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こんにちは☆

松浦です。


一夜にして雪が溶けたベルリン、
先週末は川や湖が凍ってスケートリンク並でしたが
急に春になったのでしょうか。

お天気で、気温が+3度もあると
あったか〜い♫と感じ、
どこまででも歩けそうな気がします。

ところで、
今週も素敵な古書がいくつか入荷いたしました。

中でも凄いと思ったのが
今陳列しております
手書きの本?!なのですが、



白紙の本に日記のような使い方をしたものと思われますが
もう字が上手すぎて....
神の域です。

それから、



絵が上手すぎるご本も入荷しております。



昔のドイツは
現代のドイツよりさらに寒かったでしょうから

長い冬の間
アーティスト達は室内に籠って
制作に専念できたのでしょうかね。


ところで、上でご紹介した
北方ルネサンスのすごすぎる巨匠
デューラーの作品集の中から、

1点クローズアップいたしますが、



”茨の冠の祝祭”
(独)Das Rosenkranzfest

という作品です。

マリアとイエスが
教皇ユリウス2世と神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世に
冠を授けるシーンが描かれております。

よく見るとデューラー自身もこの場面に描かれているのですよ。
木陰に...

デューラーの作品のこういう部分を
見る度に、

そのナルシストっぽい所が
気になります(笑)

しかも
茨の冠の祝祭の完成時
”かつてこんなに素晴らしい聖母子の絵は存在していない”
と言っちゃっていますし。


それと、かの有名な
自らの肖像をキリストに見立てて描いたという
肖像も本書にのっておりますが

それまで、画家の肖像は斜めを向いているのが
より一般的で
真正面をじっと見ているのはイエス様の絵ぐらいでした。

なので、当時
この聖なる角度?で自分を描いたというだけでも
”うわ..."

という印象だったかもしれませんが、
デューラーは自分の毛髪の色までブロンドから茶色に変えて
イエス様っぽくした自分を描いています。


しかし
これぐらい凄い画家先生であれば
創造主として天地を創造した神様と同じとまでは言わずとも
他の人にはつくれない物を作ったわけですから

冒瀆だ!
と批判される事にはならなかったのでしょうね。










こんにちは



ご無沙汰しております。

松浦の猫です。










やれやれ お外はまた今日も...
















雪ですにゃぁ



こんにちは☆

松浦です。


今週のベルリンはマイナス10度を下回る気温が予測され
例年より遅れて本格的なドイツの冬が到来し
1年ぶりの寒さに閉口しております。

クリスマスに15度もあったのですが、
急に25度も下がったのですから寒いハズですね。


ところで、
毎週の古書の市の帰りには
休憩を兼ねて
ベルリン絵画館へ寄るのが私の何よりの楽しみです。


絵画館のカフェはセルフサービスなので
仕入れた古書を捲りつつ気ままに過ごせて大好きなのです。


そんな絵画館に
甘美な表情で官能美を醸し出す
コレッジョの絵があるのですが



ギリシャ神話のレダと白鳥を題材としたものです。


この野生にしてはなれなれしい白鳥は...
鷹に追われている所をレダに助けられ
しめたとばかりにレダにアプローチしているゼウスの
仮の姿です。

(その鷹というのもゼウスの色恋沙汰に協力してあげた
愛と美と性の女神アプロディーテだったという、
ゼウスの自作自演でした。)


これは、
残念ながら破棄され
今は見る事ができないものもございますが

ミケランジェロもラファエロもダビンチも
また多くの画家が題材としてきた
テーマのひとつでした。


ダビンチ 現存しない絵


ミケランジェロ 現存しない絵


それで、

先日入荷しておりましたミケランジェロの素描作品集にも


この人気のテーマを題材とした

”レダの頭部習作”(テンペラ画)が載っておりましたよ



でも

あれ...
何かごついと思われましたか?

この時代
絵の女性モデルを見つける事が難しかったという事や、
ミケランジェロにとっては顔の部分は女性でも男性でもよかったという説や
ゲイだった等様々な見解もあり
この素描のレダはミケランジェロの趣味により
男性の顔で描かれておりますね。

(広大なストライクゾーンをもつゼウスでしたが、
男性には興味なかったと思いますが)


ちなみに神話の中の女性レダは
スパルタ王テュンダレオースと結婚している人妻でしたが
ゼウスに好かれ、
事情でゼウスの子供まで身ごもり卵をうみました。
(上のダビンチの絵に孵りたての子供達も描かれてますね)

レダ×夫×ゼウスの子として
神と人間の血をひく2対の双子が生まれたのです...


卵から生まれた子達は

レダと夫の子とされるのが
→カストールとクリュタイムネーストラー
レダとゼウスの子とされるのが
→ポリュデウケースとヘレネー


でした。
一般にはカストールとポリュデウケースが1対
クリュタイムネーストラーとヘレネーが
1対の双子とされるようです。

カストールは
人間の血を引く子で不死身ではないので後に戦死します。

ポリュデウケースは神の血を受け継ぎ
死ぬ事はありませんでしたが
カストールの戦死の件で
神の慈しみによって天にあげられ
仲良く双子座となったのだそうです。




めでたし めでたし?!






こんにちは☆

松浦です。

先週の古書の市では、
古書よりも珍しい紙ものとの運命の出会いがありました。

そのような事で
今週はちょっとずつですが今までにご紹介しなかったような紙ものを並べております♫

いつも日記を書くのが遅いので...
既にお嫁に送り出したお品の話になってしまいますが

ポスターのように
素敵な古い楽譜♫





美しいバッハの楽譜の本、

そして
1920年代のカレンダーがいろいろあるんです。
確かまだ登録していないものもあります。





このような紙ものは、
松浦が寒空の下、市をさまよい
運良く巡り会えた品々ですので
1回目はすごくお手頃にご紹介できるのです。

しかし同品のリクエストをいただいた場合
お取り寄せで手配できるとしても
(アンティークの場合多くは不可能ですが)

1回目よりお値段がずっと高くなってしまいますので
ご購入希望の場合
お見逃しのないようお願いいたします...



ところで、
この絵、絵はがきで見た事があったのですが



綺麗ですね!
Anbetung der Hirten
羊飼いの礼拝というお題です。


イエスが生まれた時代の
羊飼いをしている人々とは
貧しく身分の低い人々で
神様から見放された人たちと
思われていた程だったそうですが...


そうではなかったんですね。
救い主の誕生という喜ばしいお知らせが世界で最初に
届けられたのはどこの権力者でもなく
羊飼い達だったのです。


神様はこんな自分たちも愛してくださるんだ。と
誰もが感謝の気持ちを抱きたくなる
クリスマスのシーンはこのようにして始まったのですね。





















こんにちは☆

松浦です。


今朝はたまたま朝5時前に目覚め、
ちょうどレム睡眠だったのか目が開いた瞬間

きりりっと起きました。




だいたいそんな事は無いので
レム睡眠とノンレム睡眠のタイミングで
こんなに1日の始まりが違うのかと驚きました。

今はそこに着目した、アプリがあるそうですね!
レム睡眠のサイクルで起こしてくれる目覚まし機能
ナイスアイデアですね。


ところで、先ほど
デザインが素敵な詩集が入荷いたしました♫




リュッケルトの詩集でございます。
1870年代の希少品です。






せっかくの豪華古書を前に...
非常にくだらない事を申し上げますが、

私の中の長年のイメージでは
リュッケルトはこちらだったんですが↓



本書の肖像では...




ジャック•ブラック





に見えて仕方ないです




こんにちは☆


松浦です。

私事ですが、
ベルリン市内で引越ししなければならず
毎日部屋探しに追われており更新や陳列がとぎれとぎれで申し訳ございません。

いやはや世界各地住みましたが、ベルリンほど家探しに手こずる
街はないかと思います...

不動産屋さんへいけば直ぐに物件を見せてくれる
日本のシステムはすごすぎです。

ベルリンのお部屋は
1件の物件の下見希望者がドア前集合で
50人集合、全員申し込み!
とかあり得るので想像を絶する倍率です。



心のよりどころ求めて
またしても
きのこ界に迷い込みました

もう森に住みたいです。




一応
お料理本なのですが。



半分以上は
図鑑となっております



お好きな方にお届けできればと思います♫










 明けまして



松浦です。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします




ベルリンでは
大晦日から1日にかけて皆
この時ぞとばかりに花火を打ち上げるので大変騒がしいのですが

翌1月1日は
物音一つ聞こえない静かな朝を迎え、
そして本日1月2日から全くの平日に戻りますので、
もうマーケットの撤去が始まっており
ちょっと寂しい感じがしておりますよ。

日本は明日もお正月まっただ中ですね。


私は過去4年程はお正月中に日本にいませんので
初詣にも全然行けておりません。
最後におみくじを引いたのが、いつぞやの夏でしたが...





そんな訳で

 今年もおみくじ代わりに


年中無休の 猫占い






行ってきましたよ♫
















さて、


"何がみえますでしょうか....?"




















って,,,









教えぬ











こんにちは☆
松浦です。

この 一年間はご利用者様ご訪問者様にお力添えいただき
慌ただしくも、楽しみながら古書のご紹介を続けることができました。

まだまだ自分の趣味に偏った品揃え感がありますが、
来年はまた皆様のリクエストをきっかけに取り扱う古書の幅を広げていきたいと思います☆

ところで、本日登録したご本、
大好きな画家さんの画集だったので
ちょっとご紹介させてください。

ロココを代表するフランスの画家
フランソワ・ブーシェ


の作品集
もちろんアンティークです☆

ロココ関係の品々をご紹介した際に、
ちょこっと絵だけは掲載した事がありましあが今回はこの作家さんの作品集という事で
48点の絵画作品をじっくりお楽しみいただけます。

開けるとびっくり。
地味めなハードカバーからは想像できないような
華やか〜なコンテンツを含む古書です。


私がとても関心を持っていた作品もありました!
本書は白黒の印刷となっておりますが、

本来はこういった色をしているのです。



昔話から切り取ってきたような
1シーン。
本当に最高級読書感想画といいますか
神話から思い描いた通りの景色でした。


この森で水浴び中の女神は
ローマ神話のディアナ
=ギリシャ神話のアルテミス
とされる女神です。
(月の女神とか狩りの女神とか言われていますね。)

彼女は太陽神アポロンの双子の妹であり、
父はゼウスです。
ディアナは処女神としての誓いをたてている
潔い女神でした。


ディアナの趣味は狩りであり、
このシーンは狩りの途中の水浴びのシーンなのです。
それで、この横に倒れている動物ですが、
鹿(?)でしょうか。
だとしたらこの鹿は
アクタイオンと呼ばれる不運な人物かもしれません。

人間で狩人の”アクタイオン”は
喉が渇いて泉を探して迷っていたのですが、
森の奥深くで水浴び中のディアナを偶然見てしまいました。

しかし不意に裸を見られた
ディアナは
”キャーのび太さん 変態ッ!”の
しずかちゃん張りに憤慨し
神の技をもって彼を鹿に変えてしまったのです。

鹿の姿となった彼は
(覗き犯でもなんでもないのに)猟犬に噛まれ死んでしまいます。


神話の世界では、人間が神と出逢う時
こんな悲劇をむかえることがあるのですね。

お山に行かれる際は裸の女神を見てしまわぬように
道中ご注意ください。


しかし、
ディアナにもまた超悲劇的なエピソードがあるのですよ。

純潔のディアナですが、
ある時、恋をしてしまいます!

お相手は
ポセドンの息子オリオン
狩りが趣味との共通点から一緒に狩りに出かけたりといつしか2人はいい雰囲気になってきます。


”妹に彼氏だぁ?”

これを面白くないと思ったが
兄のアポロンでした。

アポロンは二人を結婚させまいと
ある事を企みました。


アポロンはある日
妹の弓矢の腕前をわざとバカにして挑発し、
腕が確かならばアレを射てみよ。と
海の上に浮かぶ的を指しました。

挑発にのったディアナは見事その的を射抜きましたが

....どうした事でしょう。
彼女が射抜いたのは海に浮かんでいた
意中の彼、オリオンくんの頭だったのです。


父ゼウスになんとかしてくれと泣きつく
可哀想なディアナでしたが、
オリオンが生きかえる事はありませんでした。

ゼウスはディアナを不憫に思って
オリオンを星座にして天に上げ
彼女を慰めたのでした。


こんにちは☆

松浦です。

ドイツは26日も引き続きクリスマスです♫

どういうわけか、ここ数日異様に暖かく
気温が14度もあるようで
クリスマスムードに欠けております。

去年は雪が積もっていたのですが!


ところで昨日、
フランスから届いた珍しいお品を登録致しました。
素敵なご本なのでまたの縁があれば買い付け致しますし、
少しご紹介したいと思います。


ベリー公のいとも豪華なる時祷書
= Les Très Riches Heures du Duc de Berry

という中世の書物、

ジャン1世(ベリー公)
リンブルク兄弟に制作させた華麗な
装飾写本のひとつです。
入荷しておりましたのは
こちら、



ベリー公のいとも豪華なる時祷書の1から12月まである月々の
イルミネーションアートの複製を綴ったものでした。


こちらが12月、



狩りをしてるところでしょうかね。



華麗公と呼ばれた
中世フランスの王族のベリー公。

民の税金で相当な金額をこういった
芸術や宝物につぎ込んだ事でしょう。

ウィキペディアにもはやり書いてありました。

_コレクションに厖大な財産を投じるあまり、ベリー公領はフランス中で最も税が重い地域になり、さらにジャン1世の歿後相当な額の負債が残されたという_


ベリー公の作らせた豪華な
装飾写本はいくつか現存するのだそうです。

ランブール兄弟が完成させたとされる
こちらとは別の書物ですが、
”ベリー公の美わしき時祷書”というものがあります。

ニューヨークのメトロポリタン美術館に足を運んだ気分で
ベリー公の美わしき時祷書の内容を
御覧いただける
ナイスな動画!がございましたので
続きを御覧になりたい方は
是非どうぞ




この動画では本のように束ねられておらず
1枚1枚丁寧に展示されておりますね。

さらにメトロポリタン美術館のブログの方では
http://blog.metmuseum.org/artofillumination/
1つ1つの図版についてコメントや画像が掲載されており、
すごくじっくり御覧いただけます!


時祷書という名前がつきましたが、
本来の使い道の他になぜこんなに豪華なのでしょう。
ベリー公が、何の為にこれらを作らせたのか
実際何に使ったかは...
とりあえず誰にもよくわからないようです。









こんにちは☆
松浦です。


しびれる作品集が入荷しました。
不思議で、幻想的な世界へ導いてくれる
ヒエロニムス·ボス の作品解説本です。


http://archangel.ocnk.net/product/1629

ヒエロニムス·ボス
は、ルネサンスの時代に活躍していたネーデルラント(フランドル)の アーティスト
芸術の世界のエキスパート達、そしてアートファン達の心を掴む存在感大の奇才画家でした。


以前、『快楽の園』については書きましたので今回は、
本書の一番始めに掲載があり、
現在はプラド美術館にある別の作品。

”七つの大罪と四終”という絵についてご紹介したいと思います

本書に掲載があるのは
その作品の一部の拡大図なのですが、




実際にはこんな絵で



真ん中にイエスが配置され、
取り囲むように人間にとって最も罪な7つの事柄、
そして

それらの欲に苛まれた人生の結末?として
作品の4隅には
死、最後の審判、天国、地獄が描かれております。

この6ページ目のハイライトは
地獄の絵でしょう



神様に地獄行きを決められた人間達
がかなり辛そうな目にあっていますね...
ハンマーでおしりを叩かれて
板の上で刺されて料理されるところでしょうか。
痛そうです....




私がボスの絵に衝撃を受けたのは、
地獄で残虐非道極まり無い罰を人に与えているのが
お目めがくりんくりんのウサギさんであったり、
嘴の可愛い鳥さんである事です。

鳥肌ものの想像力です。


悪魔は悪魔の姿では人間に接触してこない
冥界でなくても実際にそうなんですよね。

ところで、
アートを鑑賞したりヨーロッパの古い書物を見ていると
この”7つの大罪”なるものを題材にしたらしき作品に
しばしば出逢います。

でも”7つの大罪”って
具体的にどんなものでしょうか。


聖書に基づく話と広く解釈されているようですが
現在は下記の7つと定められているようです。

傲慢 pride, 嫉妬 envy, 憤怒 wrath, 怠惰 sloth,
強欲 greed, 暴食 gluttony,色欲 lust


しかしこういった具体的な大罪は聖書の中には記されていません。
初めに語られたのは、新約聖書の書かれた3世紀も後の事だという説があります。

7つの大罪については
とても参考になる番組を見つけましたのでとりあえず1つ
怠惰 slothについてのお話を
添付します。続きにご興味のある方はこちらからどうぞ↓

(7 Deadly Sins)




なるほど...怠惰が悪とは心外でした。
来たる2014年は 心に悪に住処を与えないよう...
謙虚に慎ましく、笑顔を忘れず怠けず過ごしたいと思います。



明日、あさってはドイツはクリスマスです ♫
皆様も良いクリスマスをお過ごしくださいませ







こんにちは☆
松浦です。


リクエストをよく承るお品で、
アンティークの聖書を近日登録いたしました。


http://archangel.ocnk.net/product/1612

また、ご興味のある方詳細は
商品ページから御覧いただければと思います。


ところで、そんな聖書に少し関連のある事ですが、
多分ずっと前にも見たのですが
もうすっかり内容を忘れていたので


正統派のホラーまたはオカルト作品などと言われている
オーメンという映画(1976年)を、また見てみました。
まだ1つめしか見ていないのですが。



(オーメン 御覧になりたい方はどうぞ↑)



この映画は
史上さまざまな事を論じらている予言書(?)正典(?)
”ヨハネの黙示録”
を題材したフィクションという事でした。

題材にされているのは

ヨハネの黙示録の12章−13章あたりに出てくる
一部のお話なのですが、

42ヶ月に渡って民を支配することになる獣(悪魔?)
が海の中から出てくるらしいのですね。

まあ、それは奇妙な例えであって、
その獣の数字666が差し示すものとは実際には人間であり
"聡明な人ならば
この数字が意味する者が誰であるかはわかるだろう..."

みたいな事がその続きに言われています。

映画の中では、
主人公の外交官の夫人が実の子供を死産し
教会のはからいで
出所のよくわからない生まれたての赤ちゃんをその場で養子に迎えます。

その子、ダミアンがやってきてからというもの
夫婦の周りでは恐ろしい事がどんどん起りはじめるのです。。。
おばけは出て来ないんですけれど、怖い映画です。

なんですが
6月6日6時に生まれたから悪魔だっ...なんて

聡明じゃなくてもピンと来そうな設定で、
もうひと捻り欲しかったな〜と思いました。

かくいう私も、
ここ最近気がついた事でございますが

運命に導かれるまま
6月生まれで
頭に”悪魔の刻印をもつ獣”を養子に迎えていたようです。



↓ ↓ ↓  ↓ ↓ ↓



↓ ↓ ↓ ココ拡大 ↓ ↓ ↓







幸い彼が来てからというもの...
我が家はむしろ和んでおりますが。



追記ーー
ハンズ•ホルバイン
ドクロのたくさん登場する
個性的な木版画集再入荷いたしました。





http://archangel.ocnk.net/product/1621
こんにちは☆
松浦です。

本日は
只今登録作業に励んでおりますアンティーク洋書の他、
イラストや写真の綺麗な古本を登録いたしました。

宝石のご本、





オパールのご本、





植物本、



などなど
またお好きな方に御覧いただければ幸いです。


ところで、ベルリンは
3日程前ついに初雪が降りました!

雪は個人的には好きなものですから、
どうせ凍てつく寒さならば雪の方が嬉しい...♫
ですね


この週末の夜は
舞い降りる雪を眺めながら
グリューワイン(スパイシーで美味しいホットワイン)
をいただき、
クリスマスソングでも聞いて過ごそう♫ 

と、
いつぞやのYKKのCMの猫並の家ごもりプラン

を立てておりましたのに、
思いのほか気温が下がらず
昨日も今日も普通に雨でした。

残念です。

クリスマスソング、好きなんですよ。
いつも11月頃からフライングして聞いております。

ちなみに私は毎年、
飽きもせずこの方のメドレーを聞いております。



Johnny Mathisさんとおっしゃる方のクリスマスソング
作業用のBGMとしても
仕事がはかどるような気がします。





こんにちは☆

松浦です。


本日は発送情報のご連絡等遅れておりまして
申し訳ございません



猫の予防接種を受けさせに行ったり
どたばたしてしましました。

承ったお品の発送情報は手元にはありますので
これからご順番にご連絡させていただきます!

ところで、昨日の夜は
とっても素敵な絵はがきコレクションの
ご本が入荷しておりました。



一時期、美術館の展示品であった
アンティークの絵はがき達です。




(↑これらは主にクリスマスカード兼ニューイヤー版です)

メールや電話で
気軽に挨拶を交わすことの出来ない時代
遠くに住む家族やお友達に
このようなカードに想いが込められ
人の手で1枚ずつ送り届けられていたのですね♫

今もはがきは存在しておりますが、
あと100年も経てば
ペンで文字を描いたり、
切手を貼って手紙を出すような
システムも無くなるのかもしれないのだなぁ...
と,

今アマゾンの5年後の
" Primeair"の記事を読んでちょっと
しんみりしてしまいました。



(↑無人でしかもヘリ?でビューンと配達するらしいです
 どこに降りるのだろうか....)

テクノロジーがこうして日々発展を遂げる一方、
アナログが大好きな私はむしろ日々
古いスタイルに興味が惹かれ後退しつつあります(汗)


そのような事で今日は
更新が間に合いませんでしたが、又明日から
せっせと古書を登録したいと思います!

季節はとうとう12月となり、
皆様も一層お忙しい事と存じます。

1日1度はほっこりとお茶を飲んでお寛ぎになる時間と...
お健やかな日々をお祈り申し上げます。

こんにちは☆

松浦です。

極寒の12月が明日に迫っております!
が、今現在は気温はプラス3度ぐらいあるでしょうか。
あと10度程低くなると
観念して閉じこもりますが、まだなんとか活動できております。

そんなベルリンですが
この間から毎年のクリスマスマーケットが始まっております♫

うちの目の前の
カイザー・ヴィルヘルム教会のマーケット

”Weihnachtsmarkt an der Gedächtniskirche”





は、この様な光景です。
写真はベルリン情報のサイトから失敬して拝借しました。
http://www.berlin.de/orte/weihnachtsmaerkte/

12月、ベルリンにお越しの方は
是非(寒さを覚悟の上)巡ってみてくださいね♫

ところで
ヨーロッパの歴史をずっとずっとさかのぼり
ギリシャ神話の域に入りますが、


寒い季節”冬”
この”実らない”季節というものは実は
オリュンポス十二神の一柱
豊穣の女神のデーメテールと
その娘に恋した冥界の神によって出来た季節とされるお話があります。


神々の王というだけでなく、
好色者でいたるところに子供のできたゼウスですが、
姉のデーメテールとの間にも娘があったりしました。
その子の名前はペルセポネーと言います。



年頃のペルセポネーはゼウスの事が嫌いだったという説もあり、


ゼウスもそんな彼女を途中から鬱陶しく思っていたやらで、




兄のハデスに対して、
"うちの娘、結婚相手にどう?"的な事を
日頃からほのめかしていたそうです。
(↑後でバレる)

悪魔も恐れる冥界の神ハデスは
弟ゼウスの思惑通り
そのペルセポネーに好意をもつようになり、
ある時、彼女をカッさらって行きました。

母親のデーメテールは当然
”娘がいないわ!”と探しまくります。

居ました、冥界に。

ゼウスが結婚を承諾してしまっている以上
デーメテールはペルセポネーを完全に取り戻す事ができず
ペルセポネーもまた空腹から
冥界の食べ物(ザクロ)を食べてしまっていたので
冥界に留らざるを得ない体になっていました。



結局いろんな神がこの問題に首をつっこんで
あれこれ決めた結果、
ペルセポネーは年の3分の1をハデスの冥界で暮らし
3分の2を地上に暮らすという事におさまりました。

デーメテールもペルセポネーも豊穣を司る
女神でしたので娘が地上を留守の間、
地上は冬として食物が実らない期間と成ったのだそうです。

ギリシャ神話はいろんな説がありますので
ご承知のお話とちょっと違うかもれませが
大体そんな話とお考えください。

ハデス、ちょっとゾンビみたいで怖いですが
↓神話の感じを映像で御覧になりたい方はこの動画がおすすめです!




(パート1の続きもありますが、1つだけ添付します)

ちなみに、
全宇宙を司る末ッ子ゼウスと、
彼が助けた兄のハデスやポセイドンは
全宇宙、冥界、海の支配地を
”くじ引き”で決めたそうです。





神々...大事なトコ
結構テキトー!?



こんにちは☆

松浦です。

11月後半の日曜日は
どうもベルリンの蚤の市はお休みのようです。

しかし、本日開いておりました古書の市では
昔ながらな雰囲気の可愛らしいご本を見つけてきました。

一目見た瞬間
”あ、うちの猫に似てる〜!”

と手に取ってしまいましたね。そのまま購入。



ええ、だいたい
グレーのしましまの部位のある猫をみれば
わたくし、
いとも容易く親近感抱いてしまえるのですが。

中の白黒イラストも、
のほほんと可愛らしいものでした。


http://archangel.ocnk.net/product/1557

ところで、
ドイツにはこたつはありません。

長く寒い冬の間、
猫はどこで丸くなっていると思いますか?

ドイツの猫の代表でもありませんが
うちの猫は....
ぬくもりを求めてお部屋を徘徊し
起動中の電化製品にニャ体を横付けします。




隙あらばこのようにして
煌々と照りつける電球の真横にそっと寄り添い
ぬくもりを求める一方でまぶしさに耐えるのです。

そんな彼が
今この瞬間にも完全に
電気カーペット状態にしてしまっているもの。

私のスキャナーです。

せっかくの機会ですし....
待ってました!とばかりに
スキャンしてみましょう。




衝撃写真
ではありますが...


こんな企てでもなければ
関心の対象にはならない猫裏の真実です。

”猫の仕組み”
を真下から御覧になりたい方はどうぞ




↓ ↓ ↓













こんにちは☆
松浦です

実は今豪華な詩集などがたくさん...!
入荷しているのでございますが

個別に承っております
お仕事とも重なり

”1日3品出品!”という
低すぎる目標すら達成できておりません



そうこうしている間に
はや月日は週末に差し掛かり
土曜も古書の市へ行きますので

素敵な古書が私の元に集まり...


うかれるばかりです♫


いやしかし、
ここでしか皆様とのご縁を繋ぐ事ができないであろう
松浦チョイスのアンティーク洋書達は



日々着実に詳細ページを構えつつありますので
是非またご訪問くださいませ♫






こんにちは☆

松浦です


実らない恋のストーリーいろいろ....
という事ですが

最近は
対立する両家の間にはじまった恋とその悲劇の結末
シェイクスピアのロミオとジュリエット





そして
本日は階級の違いによって
悲劇的結末をむかえた男女を描いた
シラーの”たくらみと恋”





が入荷いたしました。
どちらもラブストーリーとしての最後は悲しいものです。


しかし
血を血で洗う抗争が繰り広げられていた
両家が子供たちの死によって和解へ導かれたという
あながち悲劇的でもない結末や

青年シラーが、当時こんなストーリーを書いて
デモクラシーに訴える感じ、つまり意図的にはすごく
野心的?!
な感じが伝わってきます。

むしろ
世界を劇的に変えてきたのは
実った恋ではなく悲恋の数々。

悲劇的であるからこそ
この時代の多くの人が感情移入でき心を大きく揺すぶられた
お芝居であったのかもしれません。


ところで
ドイツではゲーテ並に超有名作家ですが
日本ではそうでもない(?)シラーの

”たくらみの恋”の派生作品的な映画をみつけました。
ドイツ語のみですが、
あらずじをご存知でしたらなんとなく理解できるような
わかりやすいものです

http://www.youtube.com/watch?v=lOKICSoqgbE


お部屋がアンティークに満ちたシーンの数々も
素敵なんです....
お時間とご興味のある方是非御覧になってみてください。


ーー追記ーー
続いて
取り急ぎ登録中の
ゼッキンゲンのラッパ吹き↓



こちらも
身分違いの恋物語でした...!


何か,,,切ニャい本日のテーマでした。




こんにちは☆

松浦です


既に取りかかり始めましたが、
今週もアンティーク洋書をいろいろ掲載予定です♫





古書などお好きな方、
是非御覧になってくださいませ!


ところで昨日は
夜、夫の家族達と出かけなければならなかったので
髪をコテで巻きつつセットしておりました...


洗面所の高い棚の上に登った猫の
いちごミルクのような
”ピンク鼻”を見上げながら



”あら、美味しそうなお鼻ねぇ”


ぼーーーーっと
自分の髪を巻いていた私。

そんな私の身体を数秒後、

”ジュ......"
という音と共に
激痛が走り抜けました!!?




”アイタタタタ〜.....!!"


集中力欠落によって
コテの持ち手側と間違えて
髪を撒く側の”鉄の熱々の部分”を
ひしと握りしめてしまったのです 



まさかの失態


ありふれた午後の和やかなひとときが
一瞬にして惨事と化した出来事でした。


今日は手がミッキーマウス並みに腫れるのか
と思いましたが、
幸い指4本分の指紋がつるっつるになっただけで
無傷です。




以後猫のピンク鼻に目を奪われないよう
気をつけようと思います。




こんにちは☆

松浦です。

しばらく前からリクエストを頂きつつ

お手頃に買い付けられるアンティーク品との出会いが無く
ここしばらくは入荷しておりませんでした
”シェイクスピアの作品集”ですが、

2種類(各4冊づつ)が11月中頃にはご用意できると思います。
1種は黒っぽい表紙で挿絵がちょこっとある古書。
もう1種は赤い格好良い模様の古書です♫



作品集ですので1冊に何話づつか
入っており
お品が届いたら後日1つづつご紹介していきますが...
次回入荷するのは(全部ドイツ語訳版です)

ジョン王
リチャード2世
ヘンリー四世 第1部•第2部
ヘンリー5世
ヘンリー6世 第1部•第2部•第3部
リチャード王3世
ヘンリー王8世
夏の夜の夢
十ニ夜
お気に召すまま
ヴェネツィアの商人
テンペスト
コリオレイナス
ジュリアス•シーザー
アントニーとクレオパトラ
尺には尺を
タイタス•アンドロニカス
ハムレット
じゃじゃ馬ならし
間違いの喜劇
終わりよければ全てよし
ヴェローナの二紳士
アテネのタイモン
トロイラスとクレシダ
ウィンザーの陽気な女房たち
冬物語
オセロ
リア王
シンベリン
恋の骨折り損
ロミオとジュリエット
マクベス

と数えたら結構ございます。
お好きな方はまた是非ご訪問ください☆

ちなみに私は....
読むには読みますが

お芝居として見る用に書かれたセリフを読んだだけで
理解する事がなんともややこしく...
戯曲を読むのは苦手です!

と、いいますか常に
”あれ この人は誰だったっけ ええと...?"
状態になって前に進めません。


という事で
もし同じような方がいらっしゃったら
こんな方法がお勧めです♫

まず感想やあらずじを読んで話の流れを理解(予習)

登場人物の名前をピンとくるまで覚える(ここ重要...)

外国映画などの動画があるので
映像で見てみる(なるほど〜と、一気に興味が増す)

ようやく戯曲を読む (予習したのでよくわかる...)


時代背景や伝承の元になったストーリーの事などを
調べて自分なりの理解を深める などなど

というような、変な方法ですが
もうお外は寒いしシェイクスピアでも読んでみようかな〜と
今思っておられる方にはおすすめな方法です♫



お話自体は結局はシンプル...?に感じられますが
後でよくよく考えると
古今東西、現代社会でも変わりのない
人生における永遠のテーマらしき要素が組み込まれていて
やっぱり面白いです。



おすすめ動画例 (リア王/英)
http://www.youtube.com/watch?v=0LQSTPaMB4s
癇癪持ちの老王リアや道化が期待を上回る演技でした☆





こんにちは☆

松浦です。

本日登録した楽しい古本のひとつがこちら



タイトルを
"Barocke Blumenlust"といいます。

うまく日本語に言い直せませんが....
バロック時代の(人々の)花への興味
というような意味があります。



こんな
ルイ14世達の姿や
モリエール、
ラ・フォンテーヌ
等が思い浮かぶバロック時代。
そしてそれに続くロココ時代には

庭園をつくっている人々は
”予算”を気にすることなく
自由にやってよかったとの事で



庭園建築の最盛期であったのだそうです。

さぞ、贅を尽くした庭園ができたのでしょうね
そしてそんな華々しい庭園の風景は
画家達が描き、
たくさんのコレクションを完成させたのだそうです。


そのひとつが
(仏)”Collection des Velins"というコレクション。


本書Barocke Blumenlustは
”Collection des Velins”におさめられた作品より
選ばれた12点が紹介されるもの。

お庭の最も栄えた時代のシーンを集め
ルイ14世に雇われていた王室の画家
Nicolas Robertの作品を





http://archangel.ocnk.net/product/1503 (3300円)

誰もが手にとり眺める事のできる
小さなご本にしてしまったとう
とても贅沢なお品だったのです。

額に入れて飾っておきたいくらいですが
本をバラバラにするのは切なくて出来きませんなぁ,,,

余談ですが、

庭園愛好家達の多くは
アダムとイヴの”イヴ”の事を良いようには
言わないのだそうです。

なぜなら、神様が作ってくださった
何不自由なく暮らせる美しい園に
初めは住ませてもらえたのに

”善悪を知る木から果実を取って食べてはならない”という
言いつけを破って果実を食べ
アダムにも食べさせて

それが原因となって
人間が楽園追放へと追いやられたとされるからです。


(↑この成り行きがイヴのせいだと思われている...)

ここから
イヴ(女性)は子供を”生む苦しみ”を与えられ
アダム(男性)は呪われた土の上で、一生がんばって働かないと食物を得る事のできないという苦しみを与えられました。

ところで、

”善悪を知る事”は
そこまでの罰を受けるに値するような事とは思えませんが、

イヴを唆した蛇(サタン)は
確かに
”ーーーそれを食べれば目が開け、あなたたちが神さまのようになり、善悪を知る者となる事を神さまはご存知なのだ。”

と旧約聖書の中で言っています。


イヴがなすべきでなかった事は
果実をとって食べるという行為そのものよりも

善悪が分かって
神さまみたいに賢くなれるなら食べよっかなー
と(?)

一瞬でも考えた事。
人間の分際でありながら”神さまのように”と目指した
部分がお怒りをかったのかもしれませんね。

何かバベルの塔の一説ともちょっと似ていますね。