スローリーディングな日々と最近入荷した古書など

こんにちは☆
松浦です。

9月も下旬となり涼しくなってまいりました。
この所、私の方は野外で読書するという新たな習慣が生まれました...!
今風に言えばナイトルーティンです。
大抵は近所のシュプレー(運河)沿いに座って本を読んでいます。


このくらいに空が薄暗くなってから読み始め、日が暮れて字が読が読めなくなる頃に切り上げます。
意外と早いものでせいぜい1時間ですが^^
ドイツでは飼い主さんと散歩中のわんこは、ほぼお散歩紐に繋がれていないので
ここに座っていると、通りすがりのいろんなわんこが私にクンクンしに来てくれますw


そんなある日、
運河の向かい側の人がトランペットを吹き始めました。


”よし、あの人が練習を辞めたら私も帰るとしよう。”
と、思いながら本を読んでおりましたところ

あちらのトランペット練習も捗っていたのか演奏は1時間経っても終える気配はなく
さらにはその隣では、別の方がウクレレを奏で始めて向かい側は合奏状態に...!

今週はオスカー・ワイルドの
ドリアングレイの肖像を読んでいたのですが



BGMのおかげで私の読書もノリノリで捗り、残りあと1章になってしまいました。
嬉しいような寂しいような気分です。
巷では速読が人気かもしれませんが、私は専らスローリーディング派でゆっくりと本を読んでいます。

結末よりも全体を楽しみにしており、
あらすじで展開を知ってから読む本を決めますし、
途中で他の読者の感想や、映画化されたものを見たり、
探しても本文の中には出てこない部分を忙しく想像していますw

例えば、
ドリアンが死体処理を依頼した元友達の科学者を脅した時に利用していた
科学者の弱みとは何だったの???とか
結局、硝酸でどうやって人間1人消したの??? とか...

ドリアングレイの肖像は、皆さんもうご存知と思われますが
もし日本語訳版をお読みになったのでしたら、英語版も是非お勧めします♪
全てのページにおいてアフォリズムが満載、
鼻持ちならない内容が多いですが、なんと美しい言葉に置き換えられているのでしょう。

本文とは直接の関係がありませんが、
これを読みながら私はある神話?を思い出していました。


ある時、
神様は地球という星を造りました。
そしてそこに生命を宿し、水、空気や食糧など彼らが必要な物を全て与えました。
神様は最後に天の上で美しい人と醜い人を造り地球へ届けることにしました。

美しい衣に身を纏った美しい人と
醜い衣に身を纏った醜い人は天からの長旅で汚れ、
地上に降りたった頃にはヘトヘトに疲れてしまいました。

泉を見つけた二人は喜び、それぞれ体を清めました。
しかし美しい人が体を洗い終え、衣を探したところ衣が無くなっていました。
醜い人に盗まれたのです....!
美しい人は残っていた醜い衣を身に付けました。


それ以来、美しい人は醜さに包まれ、
醜い人は美しい身なりに醜さを隠しながらその星で暮らしました。
これが神様が地球に与えた、美と醜さの概念です。


地球に必要不可欠ではなかった、この神様の気まぐれは
時に背中合わせとなり、時に分離しながら今なお世界を進化させています。
美と醜さは常に対等であるかのように、今もその切れない関係を保っています。



さて、
最近入荷した古書です♪

錬金術と神秘主義  大宇宙 小宇宙 人体 輪  図版  イラストページ多数
https://archangel.ocnk.net/product/4094





https://archangel.ocnk.net/product/4094

バロックからビーダーマイヤー時代の装飾的グラフィック集
https://archangel.ocnk.net/product/5620





https://archangel.ocnk.net/product/5620


私は今読んでいる本を終えたら、
ホフマンの砂男と、バーネットの秘密の花園を読みますよ♪
当ホームページに遊びきてくださる皆様はきっとご本が好きな方々でしょうから
心はご一緒に、読書または本を愛でる秋を楽しみましょう♪

ベルリンは今朝はザーザーと音を立てて雨が降っております。
窓を閉めていても聞こえてくるような雨は本当に久しぶりです💓

私は家で夜静かに過ごす時はわざわざ雨の音を部屋のBGMにしているくらいの雨音ファンですので癒されます(○´v`○)