自由を唱え、何かと
王様と対立することになったのです。

結局国外追放に処せられ、
その後再びイングランドへ帰国したベケットは
(騎士らの)誤解によって、
ヘンリー2世に無断でヘンリー2世の4人の騎士に暗殺されました。


http://en.wikipedia.org/wiki/Walters_Art_Gallery
(この写真はお借りしたものです、以下の販売中の本にこの絵は含まれません)




カンタベリー大聖堂の
礼拝堂の床の下にはで埋葬され、
またベケットが暗殺される直前の様子を描いたステンドグラスが
残っているとの事。




今日ご紹介するご本は、
そんなカンタベリー大聖堂への巡礼者たちが関わっております。

巡礼者たちは旅の退屈しのぎに
出逢った人々と自分の知っている物語
を順番に語りました。

その話を繋げたような形式
枠物語”わくものがたり”で書かれたのが本作品
「カンタベリー物語」
 です。









アンティーク洋書 

"Centerbury -Geschichten "
『カンタベリー物語』=(The Canterbury Tales)

Wilhelm Herkberg 訳

1387年〜イングランドの詩人ジェフリー・チョーサー
 Chaucerの作品の
ドイツ語訳版です。

本書の発刊年はそれよりもっと後、
1880年頃と推測します。






サイズ 約13cm x 18,5cm (厚み約3cm)


この柄のシリーズは主に海外の作品のドイツ語訳版として
出版されたようで過去にも
フランス語の作品などを取り扱いました。
本書は本体の傷みはとても少なく、
状態は良好です。
シックで素敵な古書です。







コレクションにいかがでしょうか☆