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こんにちは☆
松浦です


すっかり秋も深まってまいりましたが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

こちらは、もうクリスマスの準備が始まる時期だというのにまだ結構緑が残っております。
何年か前まではこの時期のベルリンはもう極寒だったのですが^^:
何故かとても過ごしやすい。

暑さの苦手な私にはこの10度前後の爽やかなお天気は理想的です。
そのような事でよく外を歩き回っております。


これは実は家のすぐ近所にあるベルリンの動物園の風景です。
とはいえ、私はここは有料の公園または植物園だと思って訪れており、
実際動物はあまり真剣には見ておりません。


(でもよく見ると、ちゃんと動物もいるのですよ)


ベルリンは都市の面積の割に人口が多くないので、
日本やパリなどの都会よりは普段からずっと空いている印象です。

平日の動物園はまた非常に空いているので、
ここのベンチで本を読んだり、
仕事を持参し動物園のカフェで仕事をするというのが
この秋のマイブームとなっております。

(北米にありそうな山小屋風カフェ)



そして特に好きなのがこの子鹿エリア...
なんて可愛いのでしょう
この小さな教会のような子鹿エリアのお家。
これはデコレーションでしょうか?
住みたいです。





さて、
そんな森風景にも通じるところのある、このレトロなキノコのご本。
よろしければご覧になってみてください。

https://archangel.ocnk.net/product/6082




https://archangel.ocnk.net/product/6082

もしあんな子鹿の家に住むことがあれば、きっとしっぽりとお茶をいただきつつ
こういうキノコの本を眺めるに違いありません☕️🍁

https://archangel.ocnk.net/product/6066
そしてこちらの牧場の暮らしをテーマとしたアンティークのご本も
自然豊かな雰囲気がとても素敵なのです💚




https://archangel.ocnk.net/product/6066


さて、
先月もたくさん再出品のリクエストを頂戴いたしました。
ありがとうございます。
皆さまよりのメッセージは全て拝読しております。

しかしながらお問い合わせ欄に記載の通り、
具体的でない商品はせっかくリクエストいただきましてもお探しすることが難しい状態です。

例えば”大きめの本”などの漠戦としたサイズ感や
”前回と同じ状態と料金のアンティーク品”などの商品リクエストは
現在ではお探しする手段がない為、
明確なサイズや発刊年がお分かりの場合はどうぞ具体的にご記入くださいませ。
入手できそうな場合のみ24時間以内にご連絡差し上げております。


なお、ヨーロッパではかなり物価が高騰し続けております。
10年以上前にドイツから3000円〜でお届けしておりました商品は現在はお取り扱いが不可能となっております。
当店の送料は値上げしておりませんが、実際の送料や仕入れる商品の価格は10年前の3倍くらいになっております。
販売履歴とお値段のアンティーク品は再入荷を見込めませんので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。









こんにちは☆
松浦です。

ベルリンはついにサマータイムが始まりました。
日曜日の夜中に一時間、時間が調整されたので
今日などはもう20時ですが外が明るく、
すっかり日が長くなったように感じられます^^

さて、
新たな季節がやっきたこのタイミングで、
かねてよりずっとやってみたかったある事に
ついに手を出してみました。

チェスです...!
何年も前に読んだクイーンズギャンビットという小説に影響を受けて
ただただ憧れてはおりましたが

自分で調べただけではルールもよく分からず、
一体何から始めて良いのか?
しかも相手が必要なのでどうしたものかと思っておりました。

そんな中、
ちょっと気温が暖かくなってきたから、
訪れたいろんな町のカフェのテラスで
あらゆる世代の人々が、
チェスを打っている光景に連続して遭遇。

”チェスができると、世界が広がるんだろうなぁ....”

と、
いつも近くの席でコーヒーを啜りながら覗いておりました。


そんなある日、
私が現在毎日通っている近所のカフェでも
店内に置いてあるチェス盤を使っている若者たちに出くわしました。

何みんな?
もしかして、今流行っているのでしょうか?!



そして!!
その日の帰り道にオモチャの、ですが可愛らしい木のチェス盤を拾ったのです💦
これはもう、
”さっさとチェスを覚えなさい”
との、神のお告げとしか思えません。

とは言っても、
駒がないのでひとまず手作りです。


これも神様の計らいなのか、
駒までは与えてくれませんでした。

おかげさまで、駒を全部手描きで作る工程で、
この駒はこういう風に動かすことができる、この方向に攻撃できる
などどの基本のルールを覚える事ができました。

そして、
チェスの分かる知人に一度ちゃんと説明&相手をしてもらえ、
なんとか初めの1歩を踏み出すことができたようです。

教えてもらいながらチェスを打っているうちに
例のクイーンズギャンビットが偶然にも起こったので、
ははぁ、こういうことかぁと盛大に盛り上がりました😻

先が思いやられます。
チェスのやり方をちゃんと覚えるのには
まだ大分時間がかかりそうです。
まあ良いでしょう。

目指すところは
”チェスのやり方をとりあえず理解して、
出会った見知らぬ人とその辺に置いてあるチェスを使って交流できるようになる事”。
目標は高めではなく渋めが好みです☕️


しばらく自主練して(果たして、そんな事ができるのか?)
来週あたりカフェに置いてあるこの
”ショーウィンドウのトランペットの如くいつも眺めていたチェス盤”を使わせていただき
友人にチェスの相手をお願いしたいと思います✨


さて、
皆様はこの春どんなワクワクを抱えておられるでしょうか。

もう長い間ずっと温めている、
”前から気になっている何か”をお持ちであれば
是非、手を出してみましょう😆
きっと楽しいですよ🌷

最後にチェスのご本をご紹介。
https://archangel.ocnk.net/product/6078



https://archangel.ocnk.net/product/6078
10世紀に渡る芸術的なチェスの駒 45点の写真図版を含む古書です。
3世紀、エジプトで使用された駒から
1900年代の駒まで写真の掲載がありますので
実際の所17世紀分ものチェスの駒の歴史を感じていただけます。
贈り物としても大変喜んでいただける貴重な1品です。
その他のレアブック同様、私が手放したくなる前にご購入いただければと思います。

































こんにちは☆
松浦です。

今日はこのブログをベルリンのMeetupのライティングセッションに参加しながら更新しております。
日本にも同じような会があるでしょうか^^

ここベルリンや、
おそらく世界各国の都市ではMeetupのリーディングやライティングイベントがかなりの頻度で開催されおります。

リーディングの会には本を持って集まり、沈黙の読書時間が一時間、1セッションあります。
ライティングの方は大抵の人はPCかタブレットを持って集まり、
それぞれの課題に取り組む45分のセッションが2回あります。
これまたいろんな方々と知り合うのが面白いのです。

今、私の左に座っている女性はリアルに作家さん、
毎日黙々とどこかで物を書いているそう、
お店の料理を注文せず持ってきたらしきリンゴを堂々とかじっているなかなかの強者!
私の向かいに座っている女性は仕事を辞めて半年東南アジアを旅した旅行記を執筆中。
その横はオペラ歌手をしながら趣味でショートストーリーを書いている方、
その隣にはもう1年以上前から小説を書いていてそろそろ300ページに達する主催者、
私の右隣には何やらショッペンハウワーの本を読みながらジャーナルをつけている初めて会う方、
などが来られていますが、前後におしゃべりする時間はあるものの、
セッション中は私語禁止なので、休憩時間前の現段階では多くは謎に包まれています。


ベルリン各地ではこのような集まりがたくさんありますが、
参加者は結構被っていて、大体どこの会に参加しても誰か知り合いに会うという...😆

同僚や友達というほどの繋がりはないものの、
ちょっとした知り合いと定期的に会ってモチベーションを維持できる場所に属するというのは
精神衛生上大事な事なんだなぁとは
ロックダウン以降みんな自覚しております。
そして時間を決めて集中すると一人ではなし得ないような効率で一時間を有効に使うことができるなぁ。
と、思い私も極力毎週参加するようにしています。
作業系イベントはまさに大人の学校。

さて、
先日訪れたルターの町Wittenbergの続きの件です。
もし今近くに観光でいらしている方がこのブログを偶然読んでくださっているなら、
ルターハウスが閉まっていても気を落とさず
是非その数メートル先のメランヒトンハウスまで足を運んでいただきたいものです。

メランヒトンハウスとは選帝侯ヨハン・フリードリヒが、
学者フィリップ・メランヒトンのために1536年に建てさせたもので、
彼は死ぬまで家族とここで暮らし、仕事に取り組んでいました。
館内は何世紀にもわたってほとんど改築されておらず、この空間は特別な魅力を放っています。
(キッチンの中など現在存在しない釜戸などは、明らかな作り物が代わりに配置されておりますが、)
https://www.luthermuseen.de/museen/melanchthonhaus

メランヒトンは人文主義者であり革命者で最も親しい仲間の一人でした。
彼の存在がなければ、今日のような学校は存在しなかったでしょう。

ルターが熱血系だったのに対して、メランヒトンは体系的、論理的に指導したことで知られています。
もう一つルターと異なる興味深い点としては
メランヒトンは自分の発言内容をお弟子さんではなくて自分自身で
何から何まで記録していたようです。



この館内では、
友人ではありながらも14歳も離れた恩師でもあるルターとの話ではなく
メランヒトンと同年齢でかつ生涯変わらぬ親友であったカメラリウスとの友情エピソードがよく紹介されています。


音声ではメランヒトンの10歳の娘、マグダレーナが家の中を案内してくれます。
子供たちが中世の衣装を着たり、台所の香りを嗅いだり、
家族の食卓に座って食事をしたりして
五感を使って生活感を感じることができます。
私も臨場感を出すため、基本の順番通りに写真を並べたいと思います。

まずハウスの隣にはモダンなチケット販売オフィスがあり、
そこで当日5ユーロの入館料を支払って、館内を見学できます。
ベルリンだったら展示はオンラインで予約して、さらに時間帯もタイムスロット式になっておりますが、
誰でもいつでもウエルカムなスタイル、いいなぁ。



右のグレーの建物が入り口なのですが、わかりにくいです。
鉄格子のドアを見てメランヒトンハウスも閉まってるじゃないかと
驚かれるかもしれませんが、開いています。
Wittenbergのものはなんでも閉まっているように見えますが、よく見るとちゃんと開いているのです(汗)


さて、
チケットを買って、ロッカーに荷物を置くとすぐ先にこのような廊下があります。
この廊下は地上階のほとんどの部屋と繋がっております。




下の写真のこの広い食卓に、多くの学者や学生を集めて
食事会を開くのが好きだったというメランヒトン。
1回の食事会で11ヶ国語が話されるほど国際色豊かなゲストが集まるものの
共通言語はラテン語だったそうです。
その辺、今のドイツの文化との類似点が感じられます。
食事会に全員違う国出身の人が参加して共通語が英語かドイツ語というのはよくある話。

独身の学生を放っては置けなかったというルター(のおせっかい?)で
紹介されて、メランヒトンが迎えた奥さんは、初めは彼のタイプではなかったらしく、
家事も苦手だったそうで
新婚当時は”悲惨な日々”という書き物の中で密かに嘆いていたようです。
しかしそんな夫婦間の愛情も長い年月を経て
子どもたちの誕生を通じて徐々に育まれていったそうです。

晩年奥さんが亡くなった際、メランヒトンは出張中で、
親友のカメラリウスはその事を伝えるために自ら400kmもの旅をしたそうです。
500年前のその距離の移動は大変なものに違いありません。
雨風の中、悲報を抱えてどんな気持ちで向かったのでしょう(涙)




メランヒトンハウスの廊下の奥は庭に通じております。
そこはハーブ園で、特に一見の価値があるのんびりとくつろげる場所だったとのこと。
当時は花壇というより、薬草として実用的だったり、料理に使ったりしたのでしょうねぇ。
(現在はまだそのシーズンではないので何も植物は見られませんでしたので写真は省略します)

廊下の中央には曲線の美しい階段がありました。
上の階には書斎や、住み込みの学生の部屋、教室などがあります。
それからその上の階には湿度などが管理されている博物館的な資料の展示もあり別料金で見られるのですが、
時間が足りなかった為、私はタウンハウスの方だけ訪れていました。

ある部屋の案内の中にはこんなメランヒトンの言葉が掲載されておりました。
”言葉という光で照らしてあげなければ、人に物事という形を理解させることはできない”と。
理性をもつ人間が正しく適切な思考活動を行うことを可能にする基本的ツールが言語である。
そう信じたからこそ生涯にわたって言語に労力を注ぎ続けたのでしょう。
メランヒトンはそのような考えからか、デューラーやクラナッハのように自身とは異なるスキル、
描く才能で世界を表現する芸術家たちの事をかなりリスペクトしていたようです。

教室の中にもクラナッハの作品がいくつも展示されておりました。
ちなみにクラナッハハウスもWittenbergの同じエリアにあります(今回は行けず💦)




学生たちの寝床。
人数は不明ながらメランヒトンはある時期から自宅に住み込みの学生を有料で受け入れていて、
自宅で学校のようなものを開く形式で教えていたようです。
学生たちは9時までに起きて食事の準備をするなど、勉強の他にも仕事があったようで、
彼らの消費する食品のコストの事などが資料に残っていました。
ちょっと寺院の暮らしみたいですね!?

メランヒトンが死を迎えた部屋も紹介されます。


死因は不明ながら肺炎だったのではないかとのこと。
彼が死に際まで書いていた手紙か遺書かの原本は観光客によって持ち去られ紛失。
一体何が書かれていたのか、今ではコピーも残っていないそうです。

この場所を訪れるまで私はメランヒトンさんのことをほとんど何も知りませんでした。
ですが、立ち去る頃にはそこに呼ばれたのは神の導きだったのではないか
と思えるほどこの人物が大切な存在に感じられるようになっていました。
このメランヒトンハウスの訪問は、500年前と現在と自分がしっかり繋がっていることを教えてくれる
素晴らしい体験となったのでした。
(そういえば宿泊したゲストハウスの入館コードも私の誕生年マイナス500年だったし。)

そしてこのメランヒトンハウスも貸切かというくらい見学者はこの時間私一人でした。
ですので、写真には誰も写っていません。

世界遺産がたくさんあるにも関わらず過小評価されすぎな町。
Wittenberg...
短い滞在ではありましたが訪れてみて本当によかったです。


尚、クラナッハやデューラーの古書は当ショップにもよく入荷しますので
よろしければご覧になってみてください。
https://archangel.ocnk.net/product/2824



https://archangel.ocnk.net/product/2824

https://archangel.ocnk.net/product/4600



https://archangel.ocnk.net/product/4600


こんにちは☆
松浦です。

前回のブログが途中で切れていますが(続く予定です)
この熱が冷めないうちに別件についても書き記しておきたいと思います。

ちょっと珍しい、
古い建造物が宿泊施設になっているようなところが
大好物となったこの頃です。
また興味深い場所を見つけたのでさっと行ってまいりました。

いざ


ルターシュタット・Wittenbergへ。
ベルリンからミュンヘン行きのICEに乗って40分くらいの静かな町です。

ここへ行く列車の終点はミュンヘンですが、
Wittenbergをもし寝過ごしたらライプツィッヒやフルランクフルトもこの同じ路線上にあります。
ドイツの都市は列車で訪れやすいですねぇ。
とか言いつつ今回は後1日予約日が違ったら鉄道のストライキの大影響を受けていたところでした。


ここの中央駅にはほぼ何もないのでご注意を。
(トイレとパン屋さんくらいはあります)

駅から中心部までは歩いて15分くらいでしょうか。
Wittenbergは1泊2日の観光でおそらく全部回れる大きさでした。
500メートルくらいの通りに有名人の家から美術館、教会、広場など全部収まっています。
ひょっとすると、街並みは中世からあまり変わっていないんではないでしょうか。
見てださいこの地図を...



ただ、
中央駅から中心部まではまあまあ歩きますので、途中下車で荷物を抱えての観光は大変そうです。
中心部にもカフェなど一休みできる場所はほとんど無いです!!
ベルリンからミュンヘンに行くついでに寄るよりはホテルに荷物を置いて、
休めるよう1泊されることをお勧めします。

さて、
今回の私の目的はこちらでした。
https://www.johanniter.de/johanniterhaus-wittenberg/



ヨハニターハウスと言う建造物。
会議室と客室10室、暖炉部屋からなる歴史的なゲストハウスです。
ドミトリーではなくて個室です。

平日だったからか、
観光シーズンではないからか?
これまた利用中の宿泊客は私一人で、かなーり広々でした。
物音の一切聞こえない巨大なお家で瞑想的な一晩を過ごすことになりました。
そもそも観光はほどほどに本を読んだり勉強をしたりするだけの滞在がしたい人なので
嬉しいサプライズでしたが、まさかここまで完全に貸切になるとはw


こちらの宿泊施設のスタッフは夜間は居たのかいなかったのか、
チェックイン以降、朝食の時間まで誰にも会わず...
多分そういう基本無人のスタイルなのでしょう今頃は。



”すみませーん”とは(ドイツ語で)叫んでみましたが、
こだまする。こだまする。

返事はないようなので、
入ってよかったのか否かは分かりませんが、
この印象強い階段の先にある食堂ホールの横に見つけた
キッチンで勝手にそこのケトルを拝借して、
夜な夜なコーヒーを入れたのでした😌
外にカフェがなかったのでねぇ...

ふと壁に目を向けるとキッチンの壁にはシーツ1枚分くらいある薬草図鑑が貼ってありました。
何このワクワク、ゾクゾクする感じ☕️


この建物は本格的に古く、教会のような感じですが、
内装は意外とパステルカラーに塗ってあり、部屋はIKEAのモダンな家具で統一されており、
そして塵ひとつないくらいお掃除が行き届いていて、
普通に明るい気分で過ごせます。
外が雪景色だったらそれも最高に素晴らしいはず。

外観からはお化けが出てきそうに見えますが、
中は怖くないですよ。





さて、
ヨハニターハウスを後に、
旬のワイルドガーリックの生い茂る小川の公園を少し歩くと



かの有名なルターハウスがもうありました!
が、エネルギー効率を高めるために盛大に建物を修復中とのことで
なんと1年以上閉まっており、
今はレストランだけの営業みたいでした。





この通りを真っ直ぐ行くと広場があります。
(ルターの像もそこにあります)


続いて、95か条の論題が扉に貼られたことで知られる城付属聖堂があります。


そして、その宗教改革の中心となった扉がこちらです



私の今回の目的は観光ではなかったので、
暗くなるまでにざっと歩きました。

そうそう、世界遺産の写真や映像は検索すれば出てくるのですが、
出てこないのはこちらです。
2024年3月現在の街の様子。

郵便局にしておくには勿体無いほどの郵便局



お花屋さん



実はWittenbergには
かなりのアンティークショップがありました
が!

これは、ドイツの小さな街あるあるですが、
店舗は展示のみのような使い方になっており、基本閉まっています。
そしてお店の扉に電話番号が貼ってあります。

”用がある人は電話してね、店開けるから”的な。
ふらりと立ち寄ることは不可能です。





お茶ができそうな場所は所々ありました。
アイスクリームパーラーとかチェーンのパン屋さんとか。


そして唯一見つけたローカルなカフェ
(屋内が空いていなかったので入らず)



お茶屋さん



そしておびただしい数の空き店舗!



すごいんです。
地上階の店舗に奥、住居3部屋付きというような
ベルリンではあり得ないような神物件がそこら中にありました。
かなり人口や観光客が少ない町という印象ですが、
商売上手な方々が集まれば復興できそうな、ポテンシャルが感じられました。
是非どなたかカフェを開いてくださいな


ということで、
1日目はゆるい街歩きのみで切り上げ、
晩御飯を調達し、
私はゲストハウスへ戻って黙々と本を読み始めました📚
ああ楽しかった。


ですがこの翌日、
ふらりと入ってみた
ある場所に完全に心を奪われてしまうのでした❗️

(続く)
こんにちは、松浦です☆

ベルリンから電車で割とすぐのポツダム、
この間からこの町の魅力にはまり度々足を運んでおります。


17世紀に建てられた建物がペンションになっている宿泊施設を旧市街に見つけたので
今回はそこに泊まってしっぽりすることが目的でした。
やらないといけない勉強が蓄積しているので一人合宿を兼ねて...
あとはPeter and Paul Church周辺を少し街歩き


ポツダムのお店は、ザ・お店という感じです。
あれもこれも置かないでパン屋にはパンだけ、鞄屋には鞄だけ、というような?
美容室ならもちろんハサミ、靴屋には靴のモチーフの看板があったりして。


こんなクラシックな製本屋さんがありました。
昔ながらの雰囲気を今でも保ち続けていて、その商売が成立しているのがすごい。
そうそう、
ポツダムではみんなドイツ語を中心に話しています!

(ん?ドイツなんだから当然でしょと思われましたか?)

ベルリンにいると実際ドイツ語より英語の方が聞こえてくるくらいなので
ドイツに住んでいる感覚が日々薄れてくるのです。
ポツダムまで行くと、フランスやオランダの雰囲気のある街並みに身を置きつつも
ドイツ感も味わうことができるのです。


さて、ドイツはどこへ行っても焙煎にこだわったお店が多いですが、
ポツダムにも、素晴らしいコーヒー屋さんが結構あります。
今回はこちらに行ってみました^^



そして訪れてみたペンションは
存在感のある木製の階段がお迎えしてくれる温かい雰囲気の建物でした。
外壁だけでなく中からも見える形でところどころに煉瓦の壁が温存されているのが素敵。
ホテルとは違ってフロントはなく無人で。
出入りはアプリでのやり取りで管理されているのは時代に沿っています。




部屋にはベットやシャワーの他に
小さなキッチンとダイニングテーブル、
コーヒーメーカーやシンプルな調理器具が付いていて、
魔女の宅急便のキキのアパートのよう〜!!でした😭✨

キキのあの素朴な屋根裏部屋はジブリ映画の中でも、
そんなに女性に人気がある部屋ではないと思いますが、

新しい土地に一人でやってきて、
脱コンフォートゾーン。
そんな中、ご縁でいろんな人に出会って、
偶然と幸運が重なって、仕事が始められて、初めて自分の部屋が持てた時の感動。
なんとも言えない安心感と達成感を感じさせてくれるエレメントが揃った
懐かしい感覚を取り戻せるような...
そんな場所なんですよね

この近くにはパン屋さんも、レストランも有って便利そうでしたが
せっかくキッチンが付いていたので
食材を調達して簡単なご飯を作ってみたりしました。
地味ながら、
個人的にはかなり充実した時間の過ごせるお部屋でした☕️
常連になりそうだなぁ


さて、
ポツダムの風景画集や
ポツダムとベルリンの古い風景画集もお取り扱いしております。




https://archangel.ocnk.net/product/5359
よろしければいろんな景色をご覧になってみてください。








こんにちは☆
松浦です。

急に春らしくなってきたベルリン。
色とりどりのチューリップのブーケでお迎えしてくれるカフェも増えてまいりました。
先週末は土曜日も日曜日も曇りない空が素晴らしいお天気でした。
そんな日は半年くらいなかったので、みんな大喜び。

せっかくのお天気でしたが、私の予定は全部インドアでしたw
日曜日はよく美術館へ行きます^^
ベルリンの美術館の年間パスを持っているので大体テーマを1つか2つに絞ってヘトヘトに疲れない程度に回って、
外で古書の市が開催されていたら、そこに寄ったり、
美術館のカフェで読書会があったらそれにも参加したりして
割と熱心に通っております。


今回はボーデ美術館の
ドイツ、後期ゴシックの部屋に行こうと決めておりました。

ボーデ美術館はとにかく展示が綺麗で気が散るのですが、
館内の地図があり106から109番だったか、部屋の番号を参考に
そこだけに集中して向かいました。


地域と時代別に部屋がきっちりと分かれているのがありがたい✨

この祭壇の部屋の素晴らしいこと。
こんなに近くで細かい作品を見ことができるなんて感激...

展示品をじっくり鑑賞されたい方は
こちらからバーチャルツアーに参加できますのでパソコン画面からどうぞ👇
https://bode360.smb.museum


ティルマン・リーメンシュナイダーのウィキペディアで見たことがある
ドラゴンを踏みつけている彫刻。

本物がこんな近所にあったのかぁ。
(辰年のところ申し訳ないけど)






この後、ボーデ美術館の本屋さんで興味深い
色彩に関する本を見つけたので自分用に衝動買い。

早速帰りにソロカフェ。(=一人でお茶しに行く事をそう呼ぶことにしました)
読み耽りました🍵


おもしろい...
私も含め日本人がよく信号が緑色のことを青色だと言って、海外で不思議がられるのですが
それには歴史的にも深い意味があったようです。

本書によると、1000年前まで日本には緑という概念がなく、
緑は青の変化の一部に過ぎなかった。
その名残が現代の表現にもところどころ残っているらしいです。

一方イギリスではオレンジが初めて輸入されるまでオレンジ色という概念がなく
赤っぽい黄色という風に表していたとか。
だからか、ある種の狐もリスも髪の毛なども
明らかにオレンジ色でも今でも赤と表現されますよねぇ。

あれ、でもちょっと待って...
トマトが青いのはわかるけど
1000年前に信号はなかっただろうにと思いつつ。


さて、
ボーデ美術館で惚れてきたので引き寄せたのか、
ティルマン・リーメンシュナイダーの作品集も数年ぶりに見つけてまいりました。
こちらももう70年前のご本になりますね。
1冊出品いたしますね。
https://archangel.ocnk.net/product/6079








こんにちは☆
松浦です。

毎日小雨の1週間でしたが、寒いのもあと少しでしょうか。
スーパーには春のお花、プリムラが色鮮やかに並んでおりました^^

毎年早まってお花を早く植えすぎて、その後雪がまた急に降ったりするので慎重に...
ガーデニング開始時期を見計らいたいところです。

さて、
先日はベルリンのあるアフターヌーンティーに行ってみました。
とてもエレガントな空間で、終始素敵な時間が過ごせました。
https://www.instagram.com/p/C1pNoqQsS3X/



地上階ではピアニストさんが出たり入ったりしており、置いてあるピアノで定期的に演奏もあるのですが、
アフターヌーンティーを予約していなくても、ロビーにいるだけでも、
バーに座っていてもライブの音楽は聴けます。

アフタヌーンティーの席は土日は2階でより静かなので平日よりお勧めです。
まずグラスにシャンパンが注がれて、
その間にゆっくりお茶のリストを見せていただく仕組みでした。

私はまずアールグレイを、そして後半は玉露を選びました。
一人当たり、2ポット(2種類)のお茶を選ぶようになっています。
こちらのお茶のリストにはヨーロッパ的なハーブや紅茶以外にも
台湾、中国茶、日本茶も京都の玉露と静岡の煎茶まで含まれていました。

メニューに
”素晴らしくおいしいアールグレイ”と書かれていたので、
どんなのだろうかと興味津々でした。
(が、まあまあお味の方は普通でした....!)

そして、
玉露の方もなぜか
紅茶と同じように熱々のシルバーポットで出てきた事にはややびっくりしました。


香水ボトルのようなスプレーにコアントローが入っていて、
それをチョコレートケーキにシュッと吹きかけて、
ブリュレによくある砂糖を溶かすような感じでバーナーで炙ってくださったり...
色々とユニークでした。






https://www.kempinski.com/en/hotel-adlon?utm_medium=organic&utm_source=google&utm_campaign=KIBER2&utm_content=gmb&source=S308962248

お料理やデザートはかなりゆっくり丁寧に運ばれてきます。
まるでロマンチックなイタリアのレストランみたいだなぁと思いました。
(早くお料理を出して、お客さんが十分な会話をレストランで楽しめなくなったら失礼なので、なるべくゆっくり出す感じの)

おそらく
予約人数分のテーブルのみがセットされているので
回転率などは全く気にしなくて大丈夫です。
おしゃべり好きな方々はテーブルに3、4時間好きなだけゆっくりしていらっしゃる雰囲気でした☕️
今回はバケーションで長期中国に帰省する友人のお別れ会を兼ねて、
積もる話もあったので私たちも結局4時間近く居てしましました。

さて、
今日は雨が上がったのでこのままのお天気が続けば明日は古書の市があるかもしれません。
冬の間ほぼ仕入れが不可能だったので今後楽しみです。









こんにちは☆
松浦です


今年日本は災害が多く緊張感ある始まりとなってしまいましたね、
皆様お元気でしょうか。

ドイツは1月はストライキの多い1ヶ月で交通手段がかなり減っておりましたが、
現在は穏やかな2月を迎えております。
2024年もよろしくお願い申し上げます。


さて、私は偶然にもストライキの終わりの発表された翌日の
1月30日を休みにしており、
1日だけミュンヘンまで行って参りました。
昔はベルリンからミュンヘンにICE(新幹線みたいな列車)で行くにも5時間か6時間くらいかかっていたのですが
今は速いのができていて、S-ICEという列車で4時間前後で行けるようになっておりました。

ところで最近、
自分の中で流行っている時間の過ごし方があります。

それは
読みたい本1冊と最低限の荷物を持って、脱パソコン。
1泊2日ほど好きな方向に動く事です(笑)

ある本の中に提案されている有名なメソッドで
アーティストデートと称されるものを自分向けにアレンジしたものなのですが、

”一人で、赴くままに、
アーティスト精神を擽る過ごし方をする日を意図的に作る”というものです。

行動内容はなんでも良いのですが、
例えばこのような方法で決めることもできます。

自分の好きな事を20個紙に書き出してみて、その横に最後にその行動を実行したのはいつか日付を記します。
本当は好きな事なのに、しばらくやっていなかった!
事こそ、アーティストデートに相応しいアクティビティーとなります。

そのような事を
定期的にそして一人で行うことが重要なのだそうです。

自分の中の芸術性と向き合う時間を設けることで、
本来誰の中にも存在している芸術的な可能性を開花、触発又は復活させる効果があるみたいなのです。

そこで私の中では列車でふらりと一人旅する事をメインに予定を立ててみました。

4時間の列車の旅は本当にちょうど良い乗車時間で快適です。
ベルリンからハンブルクだとちょっと近すぎて、
ゆっくりコーヒーを飲んだり、窓の外を眺めて、本を読んだり、ジャーナルを記したりする時間がないので
4時間ぐらいで行ける地域がアーティストデートには一番いいなぁと、
今回乗っていて思いました。
遠ずぎると1泊で帰るのが難しいですしねぇ。

ICEの中にはビストロ車両があって、
これは私が撮った写真ではありませんがカフェのようになっています。
この席は予約できないので空いていれば誰でも座れると思います。



ただ、私個人的にはこのフライドポテトのような匂いの漂うビストロ席ではなく
普通の座席でお茶をいただく方が好きかな?
普通の座席にもテーブルはありますし、椅子の座りごごちも良く、
ビストロ車両から陶器のカップに入った飲み物を注文しても自分の席に持っていくこともできます。
ファーストクラスだとスタッフが注文を取りに来てくれますが、ご丁寧に何回もいらっしゃいますので
むしろそっとしておいて欲しい人にはセカンドクラスがおすすめです。
席の見た目もほとんど変わりません。

さて、今回隣の席となった見知らぬマダムが真剣に3時間ずっと小説を読んでいたので
私もそれにつられて列車の中で80ページくらいは熟読でき、大変満足でした。
そうこうしている間に、もうミュンヘンに到着。

ミュンヘン中央駅は西と東の出口が1つずつしかなく、とてもわかりやすいのですぐに歩くべき方向がわかりました。
昔見た風景、意外と忘れていないもんだなぁ、と歩き出し

駅からホテルまでの間に、早速ふたつ素敵なお店に寄りました。
ひとつは昔ブティックだった店舗を居抜きでカフェ兼アンティークショップにしたというお店。

一段高くなっているショーウィンドウにはマネキンではなくテーブル席があります。
そしてショーケースにはいろんなヴィンテージ雑貨が置いてあり、そこの食器や雑貨を購入することもできます。
ブティックを改造してカフェにしたのではなくて
そのままカフェにしてしまうなんて、なんて素敵なアイデアでしょう。






その後は
Bean Batter というお店に寄り、
わざわざミュンヘンに来てまでこのベルリン風な殺伐とした風景のお店で😆
コーヒーとヴィーガンバナナブレッドをいただきつつ
ホテルのチェックインができる時間まで待たせていただきました。
いつもこういう雰囲気のカフェを利用するのでなんか落ち着く...
.
https://www.bean-batter.de





その後は
現地のお友達と再会を果たしました。
現地のお友達の間で大人気という噂のインド料理をご馳走になったり、
(そこでは、ありえないサイズのドーサが出てきました!)
本場さながらのインド料理、店員さんもお客さんもインド人が多くて本格的でした。
https://saravanaabhavan.de/muenchen/

歴史的な工房を見学させてもらったりして、楽しい時間はすぐに過ぎあっという間に夜になってしまいました。
最後は我一人旅の醍醐味であったホテルで集中的に読書をして1日目終了。


翌日はまた一人でふらりと
ミュンヘン東側の行ったことのなかった美術館へ足を運び、



https://ja.wikipedia.org/wiki/レンバッハハウス美術館

偶然見つけたまたしてもベルリン風な
廃校的インテリアのヴィーガンカフェに入ってみたりと
終始ノープランで彷徨きました。



私の指が写ってしまったこの聖パウロ教会、
ミュンヘン中央駅から歩いてすぐのところにあることに帰る間際に気づき、急いで寄ました。
ゴシック・リヴァイヴァル様式で1892~1906年に建てられた聖パウロ教会。
第二次世界大戦中の1944年に空襲で破壊され、戦後に再建されました。
主塔は97メートルの高さがあり、飛行機が接触して60年代に大変な事故現場となった歴史もあります。
平日の日中ということもあってか、内部にはほとんど誰もいらっしゃらなかったのですが、
教会の外でお祈りを捧げている人々が何人もいらっしゃいました🙏


https://amazingtravel.jp/europe/germany/munich/paulskirche-munich/

わずか1泊2日でしたが、ここ数年日本に帰る以外のふらり一人旅をしていなかったので、
普段なんとなく経過する36時間とは比べ物にならないほどインスピレーションを受け、
濃厚な時間が過ごせました😄☕️
次はどこへ行こうかなぁ🇩🇪










こんにちは☆
松浦です

10月22日で終了の予定だったベルリンの旧国立美術館 (Alte Nationalgalerie)の催し、
クリムト展が好評につき11月6日まで延長されていました。
そのようなことで、一度は諦めたイベントでしたが
ぎりぎり申し込みに間に合い、私も訪れることができたのでした。

奪われた「黄金のアデーレの肖像」を取り戻すまでを描いた映画や
アデーレ・ブロッホ=バウアーを主人公とする歴史小説(といっても一部フィクション)を読んでから
いつかは見に行かなければ!と思っていたクリムトでしたが、
わざわざあちらの方がからベルリンにやってきてくれるとは

ベルリンのクリムト展はクリムトをはじめとする
他のコレクションもテーマ別にキュレーティングされておりましたので
その他の作家さんの作品も一緒に展示されていました。
加えて特別展示品以外の展示も一緒に見てきましたのでいろいろ混ざっておりますが💦
美術館は以下の写真ような雰囲気でした。

こちらもタイムスロットチケットの予約が必要で、
チケット予約時に選んだ時間に入館できました。


チケットを持っていないと、寒い中外の列に並ばなければなりませんが、
事前に購入している場合は隣の入口からはさっと入館できます。

朝イチにいけば空いているんじゃないかとは誰もが考えていることで
ベルリンの美術館は何時に行っても混んでいます。
オンラインで購入できるものはすべて事前に購入してコードを携帯に入れている方が賢明です。
それから美術館内は思ったより暑くなりますし、息苦しく、作品や人混みに圧倒されて疲れやすい場所なので
ちょっと肌寒いかな、くらいの薄着で歩き始め、
見たいものから先に見に行くのが個人的におすすめです。
大体、催しの最大の見ものである作品は上の階などすぐにたどりつけない場所に展示してあります。
そこから開始しないと、序盤で体力を消耗して、
メインにたどり着く頃にはヘトヘトに😂























どうでしょうか?
私は展示品とお客さんの距離が近すぎて何よりびっくりしました。
よく絵画の前にあるこれより立ち入り禁止の境界線が無く、各部屋には警備員がいなかったのも驚きです。
展示品に悪戯する人はいないのかしら!?
とにかく大興奮で歩き回った2時間ちょっとでした。
2時間では全部は見られませんでしたが、クリムト展以外の部分は年間パスでまた来られるので次回に。


別件ですが、
ベルリンでアートを楽しむ系の催し事は
美術展以外にも毎日、いたるところで開催されています。
私も時間を作っては面白そうなイベントに参加させていただいていますが、
その中でもほっこりと素敵なのが、友人の主催する(大人の)お絵描き会。
これはハロウィンあたりに集まった時の様子です。
7人くらいで画材を持って夜な夜なカフェなどに集まり
たわいもない会話をしながら手を動かします。
このみんなが何処で出会ったかというと、
ベルリン各地、各種のアート&クリエイティブイベント。
類は友を呼ぶというやつですね


ワインを飲みながら、コーヒー&ケーキをいただきながら、フライドポテトを放り込みながら?
お絵描き。
好みも、描くものも、集まる人の年齢も、さまざま。
本業がアーティストの人もいれば、ただお絵描きしたいだけの人も。
お店が暗すぎて(ベルリンではよくあること)絵が描けない事態に備えて
友人が持っていきてくれた手作りの太陽電池ライトがまた素敵!
昼間の窓で集められた太陽光は
夜、ティーキャンドルのようなやさしい光を放ってくれるのでした🕯




クリムト展の後私はすぐに日本へ🛫(いつも通り関西経由で四国の実家にショートステイ)
昨日ベルリンに戻りましたのでこちらのお店も再開させていただきます🙏
11月ながら思ったよりまだ暑かったなぁ大阪&愛媛は。
ベルリンの夏?!という感じでございました。






こんにちは☆
松浦です。

ベルリンから実はドイチェバーンでも、普通の電車でもわりと簡単に行けるお隣町のポツダム。
行ってまいりました、多分12年ぶりに。
いつでも行ける場所ほど遠いところはないとはこのことです。

私はそもそも西側に住んでいるので、普通のSバーンに乗ること40分。(あれ、普通にベルリン市内の端の方いくより近いぞ)
その35分の間に大きな湖やちょっとした森も通るので、
ちょっとした遠足気分が味わえました。

ポツダム中央駅の北側の出口から歩くこと10分以内にあるのがこのバルベリーニ美術館。



ポツダムの印象。
なんて小綺麗な町。
まず道にゴミが落ちてないし。
ゴミ箱がない!

駅構内こそ、どこにでもありそうなショッピングモールでしたが、
一歩外に出るとベルリン的スラム感の一切ない光景。
広めの空と運河、手入れの行き届いた緑の眩しい庭園、
地図を確認するまでもなく目的地らしき歴史的建造物がその先にたち並んでいます。



いろいろ散策してみたいのはやまやまでしたが、
今回の目的は、ベルバリーニ美術館の誇るモネコレクションを満喫すること。
そして、10月末まで開催されているオランダ印象派展を全部見ることでしたので、体力温存の方向で。
あえて、他のものが閉まっている日曜日からの1泊で行きました。

ベルバリーニ美術館は、とても親切丁寧な場所でした。
館内に入る前からその行き届いたサービスを感じました。
まずオンラインでチケットを購入する際、だいたいの訪問時間を指定するタイムスロット式になっていて、
混雑がさけられる仕組み。

チケット(バーコード)をオンラインで入手すると、
入館前でもスマフォでオーディオガイドにアクセスできて
当日美術品の鑑賞をできる予習ができる(復習も)ようになっていました。
また、作家さんの人生をドラマにしたようなポッドキャストや学芸員さんの意見の動画も提供されていました。
昔はガイドというと、ガイドさんに案内されるか、美術館でヘッドフォンを借りて音声を聴きながら回る感じでしたよね。


そんなバルベリーニ美術館ですが、
ここにはモネの作品が38点も所蔵されています。(なんでこんなに空いてる?)
今回は期間限定の展示もあったので、
わたしと友人は3階までの展示品を4時間かけて観ました。。。
印象派、光と影展










美術館は頻繁に行って、1回の滞在時間は短く、集中して鑑賞。
どうしてこの順番にしてあるのか、キュレーターの視点を考えながらテーマごとに鑑賞する方がいいに決まっていますが、
なかなか行かないエリアの美術館となると、
やっぱり壁沿いに歩いて全部見たくなってしまうんですよねぇ。
ということで、全部みました。




バルベリーニ美術館にも、ベルリンの他の美術館のように
誰でも入れる併設のカフェがありますので、休憩は十分できます👍
こちらのコーヒーも美味しかったです。

この館内のカフェは、わざとそうしてあるのか白を基調とした落ち着いたもの。
点々をひたすら見て、疲れた目がしばし癒されました。

さて、体験談を1つ。
この美術館には、庭をテーマとした、作品がキュレーションされている部屋がありました。
そこのオーディオガイドを聴いていて面白いなと思った話があります。

当時の画家にとっては庭のとても大事な仕事道具のひとつで丁寧に管理していたそうです。
庭で育てた植物などを他の画家友達と交換したりして、モチーフとして使って、
技術に磨きをかけたそうです。
昔は描きたい風景やモチーフをググることなんてできませんものねぇ。
庭から作らなきゃ...

帰り際、一番気に入った絵の絵葉書を購入しました。


この庭の池、モネがその代表作である睡蓮の連作に没頭する前に
初めて描いた池なんだそう...!
豊かな感性とはこのことです。
日常のちょっとした部分にインスピレーションを受けたことがきっかけで、その後の人生が変わるのですから



追記
翌日、ちょっと街歩きしてからベルリンへ戻りました。
かわいい町並み



教会の広場は市場に。
カラスがお水を飲んでいる💗


突然の箱型図書館。いいなぁ、こういうの、治安が反映されていて
ベルリンにあったら絶対ゴミ箱と化すのよねぇ。


いい香りのロースターも発見。
美味しいコーヒー豆を買って帰りましたよ☕️
お店の方も親切で、私のコーヒーの淹れ方に合う感じに豆を挽いてくださいました。

ポツダムいいなぁ、また行こう















こんにちは☆
松浦です。

1年以上ぶりのブログ更新となってしまいました!
みなさまお元気でいらっしゃいますか。

私は元気です。
ここ数年はドイツでの栄養の方のお仕事にほとんど専念しております。
例の病気が流行り出してからというもの周囲の健康維持への意識が高まってきており
病気を防ぐ為の食が以前より注目されるようになってきたのは嬉しい事です。


こちらで古書をご紹介する機会は限られてまいりましたが、
メールへのお返事やご注文品の発送などは引き続き毎日承っておりますのでご安心くださいませ。

このサイトは10年以上運営しておりますので、
以前からご訪問いただいていたお客様にとっては
値段が上がったなぁと思われている事でしょう。

円安(10年前1ユーロ100円・現在1ユーロ158円)、そして物価高騰の影響もございますが
もっとも影響を及ぼしているのは古書の仕入れにかかる送料及び海外への運送費(DHLの値上げ)となっております。
古本感覚でお選びいただけるお品、再出品可能なお品はなかなかご紹介できなくなってまいりましたが、

ここでこの瞬間にしかお求めいただけないような1品、
一生大切にしたいと思っていただけるような文化的価値の高いお品を選んでまいりたいと思います🙏


さて、
この8月は数年ぶりに、
ロングナイトオブミュージアム(18時から夜中の2時までいろんな美術館をめぐることのできる日)
へも参加してまいりました!


ところが美術館がたくさん集合しているベルリンのミュージアムインゼル(島)は
全体がこのような状態で、(ベルリンの観光客も戻ってきたものだ)
営業時間内に順番が回ってくるのかどうか怪しいくらいの列だったので早い段階で断念。

その後はほぼ”ロングナイトオブお散歩”になってしまいました。
最終的に美術館が集合していないエリアの美術館や写真展を3軒巡ることができました💦
人が多く、展示品の写真を撮れる状態ではなかったので掲載する写真がなくて申し訳ございません




写真のボーデ美術館。

実はこのイベントで参加できる美術館に今回含まれておらず、行ったら閉まっておりました😭
加えてその次に訪れたドイツ国立美術館とペルガモンはリノベーション中で閉まっておりましたが(なんてこった)😭😭

おかげでそれらの近くにあったのに、
今まで完全に見落としていた
運河沿の素敵なカフェの存在を知ることができたのは幸いでした😄
https://www.instagram.com/petitbijouberlin/



美術館島の内容は10月以降に改めて訪れ、
ご紹介したいと思います。

今週末はベルリンからわりとすぐいけるポツダムにある、
バルベリーニ美術館を訪れる予定ですので、
その様子は後日ブログに書かせていただきますね。


ポツダムのイラストが素敵な古書、というか画集を
最後に少しご紹介させてください💓




https://archangel.ocnk.net/product/5728

本作はサンスーシ公園にある19世紀の建物をモチーフとした水彩画集となっております。
数名の画家の作品が全15枚含まれます。
印刷は片面、1枚1枚独立したイラストになっております。
本棚に眠らせておくのは持ったない1品ですね✨








こんにちは、
松浦です☆

こちら、久しぶりの更新となってしまいました。
皆様お元気でいらっしゃいますか?

発送済みのお荷物の多くが遅延していることに関しまして、
ブログの方でもご案内させていただきたいと思います。

ウクライナ情勢により、ロシア上空は飛行禁止となってしまった為、
ドイツからアジアへ輸送中のお荷物は
今月はかなりの遅延が起こっております。

ドイツからの日本への飛行機は飛んでおり、国際郵便の発送も引き続き可能なのですが、
飛行機がいつもより長距離を飛行することによる燃料の問題などで、
欠航が多い為と、積み込むスペースに限りがある為、配達がなかなか進まないようです。

そのようなことで、大半の郵便が数週間遅延しております。
追跡記録はフランクフルトから通常、日本の税関に近づくまで更新がありませんので
今回は更新されない期間が長く、ご心配をおかけしているのではないかと思います。
大変ご不便をおかけし誠に申し訳ございません。

このような飛行機減便による遅延は、コロナが蔓延しはじめたころにもございましたが、
その際も紛失はございませんでしたので、今回も時間がかかっているだけだとはおもわれます。
追跡できるお荷物は随時私の方でも確認し進行状況を確認しているところです。

飛行機の運行状が改善さてたら改めてご案内させていただきたいと思います。
引き続きご協力いただけましたら幸いです🙏
いつもご利用いただき誠にありがとうございます


追記 です

遅延がまだ見られますが、比較的短期間でお届けできる郵便物が増えてまいりましたので、
4月1日より発送を再開いたしました!
しかしながら商品の納期をお急ぎの場合はご注意くださいませ🙏






こんにちは☆
松浦です

見てください☃️


先週のある朝の風景です♪
コレコレ😍

こういう景色を見ながら
コーヒー(お好きな飲み物)を入れながら、
本を読むのが至福の時間です☕️

外のラベンダーが香るくらいの強い雨を聞きながらの夏読書も良いですが
雪読書もまた最高です📚
音が消えた庭はいつもより空気が澄んで、室内は晴れの日なみに明るくなります❄️

さて、
今週はまた素晴らしい本に出会ってしまいました。



世界の本屋さん、
特に著者の好みでセレクトされているのであろう
アンティーク及びセカンドハンドのブックショップや歴史ある書店について広く浅く紹介する本です。
著者自身の言葉で書かれる部分と、書店経営者や作家さんによって語られる部分があります。

アンティークブックファンであれば聞いた事があるであろう
パリやロンドンの有名店に関する知られざるエピソード他、
手放した本が40年以上経って持ち主の手元にかえってきたというような感動的な出来事や、
中世、罪人の顔の皮を使ってその在歴を記録する本を製本していたなどという
ギョッとさせる豆知識などが散りばめされております。

作家の活動をしながら、書店を経営し、
店舗をオフィス代わりにしているというケースが結構あるのもまた興味深いものでした。

取材する立場からしてみると、
書店を営みながら執筆すると作品にどんな変化があるのだろうと疑問に思うところですが、
ある作家さんの回答はこうでした。

”本を売っても、作品にさほど影響しないが、本を書く事で本の売り方は変わった”
のだそうです。

私は全く作家ではありませんが、その意見に少しながら共感するところがありました。
このホームページを運営して10年経った今、
一つ確かな事があります。

本には、スピリッツが宿っています。
それも複数の。

作品自体が作者の一部であるという事、
文字(言葉)自体にも魂が宿りやすいという事に加え
本の集まる空間そのものがエネルギーの交差点となりがちです。

本は現実逃避の一つの形でもあり、
書店を訪れる人が普段より感情的になっているという事は珍しくないのです。
そしてアンティーク品ともなれば
贈った人、持ち主となった人、手放した人、それぞれの思いも少なからず含まれています。

本に魂?
本棚に並んでいる間はその存在がわかりにくいかもしれませんが
ゴミ箱の中に入っていればどうでしょう。
なんとも思わない人は数少ないと思います。

本に魂を吹き込む側の人々にとって、
生き物と接するように本を扱うようになるのは十分起り得る変化だと思いました🙏

さて、
ホームページの方のご本を少しご紹介したいと思います。
こちらは、本についての本となっております。
https://archangel.ocnk.net/product/3843





https://archangel.ocnk.net/product/3843


本の美術館”という意味のタイトルをもつ
素敵なコレクションです。
グーテンベルクによる印刷物やあらゆる図表、イラスト、版画、一部写真
アート作品を含むもの、聖書、装飾的な表紙の本etc
本書では、世界の最も優れた本及びそのページが紹介されます。


続いて、こちら、
https://archangel.ocnk.net/product/5893





https://archangel.ocnk.net/product/5893

”時間、流れと静寂”という、タイトルの
時間に関する古い図版を多く含む素敵な古書です。
文化史、心理学、宗教、エゾテリックな要素が混ざっております。
本作では「時間」を解明しようとする人間の試みが説明されるようです。



































こんにちは☆
松浦です。

先週末の日曜日外に出ると
中庭の地面についに、雪が!!
うっすらと積もっておりました♪

写真を撮れるくらい明るくなる頃には溶けてしまいましたが、
初めて見る雪には毎年感動させられます☃️
早くも12月となりましたね。

今日は冬の雰囲気が素敵な品々を少しご紹介したいと思います。

https://archangel.ocnk.net/product/5760





https://archangel.ocnk.net/product/5760

夢のような景色です(水彩画多数)
かつて12月といえばこれくらい雪が降っていたのですよね。

今ではこの時期はまだ雨の方が降りますので。
つま先が冷たくなって痛いという事も稀です。

ちなみに、ベルリンのクリスマスマーケット事情は
今年どうなっているかと申しますと、
2G-Modellという
ワクチンを接種している事や、回復した事を証明可能な人が参加できる形で一応開催されています。

ただしその光が伝統的で和気藹々とした雰囲気かといえば、
それは疑問です。

先日、ドイツ政府が行動規制の措置に関して例の発表をしてからというもの、
わいわいお祝いをすることが許される人たちと、それが禁止される人たちは社会的に分断されてしまいました。

クリスマスは愛と分かち合いの祭典だったはず💝
この冬のこちらのイベントは
今麻痺しつつある人間的な感覚を取りもどすための1つのきっかけになっているように思えます。

さて、つづいて、
とても可愛らしい天使たちが魅力の古書も,,,
ドイツのクリスマスといえば、クッキーなんですよ。
なぜかわかりませんが、
クリスマス前になるとこちらの人々は大量のクッキーを焼いてストックし始めます。

https://archangel.ocnk.net/product/5678



https://archangel.ocnk.net/product/5678

こちらはクロモスのようなイラストが全体的に
レイアウトされており、同時に励ましの言葉が載っております。
折り込みページがエンジェルウイングの形になっているのもすごい!
https://archangel.ocnk.net/product/5913



https://archangel.ocnk.net/product/5913

Unsichtbare Wegbegleiter
=見えない案内人、
つまり、こっそり守ってくれている存在があることを思い出させてくえるような
素敵なご本です💛

https://archangel.ocnk.net/product/5817




https://archangel.ocnk.net/product/5817
そして昔のクリスマスの過ごし方をテーマとするコレクションなどなど。
しっぽりと、お楽しみいただければ幸いです。


最後に、私の読書ジャーナルとなります。
こちらはまだ読んでいる途中ですが、
寒く暗い季節を彩る要素が満載でとっても癒されるノンフィクションです♪
微笑ましい感じの毒舌も笑えます。



スコットランドのWigtownという街で
実際に古い本屋を買い取ってそこのオーナーとなった筆者が
書店での出来事やお客さんとのやりとりを記した日記的な読み物です。
そして、ここに出てくる登場人物や店の様子はYOU TUBE やホームページに結構公開されているので、
本を読みながら動画を見ると、この場所を訪れたような気分になれるのでした📚
アンティーク品だけでなく、センスの良い古書や一部現行品もセレクトされていますが
オーナー自身の本もとても面白いのでおすすめです(°▽°)
尚、この本屋さんではお客さんがいつ来ても新しい発見があるように、
演奏会などのイベントを開催したりと、体験型のショップを目指しておられるようです。
死ぬまでに一度訪れてみたいものです
https://www.the-bookshop.com










































こんにちは、
松浦です☆


皆様ご存知でしょうか。
家で過ごす時間がたっぷり増えつつある今
オンラインのブッククラブ(読書会)なるものが続々と世界中で立ち上げられています📚
私もプライベートの読書会に近日オンラインで参加させていただく予定でものすごーく楽しみです。

読書会とは本が好きな人同士が集まり、本についておしゃべりするというものです😍
オンラインの場合はカフェなどに集合する代わりに
Zoomやgooglehangoutsなどの会議用のツールが使われます。

読書会には大きく分けて2パターンあるようでして、
1つ目は課題図書として指定のある本を事前に読み、その感想を共有したり、議論するタイプの課題図書型。
もう1つは各自が好きな本をおすすめする感覚で情報交換するという書籍紹介型です。

そこで、こちらの皆様とも
オンライン読書会を行ってみるのはどうかと思い付きました。

こちらの皆様とはつまり”洋書”に興味をお持ちの皆様です😄
それぞれの”好きな洋書について日本語でおしゃべりをする気軽な会”ですが...📚🍷
共通の話題がないと盛り上がりに欠けるかもしれませんので、
一応毎回1冊は指定の本もダウンロードできるようにこちらでご用意しておきたいと思います。

簡単には海外旅行に行けなくなってしまったこのご時世ですが
書物の中にも異国があることを皆さまご存知だと思います🛩
どんな病気が流行ろうとも、どの国のどんな時代でも訪れることができる異世界🌎
ご一緒しませんか♪

洋書ファン同士がお互いにインスピレーションを受け取ったり、
わくわくする時間を共有できる会になればいいなぁと
想像を膨らましています。


初回は行き当たりばったりのミーティングになるかもしれませんが、何卒ご容赦ください☕️
時差と主催者(私)の都合により初回は12月23日木曜日、日本時間の20時から40分程度で検討中です。
参加費用は無料です🌈 詳細は下記に更新します。
https://archangel.ocnk.net/news#whatnew_data97

課題図書☕️
無料ダウンロード先リンク
https://drive.google.com/file/d/1WCXc8dGgH_B_rNx4Eq2NRFWBNv7Z-kGx/view?usp=sharing




<あらすじ紹介> ジャンル ミステリー
ブルックサイド・リタイヤメント・コミュニティのロビーにある小さなケージには、噛みつくことで有名なオウムがいる。
筆跡鑑定士のリルが「バブリング・ブルック」と名づけたこの場所は、消極的な住人であるジョセフィーンにとって彼の存在が象徴的だ。
しかし、ブルックサイドはジョセフィーンの予想以上に興味深い場所で、
美術品の窃盗やいかがわしい取引、そして裸ポーカーなる遊びが行われていた!
奇妙な出来事を調査しているうちに、ジョセフィーンとリルはデヴィ・スブラマニアンという若い女性と知り合う...


以上、洋書ファンのZoom読書会参加に
ご興味ある方がいらっしゃいましたら是非お声がけくださいませ😄

続きまして、
今週の私の読書ジャーナルと、
近日入荷した本をご紹介させてください。

話題の本にまたまた手を出してしましました。



ハムネット✨です。
あれ、ハムレットじゃないの?と思われましたでしょうか。

如何にもシェイクスピアのハムレットを想像させる装丁ですよね。
このご本は歴史小説系のファンタジーでございました。

じゃあシェイクスピアの話なの?と思われますよね。
そこに撚りがあって面白いのですが、
実はシェイクスピアの名前は本文中に一度も出てこないのです😲

演劇史上最高と言われる作品を多数世に送り出した偉大な作家でありながら、
その私生活に関してはあまり知られていないシェイクスピア。

彼がどんな青年時代を過ごし、どんなロマンスを経て結婚し、周りにどんな人々が存在していたのか。
知られざる人間関係が、シェイクスピアの”妻”を主人公として焦点を当てることで、
浮き上がってくるような構成になっています。

表紙のハムネットは、幼くして亡くなった彼らの息子さんのお名前です。(これはネタバレではなく)
ハムネットの死がきっかけとなってハムレットが書かれたそうですが
作品の方では亡くなるのは子供ではなく父親になっているところに、癒やされることのなかった深い悲しみが感じられます😭
著者の視点がユニークで興味深い本でございました🙏
しかし本当に起きた出来事を伝えるものではない為、内容が好みかどうかは読者の趣味にかなり左右される感じです。
フィクションだと割り切って読む必要があるご本でした。


古書店の方にも、
素敵な1品が入荷しております^^

https://archangel.ocnk.net/product/5941




https://archangel.ocnk.net/product/5941

ドイツの伝統的なペイストリーに関する1898年のレシピの復刻版です❤️
ドイツではペイストリーショップはKonditoreiというのですが、
今でもマイスター制度(徒弟制度)が続いていて、国家資格を目指せる職業なのですよ。
伝統の技がここにしっかりと収められているようです🎂

最後になりましたが、
近日商品受領のメールをくださいました皆様、
ご購入いただいた古書をお気に入りいただいたとメールをくださいました皆様
お一人ずつお返事を差し上げるべきですが、全然間に合っておらず申し訳ございません💦
当ホームページをいつもご利用いただき、そしてあたたかいお言葉をかけていただき、
私の方こそ心より感謝申し上げます
皆様の元へ旅だっていく古書たちは非常に幸運です😊🙏
急に寒さの増す季節となってきましたが、どうぞお元気で良い12月をお迎えくださいませ。

















こんにちは☆
松浦です。

先週末コロナ関連が始まって以来初めて、他の地域へ足を運びました。
ベルリンを離れたのはもう数年ぶりのことです💦
🇩🇪こちら、医療マスク着用義務のある長距離列車での移動はなかなか厳しいものがありました☕️



今回はナーゴールドとという街へ所用で訪れていました。



あの黒い森が近くにあることで有名なエリアの小さな街です。
シュトゥットガルトからは車や列車で1時間くらいの場所にあります。

ナーゴールドでは土曜日に開催されるというファーマーズマーケットに寄りましたので
その様子をお届けしたいと思います。




色とりどりのお野菜が美しい🌈
キャベツ1個を丸ごと押しつぶして作られたこんなザワークラウトは初めて見ました❗️
ザワークラウトとは、アジアのキムチに近いかもしれませんが、ドイツの伝統的なキャベツの漬物です。


ご案内ありがとうございました。

さてこの旅の移動中私が読んでいたのは
スザンナ・クラーク著書のピラネージという本でした📚



結局、マスクが息苦しくて集中できなかったので帰ってからほとんど読みました。



感想...
ピラネージは簡単にあらすじを要約することがほぼ不可能なほど
不可思議な本です。
設定は家というふうに定義されていますが、
主人公が存在する場所は家屋というよりも
夢に無理やり形を与えたような異空間。
その地上階には海流が渦巻くような海原が、上の階には空が広がっています。

主人公はこの家の美しさを何よりも愛しており、
そこでの暮らしを一切不満に思ってはいません。
とはいえ、注意していなければ食料が尽きたり、燃料切で凍え死ぬ危険と常に隣り合わせです。
彼は常に魚の皮を干してレザーにしたり、海藻を乾かして燃やす為の資材を蓄えています。

この主人公に名前はありませんが、本の中では
ピラネージというニックネームが与えられ、そう呼ばれています。
彼は科学者としてこの異空間で起る些細な出来事を記録し、ある研究を続けているらしいのです。

ピラネージはもう一人の男と、十三人の死者と暮らしています。
彼にその呼び名をつけたのもその男(他者)なのでした。
ピラネージは唯一の話相手である他者に、何かと感謝し、情報を共有し、交友関係を築こうとしているようです。
そんなある日、この家に新たな人間の存在がチラつきはじめます。
ピラネージは自分の命に危険が迫っている事を忠告されるのでした。(つづく&ここからの展開が肝心)

もう、この一連のストーリーが
読者からすると、精神の錯乱する薬を打たれつつ牢獄に閉じ込められ、
搾取され続けている人とその奇行に見えるのです(°▽°)

普通の人間にとって、ある程度の空想を練るには、イメージできる素材が与えられる事が必須だと思うのですが
日付もなく、名前もなく、地域の説明もなく
全てにおいて現実世界との境界線があやふやなのです。
そのような事で最初の70ページほどは、ひたすらナンセンスの蓄積。
読めば読むほど船酔いするような、頭が混乱する感じの迷宮系奇書でございました☕️

”芸術に意味など必要ない”
と、誰かに言われた事がありますが🤔
確実に意味を求めてはいけない本です。

想像と科学のオーバーラッピングから、
最後は一通りの謎が解けてスッキリ、と思いきや。
よくよく考えたらやっぱり謎のままでした。

感覚的な変動を楽しむ目的で読むなら
良書だったのかなと思います😂


さて、
この本の構造に確実に影響を与えている、ピラネージ本家。

18世紀イタリアの画家、建築家
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの作品集を
合わせてご紹介したいと思います。
https://archangel.ocnk.net/product/4107





https://archangel.ocnk.net/product/4107

ピラネージは建築家であると同時に、さまざまな技術や芸術の分野で卓越した技術のレパートリーを持っていたそうです。
空想や実在の題材、建築や舞台のデザインなどの製図を得意とし、
工学や幾何学の理論と実践にも精通し、エッチングにも優れていました。

彼は自分の才能をすべて発揮して世界、つまり人々の生活様式や場所に革命を起こすことができるのは、建築でしかないと確信していました。
ピラネージは、この野望を実現するために、彼の芸術活動の中心となる都市、ローマに移り住んだそうです。
ピラネージにとって、古代ローマの遺構の中で生活することは、文明の中心に住むことに等しく
堕落し、腐敗し、軽薄になり、過去にの栄光に釣り合わなくなった(当時の)ローマの再建に尽力したとのことです。

本作はそんなピラネージによる
古代そして近代ローマの都市景観、一部に版画連作”牢獄”の含まれるる版画集(137点のエッチング)となっております。




















こんにちは☆
松浦です。

今週も素敵な品々が入荷しております♪
余韻が冷めないうちに今週読んでいた本のジャーナルから...


右側、The Song of Achilles (アキレウスの歌)です。
以前ブログでご紹介した、キルケー(という本)の
の作者、Madeline Millerの本です。

どちらもギリシャ神話のリテリングで、実際に共通する登場人物も含まれます。
年代順に読むのであればアキレウスの歌の方を先に読むべきだったかもしれませんが
私はあえて過去に遡り、いくつかの謎を紐解く形で読みたかったのでした☕️

あらすじ
”英雄たちの時代のギリシャ。
主人公はペレウス王と女神テティスの間に生まれた、何をやらせても完璧な王子アキレウスと
追放された不器用な若き(元)王子のパトロクロス。
異なる生い立ちながら何か惹かれあうものを持った二人は友情を育くみ始める。
パトロクロスとアキレウスの母テティスの嫁姑的な間柄は終始安定ながら
田舎の優しいおばあちゃん登場かと思わせるようなケイローンのもとで
武術や医学にも長けた青年に成長してゆく。
二人の絆はそこで(友達以上に)深いものとなっていった。
そんなある時、スパルタの一番美しい女性でスパルタ王の妻であるヘレネーが
誘拐されたとの知らせを受ける。
”トロイに行けば歴史に名を残す英雄になるが、死ぬ。”
預言でそれが分かっているにもかかわらず、
アキレウスは自分の運命を果たしにいく。
そして友情、愛と恐怖の間で揺れるパトロクロスも同行するのであった。

一般的に知られているトロイア戦争の流れはだいたいそのままながら、
それぞれの出来事が起こった経緯は、ファンタジーです。
付箋を貼って、ここまで読んだら休憩しようと決めていても
各章の最後の1文に撤回され続けました。
300ページ目くらいからは涙なくしては読めません(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

先に読まれた方の意見を聞いて覚悟していた通り、
私も途中、心に大怪我を負いました。
が❗️これほどの剣でなら刺されて痛い目に合う価値がある❗️
と思わざるを得ない華麗な悲劇でした😲(でも最後の最後はハッピーエンド)

パトロクロスの霊が作家さんに憑依して書き上げたのかなぁ〜🤔
そんなご本でした。
日本語訳版もあるようですのでご興味のある方はどうぞ📚

さて、ホームページの方にも
ギリシャ神話と関係の深い品々がよーく入荷しますが、
現在このようなお品がございます。

左の豪華な模様の古書は、本の歴史に関する本ですが
古い本の装丁やイラストはかなり神話にインスピレーションを受けています。
例えばこれはギリシャ神話のアトラース。
https://archangel.ocnk.net/product/5926



https://archangel.ocnk.net/product/5926
アトラスは、いろいろと神々の事情があって、
世界の西の果てで天空を背負うという役目を負わされる事になるのですが
中世の時代にこのアトラスが世界を背負っている絵が表紙に印刷されたことがきっかけで
地図帳をアトラスというようになったようです。

ちなみにそのごたごたには金の林檎が絡んでいまして、
これまたよく神話に出てくるアイテムです🍎
さっきのトロイア戦争の発端になった、いざこざにも金の林檎がしっかり絡んでいます😂

そして、
アイスキュロスによるギリシア悲劇、
オレステイア」三部作の中の一篇にはアガメムノーンも入っています。
https://archangel.ocnk.net/product/5921


https://archangel.ocnk.net/product/5921
おそらくみんなが嫌いなアガメムノーン。
ですが、今回アキレウスの歌を読んで、私は最終的に感謝しましたよ。
アガメムノンの息子さんに🙏

そして、アガメムノーンのひいお爺さんのお父さんといえば
https://archangel.ocnk.net/product/3035



https://archangel.ocnk.net/product/3035
ゼウス☀️
末代まで雰囲気引き継ぎすぎる..

当ショップではほとんど誰も持っていないような、コレクティブルなアンティークを
ほそぼそとご紹介しております。
ギリシャ神話、歴史小説がお好きな方にとっては
いずれも痺れる贈り物になると思います😍



こんにちは☆
松浦です。

先週末はハロウィンでしたね。
日本でも最近では仮装やパーティーがあるようですね!
みなさまもそれぞれ、楽しい時間をお過ごしになったことでしょう。

ドイツではハロウィン的なイベントは控えめですが、同じ時期には
本好き界隈では”スプーキーリーディング”が流行っていました。

スプーキーリーディングとは季語のようなもので
ちょっと不気味な?ホラー寄りの本を晩秋に読むというものです。

古典的なイメージでは
オペラ座の怪人やフランケンシュタイン、ドラキュラ、ドリアングレイの肖像のような感じです。
書店などにもそういった系統の本が毎年並びます👻


さて、私個人の方でもスプーキーな本を衝動的にいくつか買ってまいりました💦
ザ・サイレントコンパニオンという、ヴィクトリアンゴーストストーリーらしき本を
今も読んでいるところです(右下)😲



あらずじ


The Silent Companions by Laura Purcell
ハンサムな若き資産家、ルパート・ベインブリッジと結婚したエルシーは
贅沢な暮らしができると信じていた。
しかし、結婚後わずか数週間で夫は亡くなり、新しい使用人たちや地元の人々は敵意をむき出しにしている。
今では亡き夫のいとこだけが彼女の友達のようだ。
未亡人となったばかりのエルシーは、
夫が所有していた荒廃した田舎の屋敷「ザ・ブリッジ」で妊娠期間を過ごすことになったがそこで彼女を迎えたのは、期待していた富と特権のある生活とは程遠いものであった。

Laura Purcell さんの本は全部、
美的で薄気味悪いのが魅力です👻
本作は現在、少し過去、かなり過去という3つの異なる時代のシーンが交互に繰り返されるので
前半はパズルのピースが組み合わせられず、だらだらしたところもありますが、後半は一気に読めるようなスリルと、点と点が繋がる爽快感のあるヴィクトリアンホラー小説でした。
結末は期待を裏切らない程絶望的です🎉
結局一番怖いのは....何だなぁ。


さて、ホームページの方には
今週はポーランドの児童書やオーストリアの図鑑など、
東欧の雰囲気が素敵な品々が入荷しておりますよ💛

黒猫もスプーキー枠にどうかと思いましたが...

https://archangel.ocnk.net/product/5923




書き出し
パン屋の下の地下室にて
そこには13匹の強盗がいた。
彼らのアジトはパン屋の地下室にあり毎日正午になると強盗会議を開いている....
https://archangel.ocnk.net/product/5923
それにしてもこのイラスト、可愛すぎませんか😍💕

追記
生と死と永遠”
そんなテーマで選ばれた詩集も続いて入荷しました。
https://archangel.ocnk.net/product/4177




https://archangel.ocnk.net/product/4177

それから、この解剖学的写真集も結構面白いのですよ☠️
ただスプーキーを通り濾して、ちょっと閲覧注意ぎみです↓
(本物の人体ではなく蝋人形となっております)
https://archangel.ocnk.net/product/5894




https://archangel.ocnk.net/product/5894

秋から冬へ移り変わる季節となりましたが、
まだ少し黄色い葉っぱが残っている明るい場所を見つけました。
みなさまもどうぞお元気で、良い11月をお過ごしください🍁☕️

こんにちは☆
松浦です。

ベルリンは昨日、突然の嵐に見舞われ、
街路樹の葉っぱが全部吹き飛ばされたようです😮


日本の気候とは違って、ドイツではたまにこういう雨の無い台風のような?
風だけの嵐が起こります。
ゆらゆらと落ちていく葉っぱを眺めるのも秋の良さですが、一気に枯れ木の風景となりました🍁

お店にもシュトーレン、レープクーヘン、マーゲンブロット、グリューワインなど
さまざまなスパイスを使った季節の品々がどんどん並びはじめました。
冬籠もりの準備が加速するこの頃です🎄

クリスマスはまだ早すぎるかもしれませんが、
最近は聖母子画に関する素敵な印刷物も結構入荷しております。
マドンナ、マリアなどをキーワードに検索いただきましたら
他にもいろいろご覧いただけると思います。

https://archangel.ocnk.net/product/5895




https://archangel.ocnk.net/product/5895

https://archangel.ocnk.net/product/5904




https://archangel.ocnk.net/product/5904
https://archangel.ocnk.net/product/5740



https://archangel.ocnk.net/product/5740

ラファエロ画集の方は、本のようには閉じられておりませんので
壁に飾る古い絵をお探しの場合にも最適です!
私の携帯カメラではあまり伝わらないと思いますが😂
実際の印刷の色はかなり綺麗で感動します。
現代的なツルピカな印刷ではなく、ややマットで、アンティークらしい雰囲気があります✨


さて、
今週読んだ&読んでいる本の読書ジャーナルです。


1点目は話題作だったので、手を出してみた、サリー・ルーニーのノーマル・ピープル。
2点目は表紙の美しさに魅了されてジャケ買いしてみたザ・ミニチュアリスト、でした。

現代的な設定の前者と、17世紀のオランダを舞台とする後者。
この2冊は全然関係ないようで、どちらも18歳くらいの若者が主人公でした。
あまりにも異なる時代を生きる同世代の人の生き方を交互に読むと複雑な気持ちになりました。

ノーマル・ピープルの方はやや下品で子供っぽい恋愛小説...というような感じで、
本としては個人的にはあまり趣味ではありませんでしたが😮
ザ・ミニチュアリストの方は、癖&刺激が強めでかなり興味深いものでした。
表紙になっているのは主人公の女性が裕福なマーチャントである夫に贈られた
”自宅版ドールハウス”です。
主人公はその空室を徐々に装飾しようと、タウンワーク的なものでミニチュア職人を見つけ制作を依頼しました。

しかし後日その職人からは、主人公が注文したミニチュアに加えて、
頼んでいない品々、つまり外部の人間が知るはずのない家の調度品や生き物のミニチュアまで届くではありませんか(汗)

それはあまりにも繊細で美しく立派ながら、
珍しい椅子の模様や、犬のブチの位置まで正確に再現された不気味なものでした。
しかもこのドールハウスで起こったことは、現実に起こるという魔法までかけられているではありませんか(怖)

奴隷、プランテーション、当時の最先端ビジネスである砂糖の取引、
結婚感、宗教の影響力、同性愛、ウィッチクラフト、いろんなスパイスや海の匂い。
ミニチュア製作者は一体誰なのか、何か目的があるのか。

1680年頃のアムステルダムの雰囲気、文化、マナー、タブー他の都市とはまた違った価値観、
そこに当時の価値観にはそぐわないフェミニズムのエッセンスの加わった
歴史小説系サスペンス?(人間ドラマ?)という感じです👍
最後、思いがけない人たちが生き残ります😲


追記、
この本でも中心的な存在であり、当時の社会に大きな影響を与えるオランダ東インド会社。
そのVOCのマークの入った、キリスト教関係の小さな詩集も入荷しております...

https://archangel.ocnk.net/product/5914



https://archangel.ocnk.net/product/5914












こんにちは☆
松浦です。

10月も中旬となり、ベルリンも秋の夜長がはじまっております。
ダウンコートの人もちらほらみられます。
冷たい空気が心地よく肺に沁みる季節となりました🍁



使わせてもらっているオフィスには冬っぽい配色の絵がやってきました。
これは橋をテーマとした展覧会用にオランダで描かれたものなのだそうです、なかなかいい雰囲気を醸し出していますよ。

しかも私が昔住んでいた家具付きの部屋に飾ってあった絵(一時行方不明になった後、最近出てきたそう)なので、
何か強い縁を感じます。
この絵を眺めながら仕事する日がまたやってくるとは✨

さて、最近私はある出来事をきっかけに、早寝早起きが習慣づきました!

”早起き”の方は、用があればアラームをセットするなり、
気合いで起きるなり、比較的実行しやすいと思うのですが、
多くの大人にとってなかなか難しいのが、おそらく”早寝”ですよね!?

寝る準備が早くできても、寝ようと思えば思うほど、プレッシャーで寝つけないものです😂
この度早寝ができるようになったのは、ラッキーなことでした!

ある時、
まだ暗い早朝に掃除をしていて、ふと空を見上げるとですね、
すごく綺麗な星空が見えたのです。

ベルリンであるにも関わらず、雲の無い日の早朝にはこんな星空が見えるのかと衝撃でした。
そこで、星空を見ながらコーヒーを入れ、中庭で飲んでみると...
まーー、美味しいこと!。°(^ᵒ̴̶̷᷄ᴥᵒ̴̶̷᷅^)°。 ☕️

部屋の灯りを点けている住人が他にいない時間だからこそ見える貴重な景色。
そろそろ始まる日の出とともに消える儚い星空です。

それを発見して以来、
一仕事終えた後、星空の下でコーヒーを飲むという静寂のラグジュアリーを味わうために😂
毎朝2〜3時間早く行動開始していたところコーヒーを飲む時間が早まりました。
早朝のコーヒーのカフェインが完全に分解されるのに15時間+かったとしても、夜21時頃には
カフェインが抜けているのでかなりよく眠れるようです👏

さて、今週はまた素敵な古書が入手できました。
1900年頃の、ちょっとアンニュイな配色の、
くねっとした植物モチーフがとても個人的に大好きなのですよね〜
https://archangel.ocnk.net/product/5902





(本作自体は80年代のご本ですが、イラストは1900年頃のものです。)
https://archangel.ocnk.net/product/5902

内容はロシアに伝わる物語が4話入っております。
アール・ヌーヴォーの特色の強いイラストです。
生涯を通じて、スラヴの神話や民話に強い霊感を受けた、
20世紀初頭の影響力のあるイラストレーター、
イヴァン・ビリビンの絵の本となっております。
よかったら商品ページから覗いてみてくださいね。


さて、個人の読書ジャーナルとしては、先週はこれらを読み終えたところです。
今日はまた新しい本が届くのでワクワクです。


右の本は古典的な芸術作品によく見られる人物やモチーフの説明の本なのですが、
左の英語の本の方は、
"Eleanor Oliphant Is Completely Fine”という小説でした。
日本ではエレノア・オリファントは今日も元気です!
というタイトルで邦訳が出ているようです。

ホラーではありませんが、
最後の10ページ目くらいで、一回心臓が止まりそうになりました。

ネタバレにならない程度に感想をコメントすると
エレノア(女性の名前)さんは、タイトルに反して完璧に大丈夫などころか、実のところ完璧に病んでいます。

人気者になることはないが、誰かに殺されるほど程嫌われてはいないだろうと自覚でき、
規則正しく、無駄なく生活する一見普通の30歳の女性です。

彼女は”ちょっと変わった、気難しい人”という印象を周囲に与える程度の違和感はあるものの
最低限社会的に順応できる人物を
幼少時から心的外傷の上に築き上げてきたのでした。
それなりに仕事もでき、出世もします。

そんな彼女ですが、
ある時、偶然職場で知り合った一人の同僚と初めての”交友関係”をきっかけに
過去の体験から自分を解放しはじめます。

徐々に人間らしい感情を取り戻し、より高い社会性を身につけ、動植物を愛し、依存を克服...
内容に少しカウンセリングに通う場面があるのですが、そこでの所謂心理的なシャドーワークの取り組みの様子は見事な描写でした。

冒頭の数ページ読んだだけでは、よくある恋愛小説なのかこれは??
と読者に思わせるうような書き出しですが、後半はテンポ良く進む再生のストーリです。

真の癒しを求めるなら、一大決心して深層にある古傷を掘り返し、根源をしっかり癒す必要がある。
口にすることができないほど悲惨な経験をほじくり返すのは本当に辛いものですが、価値あるチャレンジです。

トラウマと共に生きる女性を主人公とする、ものすごく重たいテーマの小説ながら、
ちょっと、さくらももこさんののエッセイ的な、
一文読んだだけでクスッと笑える的な要素もふんだんに盛り込まれています。
(邦訳版の方も言葉選びのセンスが問われるところですが、そちらもいつか読んでみたいです。)

ちなみに洋書としての難易度はかなり低い印象です。
次に読む本を何かお探しの場合は、よかったら読んでみてくださいね😄