今日は騒がしいドイツです☆

こんにちは☆

松浦です。
今晩はドイツでは何か重要なフットボールの試合があるとの事で

(全く興味無し↑)

24時間前からテレビでもカウントダウンが始まり
猫もしゃくしもフットボールフットボール
と言って騒いでいます。

私の夫もドイツ人らしく、
この日の為わざわざ購入した応援するチームのTシャツと靴下で
スポーツ観戦に出かけるそうですが。

国民の大半が一丸となって
こんなに熱くなれるってすごいですね。。。。

街中がそうしてヒートアップする一方、
私はいつも通りに我が道を行っております。


今、イタリアの修復師たちが
ミケランジェロの
『最後の審判』を修復する番組をみて涙しておりました。

何年もの歳月を費やして丁寧に慎重に
和紙と薬品を使って長年のすすを落としてもらい、
20世紀の人々の前に再び露になった500年前のイエスの表情。
今呼吸をし始めたのでは?と思う程
蘇ったように視えました。



(これじゃあ小さくて視えませんね...)


修復に携わるというのはとにかく大変なお仕事のようです。
地道でものすごく神経を使うクリーニング作業を
何時間も何年も続け
作者がはじめに吹き込んだ魂を取り戻します。


修復された箇所はあまりにも見事に汚れを落とし
色が随分変わるので、
新たに色づけしたんじゃ?という勘違いから
批判を受けたり...

(私自身もてっきり、修復とは色を塗り替えて再現もするのだと思っておりました!)

しかし実際には、彼らは
過去に何者かが群像の裸体に着衣させた跡を消したりと、
ミケランジェロの意思だけを忠実に辿るのです。

500年前、巨匠の築いた世界をもくもくと再現する仕事。
失敗すればキャリアは終了でしょうが、
成功した暁に世の中に修復者の名前が轟くことはありません。

芸術を継承できるかどうかが自分たちの手に掛かっている
そんな使命感から裏方作業に徹してくださる方々の存在
本当に有り難いです。


システィーナ礼拝堂の祭壇の『最後の審判』、
ラファエロの『アテナイの学堂』

登場人物もまたすごく興味深く、
そこに描かれた意味を理解する行程も楽しめそうです。
実物を見てみたいですね...!


ミケランジェロの天井画(システィーナ礼拝堂)は、
一部インゼルに掲載がございます↓

ロダンの『考える人』もまた
ミケランジェロがここに描いた

自分の預言を信じてもらえなくて嘆く
エレミアの姿↓


に影響を受けたそうですよ。

宗教の普及活動で(字が読めない人が多かったので)
優れた芸術家が人の心を魅了するたくさんの作品を残せて、
それを見た次の世代の芸術家が影響され自分のものにするサイクル
この流れはきっと今でもそうなのでしょうね。。。。





http://archangel.ocnk.net/product/1108

ご興味ある方よかったら御覧ください☆