ブログ 

611

こんにちは☆ 松浦です。

夜な夜な、
またまた素敵な絵を含む古い詩集をみつけてしましましたので
早速発注してしましました。


というのはこちらなんです☆



6月中旬には受け取りできるのですが
”早く届かないかな〜っ♫”




目を輝かせ。

私も皆様と同じ気持ちで商品を迎えいれています。

朝、郵便屋さんが来ると、
喜んで走って行ってドアを開けるので
引かれる程に。


ですので、
お届けする大切なご本は

途中投げられたり、雨にさらされても
変わらぬ姿でお届けできるように

角がすり減らないように
柔らかい紙で包み、

浸水しないようにファイルでも包み、

箱入れの場合は隙間ができないように箱をカットし
本用封筒の場合はおり曲がらないように
厚紙で補強したりエアキャップで梱包しております。


ベルリンの商品は東京まで直通ではありません。
飛行機で乗り換え要の
長旅になります。

安全第一☆につき
ご自宅用梱包のおしゃれ度節約便なので箱もださいですが
(ギフト用はちゃんとします、備考にてお知らせください)

ご本を安心してお受け取りいただけるように
注意して梱包し、
追跡のお手伝いも随時行います。

最近は
毎日数千ページもHPを御覧いただいており
たくさんの方に
ヨーロッパの古本にご興味を持っていただけ
とても嬉しく思います!


これからも、
用は無いけど立ち入ってしまう
何か
うきうきする所,,,,




ホッと一息な
”休憩時間のお供”

的なポストを目指し...

ふらっとヨーロッパをお楽しみいただけるような
サイトを運営していきたいな〜と思います。





















こんにちは

また日記に書く事ができてしましました。

松浦です。

”アンティーク?外国の古い本って
 一体何が良いのかしら...?”


これまで考えもしなかった古書の魅力に
最近お気づきになられた方々、
当ブログとのご縁のあった方々、
朗報です。


500円商品♫ (5000円ではありません)今出品しております。

商品も送料もワンコインからの 赤字出品いたしました!






店主の納得のゆく商品をお店の商品としては厳選しておりますので本書はヤフーオークション経由でのみ
お求めいただけます♫





ご落札される方が
アンティークのお好きな方でも、
初めて古書を手に取られる方でも
何か伝わる魅力があれば良いな♫

と思っております。

完璧でないモノですが、不良品ではございません。
欠点も経年の個性と理解し
また可愛がっていただける
素敵な方々へ


こんにちは☆

松浦です。


昨夜は、もうびっくりしました。

外で猫の大きな鳴き声がすると思って目を向けると...
(ベルリンに野良猫はいないので異様な事態です)

我が家の室内猫が!

1匹、2階の窓がら落ちたようで
落ちた窓を目指して飛び上がろうと
庭でぴょんぴょんと
ジャンプしておりました。


室内から1歩も出た事がないのでもうパニックに陥り...
入り口も知らないので
落ちた窓に向かって
したたかに跳ねていたのです。

こちらも慌てて外に出て
落ちた窓を見上げると
もう1匹の猫(兄)は出窓部分から、
下界の弟を見てわなわなしておりました。

2匹が出窓付近でレスリングをしていて、
片方落ちた様子。

幸い怪我はなくすぐ捕獲できたので
抱き上げて戻り、

”私の不注意でこんな怖い目に遭わせて、ごめんね”

との
謝罪の気持ちを込めて

いつもより良いキャットフードを差し出しました。
ちょうどご飯の時間でした。

するとどうでしょう。

落ちた本人(弟猫)は
よろこんでもりもりと食し、

一方、未だ
突き落とした罪悪感に苛まれている兄猫は
食事も喉を通らず
ただ部屋の隅からご飯皿を眺めているではないですか。


兄猫の前にご飯皿を持って行くと、
彼は1歩後退。


代わりに

”それも僕んだっ!”

と言わんばかりに、
被害者弟猫が自分のご飯をほっぽり投げて
そのご飯にも飛びつきました。

普段の2倍のご飯を完食し
弟が満足気にゴーゴーと寝始めた頃

兄は心苦しそうに
えさ場に戻り、お皿に残ったソースを
舐めておりました...
(可哀想すぎるので彼にまた餌を与えると今度は食べました)



6月10日未明 
2階の窓から落とされた被害者 弟



暴行を自供した兄



6月11日現在既に和解が成立しております。

今日から窓を開けられず
ちょっと残念です。


しょぼん...

ところで、もうすぐ
やってきます。
美しいアンティークの祈祷書を....

ちょっとお先に公開いたします。

こんなお品や



こんなお品



6月中旬以降登録いたしますので
今しばらくお待ちください!


お騒がせしました。


























こんにちは☆

松浦です。

今アンティークショップより
美しい模様の表紙の物語が届きましたので
早速登録いたしました。


タイトル
” In Der Fremde”

(著)Ferdinand Brunold
本名August Ferdinand Meyer(1811-1894)
物語となっておりますが、
ドイツ詩人の作品です。









何度も再版のあったご本ですが

天、小口共に輝かしい三方金、
こちらは2版目のデザインです。

折り丁単位で針金で閉じられたお品ですので
ぽろっと外れてしまわないよう、
ページを開く際にはごゆっくりとどうぞ☆





こんにちは☆

松浦です。

ぽかぽかと
さわやかな日曜日です。

お出かけ前に
天使とばら柄のご本登録いたしました♫

以前ご紹介したのは緑でしたが本書は
それ以前に刷られたバージョンで
茶系でした。







挟んであったホーリーカード
これはおまけです。





それでは皆様も
ゆるい日曜日を
どうぞお過ごしください...!


こんにちは☆

松浦です。

ぽかぽかと
さわやかな日曜日です。

お出かけ前に
天使とばら柄のご本登録いたしました♫

以前ご紹介したのは緑でしたが本書は
それ以前に刷られたバージョンで
茶系でした。







挟んであったホーリーカード
これはおまけです。




それでは皆様も
ゆるい日曜日を
どうぞお過ごしください...!


こんにちは☆

松浦です。

今、ベルリンのアンティークの蚤の市から
帰ってきたところです。



今日は
お天気が良く市の商品にカバーも掛かっておりませんでしたので
欲しい物にたくさん出逢えました...

今日の目的は
承ったアンティーク品の買い付けだけではありません。
私の今一番欲しいもの!
古い絵画を探して徘徊しました。

アンティークの絵画
魅力的です。。。。

伝統ある画廊の方が市へ
持ってくるような完璧なアンティーク品となると
ゼロ1桁変わる高級品の域に入ってしまい、、、
無理ですが

1900年頃〜1950年位の油絵で
バロック調のそこそこ古くて格好良い木のフレーム
におさめられたような
渋い風景画

(ぴったりのイメージ品)




木製パネルにのった絵の具から
草の匂いや水の冷たさが伝わってくるような
オリジナルの作品

でも
お手頃!

そういうのが欲しのです。

近い将来ご紹介できるよう!?
絵の方も引き続き探したいと思います。








こんにちは☆

松浦です、

夜な夜な、お店のデザインをちょっと変更しました。

ちょっといいアイデアが浮かばず、
いまいち。

暗い雰囲気になってしましましたね。

でも今日は澄み渡った青空で、あたたかいベルリン。
こんな日は公園の芝生に転がりたいです♫


そうベルリンでは、ちょっと草が生えていると
皆こぞって寝そべります。



しかしパリでは、
ベルリンであったら必ずや人が寝そべるであろう芝生の傍でも


みんなお行儀よく椅子に座っていました!



ところで
ノートルダムの近くのセーヌ川沿いには

こんな緑の箱の市がずらーと並んでいます。
川沿いに取り付けられた緑の箱には閉店時鍵がかかっておりますが
開店時は箱の蓋が開いて棚が現れる仕組みで
蚤の市のように見えます。

ここもとっても楽しいスポットです★



ここからやってきた本を
今日はこの後ちょっと登録したいと思います。



待ち歩きに疲れたら静かなカフェで一休み。
大通りから離れます。






建物を覆うように
はり巡る緑にほっと癒されますね♫














こんにちは☆

松浦です。



フランスの
おみやげ話の続きになりますが

とーってもわくわくする、
私のお気に入り場所を

一つ日記でご紹介したいと思います。
古書好きの皆様ならきっと
ご興味もっていただけるハズ...!

そんな場所ですよ♫

フランスですが、
なぜかカナダの旗が目印の



このお店
主に、英語の古い書籍を扱うお店です。
きっとオーナーが英語圏の方なのでしょう。

英語の古本/アンティーク本屋という事ですが
探せばいろんなご本を掘り起こすことができる
探検し甲斐のあるお店です。



正面付近と1階は
写真を取ったらおこられそうな雰囲気でしたので
一階レジ横にある秘密の地下室をご案内....


この肩幅程度の幅の階段を降りて
地下に行く事ができます。



そして
階段の手すりの見える場所に
これでもかと無造作に積み上げられる
本...本...本



とにかく堀った洞窟のように通路は狭いです!
そしてその棚も天井も
隙間無く古書で覆い尽くされています。



音楽は決して流れず
(なぜか)ひそひそ話とかすかな足音
ページを捲る音の響く薄暗い空間。

まさしく裸電球の似合う
ミステリアスなお店♫

ガラクタのように見えますが、
このお店のご本はなかなか高額でした。
なだれになって落ちてきそうなご本も
1冊3000円程度からウン万円代まで,,,

壁は移動式の本棚が2−3重になっており
動かすとまた裏にも本棚が
出て来たり...!

もっとビックリしたのは

なんか本の隙間からコーヒーの匂いがする...?

と思ったら、
積み上がった本をかき分けると
コーヒーを抽出中のコーヒーメーカーが露になったり。

(笑)
その写真はショックのあまり撮り忘れました。


この界隈は...
かの有名な観光スポット、
誰もが想像するロマンチックで堂々たるパリの姿とは
異なりますが

わたしの一番のお気に入りエリア確定!となった
古書の街 です
このお店以外にも書店がたくさんありました。



こんな
人通りのない道をみつけたら



どんどん
さまよって見たくなります♫


この日記に書きました古書エリアは
ノートルダム大聖堂から徒歩圏内です☆
ご機会があれば是非どうぞ!



















こんにちは☆

松浦です。

数日間パリにいたのですが、昨日戻ってきました♫

友人に会いに行っていたので
今回は買い付けの旅がメインでは
なかったのですが

行く先々でフランス可愛いアンティークに出逢え。。。

持って帰れる程度のはがきや古い本を買い付けましたので

少しずつ登録していきたいと思います♫

その前に、

ドイツ(ベルリン)からパリへ行くのに利用した

新幹線(?)ICEの車内をちょっと撮影しましたので

ご紹介したいと思います。

”世界の車窓から”(番組、今もありますか?)

が大好きなんです。

ベルリンの巨大で近代的なビル(主要駅HBF)
を8時頃出発した列車は







街も見えますが、大半はこういう農作物の見える場所や草原を
走り抜けます。

この間、
お食事中の馬や牛や羊もたくさん見えるのですよ♫

黄色い絨毯をしきつめたような菜の花?の畑や
ラベンダーも見えました。

(ラベンダーは畑ではなく自然にたくさん生えている感じでしたが)

車内は一部自由席があるらしいのですが、
ほとんど予約席だったと思います。
満席でも通路に人が込み合う感じでないので快適でした。



向い合わせで、テーブルのある席もたくさんあります。



この席だと仕事中の人や、家族一緒場合、
途中カードで遊んだりするのに便利ですね。

そして個室やテーブル席の他に
カフェ車があります。



だれでもここに入って利用できますが、
席から動かなくとも、コーヒーやジュースはカフェの従業員が時々移動販売してくれます。

座席で購入できるコーヒーは1つ2.30ユーロ
日本のLサイズぐらいあり、テイクアウト用のカップに入っており
アメリカンコーヒータイプでした。
(エスプレッソ系ではないです)

結構な数の乗客がコーヒーを買うので
車内はカフェのような香りに...

でもカフェ車では陶器のカップでいただけ
お茶ができるのでそれも良いですね。

この列車はフランクフルトを通り
マンハイムというドイツの街で乗り換え
(待ち時間ほぼ無しでした)
パリは北駅の隣にある東駅につきます。
フランクフルトからだったらパリも近くていいなーと思いました。
(ベルリンからはこのルートで8−9時間です)

東駅はギャラリーラファイエットやオペラから地下鉄で
4駅ぐらいの距離ですのでそこそこ中心に近いエリアです。


そんな旅路ですが
列車の旅がお好きな方、
ICEは綺麗で快適ですのでおすすめです♫



















こんにちは☆

松浦です、


ドイツに住んでいると
この国の女性は強いなー...!とは日々思うのですが
それは近日の事であって
昔から自立した女性像というのがここにあった訳ではないのです。


そんな中、
今日ご紹介する女性アーティストは
自分をしっかりと持っており
そのがんばりによって徐々に評価を得て
とうとう彼女の肖像はドイツの通貨や切手にもなってしましました。



マリア・ジビーラ
Anna Maria Sibylla Merian(1647-1717)

時々ご紹介しているインゼルのご本



スリナムにおける熱帯の植物や昆虫の彫版
を手がけたのが彼女です。

ドイツ生まれの彼女がなぜ熱帯?
と思われませんか。


実はこの時マリアはドイツでの
離婚をきっかけに自分の母親の出身国オランダに住む事となり
やがて布教の為に南アメリカのスリナムに移り住むこととなっていました。(スリナムがオランダ領だったので)

それを機会にスリナムで彼女はじっくり南国の植物、昆虫を観察することができました。
その後もオランダースリナムを何度も行き来するマリア。
飛行機なんてありませんから、
ヨーロッパから南アメリカはお船で3ヶ月コースです。
スリナムでは、マラリアに感染してまで...
大変熱心に活動を続けた強い女性です。

そうして晩年、彼女はオランダに戻り、
1705年スリナムの昆虫類についてまとめた
手彩色銅版画集
Metamorphosis insectorum Surinamensium
ースリナム産昆虫変態図譜ー
を出版しました。

数年後、計71毎の図版にグレードアップした
Metamorphosis insectorum Surinamensium (Dissertatio de generatione et metamorphosis insectorum Surinamensium)
となって1719年に登場したようです。


既に1600年代植物画家としての業績をあげている彼女でしたが
当時未知の領域であった”昆虫の生態”への
着眼点は革新的であり、
昆虫学に大きなな貢献をもたらすこととなりました。

何故人々は虫に関心が無かったのでしょう。
実はルネサンス期までは疑いなく信じられていた
ある説があったのです。


紀元前4世紀の古代ギリシアの哲学者
アリストテレスの自然発生説。この影響で
この時代もまだ虫は悪魔だと思われておりました。

一人の女性が
イモムシを世話し、美しい蝶になりゆく行程を見守る姿、
熱心に調査する様子は
あまりに異様だったに違いありません。

実際、そんな画家から科学者の域に入りつつあったマリアは
魔女と思われた事もあったという事です。



本書インゼル文庫の351番



は24枚の図版を含む小さな編集作品ですが
そんな熱意に満ちた女性作家の努力の賜物なんですね。

幼少時代からの強い興味関心と、命がけの旅無くして
決して完成することのなかった
”スリナム産昆虫変態図譜”
インゼル文庫として現在もその一部を手元に迎えることができ
感動です。


それから、
同作家の植物画家としての本もまだご紹介しておりませんが
言うまでもなくこれまた素晴らしいので...

お手頃に陳列できる商品がご用意できましたら
今度ご紹介いたしますね!










こんにちは☆

松浦です。
今晩はドイツでは何か重要なフットボールの試合があるとの事で

(全く興味無し↑)

24時間前からテレビでもカウントダウンが始まり
猫もしゃくしもフットボールフットボール
と言って騒いでいます。

私の夫もドイツ人らしく、
この日の為わざわざ購入した応援するチームのTシャツと靴下で
スポーツ観戦に出かけるそうですが。

国民の大半が一丸となって
こんなに熱くなれるってすごいですね。。。。

街中がそうしてヒートアップする一方、
私はいつも通りに我が道を行っております。


今、イタリアの修復師たちが
ミケランジェロの
『最後の審判』を修復する番組をみて涙しておりました。

何年もの歳月を費やして丁寧に慎重に
和紙と薬品を使って長年のすすを落としてもらい、
20世紀の人々の前に再び露になった500年前のイエスの表情。
今呼吸をし始めたのでは?と思う程
蘇ったように視えました。



(これじゃあ小さくて視えませんね...)


修復に携わるというのはとにかく大変なお仕事のようです。
地道でものすごく神経を使うクリーニング作業を
何時間も何年も続け
作者がはじめに吹き込んだ魂を取り戻します。


修復された箇所はあまりにも見事に汚れを落とし
色が随分変わるので、
新たに色づけしたんじゃ?という勘違いから
批判を受けたり...

(私自身もてっきり、修復とは色を塗り替えて再現もするのだと思っておりました!)

しかし実際には、彼らは
過去に何者かが群像の裸体に着衣させた跡を消したりと、
ミケランジェロの意思だけを忠実に辿るのです。

500年前、巨匠の築いた世界をもくもくと再現する仕事。
失敗すればキャリアは終了でしょうが、
成功した暁に世の中に修復者の名前が轟くことはありません。

芸術を継承できるかどうかが自分たちの手に掛かっている
そんな使命感から裏方作業に徹してくださる方々の存在
本当に有り難いです。


システィーナ礼拝堂の祭壇の『最後の審判』、
ラファエロの『アテナイの学堂』

登場人物もまたすごく興味深く、
そこに描かれた意味を理解する行程も楽しめそうです。
実物を見てみたいですね...!


ミケランジェロの天井画(システィーナ礼拝堂)は、
一部インゼルに掲載がございます↓

ロダンの『考える人』もまた
ミケランジェロがここに描いた

自分の預言を信じてもらえなくて嘆く
エレミアの姿↓


に影響を受けたそうですよ。

宗教の普及活動で(字が読めない人が多かったので)
優れた芸術家が人の心を魅了するたくさんの作品を残せて、
それを見た次の世代の芸術家が影響され自分のものにするサイクル
この流れはきっと今でもそうなのでしょうね。。。。





http://archangel.ocnk.net/product/1108

ご興味ある方よかったら御覧ください☆























こんにちは☆

松浦です。

今朝リビングで仕事をしていると
まだ早朝だったにもかかわらず、

”ピンポーン”とチャイムが鳴りました。

郵便配達にしては早いなと思ってドアを開けると、
もう塗る気満々にスタンバイしたペンキ屋さんが...

”今からお宅のリビングの窓枠を塗り替えますよ”と。

”あ、そうなんですか...どうぞ”と。


ロシア人風
街のペンキ屋さん、
慣れた手つきで窓を8枚外し窓から身を乗り出して
さっそく塗装作業が始まりました。

”じゃあまた明日、2度塗りしますから!”

と快活に帰っていかれました。

早朝アポ無しペンキ屋さんの出現と
締まりが悪かったドアまで
ついでにちゃっちゃと削っていってくださる積極性。

カルチャーショックを受けました。

ドイツのアルトバウ(古いアパート)が
どこも手入れが行き届いていて見栄えが良いのはこういう
有無を言わさぬまめなメンテナンスがあっての
事なのでしょうね

今日はペンキ塗りたてにつき、
窓猫のひなたぼっこはお休みです。


ところで、

うっとりとお楽しみいただける
豪華で美しいご本が加わりました。

きっとご期待を裏切らない装丁の?!
ハイネの作品集です。





6巻完結内、本書は第5巻です。


内容は、ドイツ人作家Wilhelm Bölsche氏
の編集によるハインリヒ•ハイネの作品、
ハイネの伝記,及び編集者によるプロローグが含まれます。

本書第5巻に掲載のある作品としては


1831年〜1854年
Lutezia ルテーチア 
政治、芸術、国民生活に関する
フランスジャーナリズムのコレクション

1831ねん(-33年?)
Kunstberichte aus Paris
Französische Maler
フランスの画家に関する
(毒舌ハイネの?批判を含む?)
パリのアートレポート


フランス関するジャーナリズム集となっております。



一体誰がデザインしていたんでしょう。
大変格好良い古書です。
こんにちは☆

松浦です。

今日は雨で外は冷たいですが、猫鑑賞で心が温まっております。



(モフり倒されて疲れた様子。)

ところで、今日は
今の所日本の皆様のお目に留る機会の少ない
古書、個人的に好きなインゼル545番の彫刻の作品集を
ご紹介したいと思います。



このご本に収められる作品を残したのは
この方、



ティルマン・リーメンシュナイダー氏。
宗教改革者ルターの生まれるちょっと前の時代から
宗教改革時代を生きた彫刻家、
ゴシック後期の作家としてはとても偉大な人物でありながら
若い時代の記録がほどんど無いのは、
彼がいくつもの都市を旅しながら彫刻を学んだからではないか
と考えられているそうです。

ゴシックから、ルネッサンスへの移行期間の芸術家、
作品は、後期ゴシックのスタイルを基本に、
その後マニエリスム
(ルネッサンス全盛期の調和のとれた美しさとはちょっと違う)
の特徴をとらえる作品に変化してきたと言われています。


有名作である、
ローテンブルグにある祭壇
”聖血の祭壇”が1ページ目に掲載されております。





拡大



Holy Blood Altar Jakobskirche, Rothenburg ob der Tauber
(1501—1505)


このシーンにお心辺りのある方、
多いかと思われます。

よくご紹介している古い祈祷書などに出てくる光景↓



最後の晩餐の席で、イエスが

”このメンバーの中に裏切り者がいる。”
と言って皆が驚き...!

イエスの胸元にもたれかけ、悲しそうに
”それは一体、誰なんですか?”と問う愛され美少年のヨハネ


明らかに他と違う様子で
背を向ける角度の裏切り者ユダ、
(の拡大)



この布袋の中には、イエスの居場所を密告した報酬として
得た金貨が入っているそうです。

裏切り者が誰であるかを知っているイエスは
ユダ本人にしか分からない方法で
ヨハネの問いに答えユダをヒヤっとさせる



緊迫の1シーンです。


参考http://reliquarian.com/tag/tilman-riemenschneider/

ヨーロッパの芸術と宗教は切り離せない存在なのですね。

さて、
彫刻を数多く手がけるのみならず市長も努めた事のある
リーメンシュナイダー氏でしたが

時は宗教改革の混乱の中でしたから、
元市長として農民戦争に加担したとして逮捕され
拷問の末、両腕をおられてしまいました。

それにより
彫刻家として芸術のキャリアを終える結果となりました。
自由の身になっても、彫刻家として復帰する事ができないのは
本当に残念な事ですね...



こんにちは☆

松浦です。


今日5月20日はドイツは祝日だったそうで、
スーパーもお店も日曜日と同様にしまっており
準備しておりませんでしたのでなかなか難儀な一日でした!





しかし、
日祝受付可能なカウンターがございますので
ちゃんと発送は承っております。
ご安心ください。

ところで、今
表紙のデザインの綺麗な古書をひとつ登録いたしました。







挿絵はたくさんはございませんが、
青っぽいカラーの印刷がなかなか渋くて素敵です。




この本の作家は1918年頃まですごく勢いのあった
人気女性作家

Bertha Clément ベアータ•クレメントさん

ジャンルは”Backfischroman ”という
ユース向けの小説を主に書いていた方のようです。

このベアータ•クレメントさん
絵描きの父親の影響を幼くして受けたというだけあって
見た目も可愛らしい本をたくさん出しておられるので

私の欲しい本をちょっと並べてみたいと思います。










トキメキます。

どれもアンティーク品として普通に買えば高いので,,,
たまたま安く入手できる日を待つのみです。

近日中に入荷の予定はございませんが
運良くお手頃に入手できましたら
その際はご報告いたしますね。


こんにちは☆

松浦です。

先週入手したご本から、今ようやくご紹介のチャンスを掴んだ
格好良いご本を少しご紹介したいと思います。





あまりにも豪華なこのシリーズは1から3巻で完結する
歴史小説”Die Nilbraut”
とタイトルされるご本です。

舞台は、現在
ミート•ラヒーナという村に遺跡として存在する
古代王朝のMemphis (メフィス)
そこで起こった出来事のようです。



作者は自らもエジプト学者である歴史小説家の
ゲオルグ・エーベルス。

ドイツでは、作家としてもですが
エーベルス・パピルス(Ebers Papyrus)という


最も古くて貴重な古代パピルスを購入した人としても
有名な方です。
(このパピルスは発見された中で最も古い医学文書のひとつです)

ちなみに上の写真にある、彼の名前が付けられたパピルスは
古代エジプトでの癌の治療法についての記述で現在はドイツ、フライプツィヒの図書館に保管されています。

この文字は読めませんが
癌の治療としては”何もしないこと”が
そこには推奨されているそうです。。。

しかし、胃痛には何々を煎じて服用するとか、気管支の病気には
ハーブを温めてその煙を吸引するなど記されており大変興味深いものです。またパピルスには具体的な治療法の他には魔法や呪文まで記されております。

紀元前1550年にして、古代エジプト人は、心臓についての論文をかき全身は血管でつながっていることもまでも知り尽くした上で、
病は悪魔という考えがもあったようですね。


ご紹介中のご本に話を戻しますが
(本書はパピルスではございません、パピルス購入者=本書の作家です)

”Die Nilbrau”メフィスというのは古代エジプトの行政単位であったノモスという(上、下エジプト併せて42あった)小国家の内
下エジプトの”Aneb-Hetch ”の都であった地域です。

著書Die Schwestern (1880), Der Kaiser (1881)等に続き、
本書Die Nilbraut (1887〜)を通して一般の人々はエジプト学について触れる機会を持つ事ができました。

現代でも各国の言葉に翻訳され読まれる歴史小説です。
単品各種3500円で登録しております。



ーーーー追伸ーーーーーー
5月19日現在 本書の在庫は第2巻と第3巻になっております。

























こんにちは☆

松浦です。

今、古書の市から戻り人目惚れで選んだ古書たちを

じっくり開いております。

最初に目に留まった順に登録していきたいと思います♫


ひとつめですが、
絵画や彫刻の作品集
イギリスのアートがお楽しみいただけるご本が見つかりました。







これらは、
1909年に
イギリスの王立芸術院”Royal Academy ”に展示された
作品のようです。

出版社のPall Mall Magazine(ポール•マール マガジン?)は
イギリスへ引っ越して来た
アメリカ人弁護士William Waldorf Astor
によって1893年に創刊が始まりました。

Pall Mall Magazineはアート作品と共に詩や短編小説、
シリーズ小説、一般論評が掲載されました、
その時期に最も注目を浴びてた
作家を取り上げた月刊の文芸雑誌だったようです。

本書は、
"Pall Mall Magazine extra "という事で、
月刊ではなく特別号のような印象をうけます。

布張りのハードカバーのしっかりしたご本です。
本書には文学作品は含まれませんので、目で見てお楽しみいただけます。



ちなみに、私が個人的に
すごく好きだった作品はこちらでした↓



タイトル "Two mothers " ( 作)Edward stott (1859-1918)
本書の印刷はモノクロですが

この絵は’Motherhood”ともタイトルされるようです。

男の子と、母親、
母親に抱かれた小さな女の子が描かれております。

小さな女の子は自分も赤ちゃんなのにもかかわらず
お母さん気分で子羊を抱えちゃっていますね。

だから"Two mothers " なのかなーと思いつつ
抱っこされた羊ちゃんの表情も人間そのもの
嬉しい笑顔に癒されます。

解説のない作品集。
見る人の感覚で新しい発見がいくつもありそうな
小さな美術館ですね。





こんにちは☆

松浦です。

ベルリンは昨日も今日も素晴らしい夏日でした☀



猫達は窓辺で日光浴☀



私は、外で薄着で過ごし油断してしまったせいか
気が付けば喉が痛いような、痛くないような
感じになっております。。。

こんな時、薬局で
急いで買ってくる救世主



ユーカリや、セージの商品
なんです。お茶とか入浴剤もあるんですが
今回はキャンディーを買いました。

セージはドイツ語ではsalbeiなんですが
語源はラテン語で”selvere”=救済

という意味があるらしいですよ♫

その名の通り、素晴らしい殺菌力で
速攻で効いてくれるので、
風邪が悪化しない事が多いです。


ところで、
もう飴にしか見えないかもしれませんが

本日はスイスの鉱物のご本↓↓が再入荷しております♫
再入荷と言いましても前回のお取り扱い品と内容が
少し異なるようです。








はじめのページに6枚の写真、
宝石店の広告のようなページがございました。

1959年のダイアモンドの賞を受賞したある会社の
”10周年記念”版として刷ったご本のようです。






ということで、
各国の言葉で何度か出版されておりますご本ですが
本書は1969年頃のご本と思われます。

まねして描けそうで?
やっぱり、宝石マスターにしか描けない、
均整のとれた鉱物の美しさをお楽しみいただける事と
思います。

新商品ページにもう少し中の写真を掲載いたしますね。






















こんにちは☆

松浦です。


インゼルに関するご質問をよくいただくので、
少しずつどんなご本なのか!?

分かる範囲で書いていきたいと思います。


先日の158番に引き続き今回は213番の蝶のご本です♫

(このブログを書き終わったら1点登録いたしますね☆)






単に美しいだけでなく、いろいろな角度から細部まで観察され
た蝶ちょう達、

どんな人の作品なのでしょう



?





ドイツの昆虫学者、Jacob Hübner ( 1761-1826)
ヤコブ•フブナー氏
(お名前の読み方は日本語でどう呼ばれているかわかりませんが)

Jacob Hübner氏は昆虫に関する多くのご本を
書かれております。

ヨーロッパに生息する昆虫の内蝶や蛾な等の
鱗翅目(りんしもく)/チョウ目 学名:Lepidoptera
最初の研究者のひとりである彼、
新種の昆虫に関して、また
「種 (species)」や「類 (genus)」といった分類学上の説明も行いました。
そうして、昆虫に関する数々の本を
19世紀の世の中におくりだした人物です。

こちら↓の画像は彼の有名著書のひとつ
Sammlung Europäischer Schmetterlinge (1796–1805)


ヨーロッパの蝶と、その幼虫についての作品集、








参考http://www.christies.com/lotfinder/books-manuscripts/huebner-jacob-sammlung-europaischer-schmetterlinge-augsbourg-5632074-details.aspx

789枚の蝶のイラストページ(Kolorierte Stiche版画の一種)
に加え438枚の幼虫のページを含む
19世紀のオリジナルを入手しようと思えば
€3000はくだらない...
大作のようです。

そして、1930年代
そんなJacob Hübner氏大作から
素敵な部分をピックアップしたような
小さな蝶の本インゼル文庫213番のご本が生まれました!






昔の研究者の努力の賜物を
こうして今アートのように共有、継承できるって
素晴らしい事ですね♫

著作権とか大丈夫だったんでしょうかね。
皆の興味を追求してくれたインゼル文庫の存在に感謝です♫

今から登録いたしますこのご本は
1934年発刊のお品のようです☆

本書には幼虫は含まれませんので、
幼虫が怖い方もご安心ください。
(私は足のない虫は全般的に怖いです)

Das kleine Schmetterlingsbuch In vielen Farben
Kolorierte Stiche von Jakob Hübner.
Geleitwort von Friedrich Schnack

そうです!
158番の序文を書いたのも同じくFriedrich Schnack氏

こちらもなかなか、興味深い古書なんですよ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このブログでご提供しております情報は
私自身が海外の文献を参考にした内容、解釈した内容が主となっております。

プロの翻訳家ではございませんので、
私の書いた事をそのまま商用に転記されると
間違った情報を含む可能性がございます。
ご注意の上、お役立ていただければと思います。

ーーーーーーーー追伸ーーーーーーー

こちらでご紹介したご本の販売は終了いたしました
引き続きお探しの方、申し訳ございませんが
次回の入荷をお待ちくださいませ☆




こんにちは☆

松浦です。

今日は、留守中の友達の家のにゃんこにご飯をあげに
行ってきたのですが。

途中、教会の裏の深い緑に囲まれた不思議な場所がありました。


公園にしては静かすぎると思って中に一歩足を踏み入れると
葛や植物に覆われるように長い大きな花壇のようなものが
4つと石碑があり
よく見るとたくさんの名前が....
お墓だ,,,

その広場には第二次世界対戦時のその地域近辺の犠牲者が
300人以上ねむっていたのです。

日本とはお墓の感じがまったく違いましたので
衝撃的でした。

太古の昔から
戦争はもう数えきれない程の数ございましたが、
人と人がぶつかり合って戦っていた19世紀までの戦争と
第一次世界大戦頃の戦争では
交通網発達や兵器の登場によって犠牲者の数は
桁違いになりました。


やんちゃしていたドイツが痛い目にあった
第一次世界大戦後1919年には
ベルサイユ条約によって軍備に規制かけられました。
しかし、それに懲りずに第二次世界大戦時には



↑このハーケンクロイツの登場
ヒトラー率いるナチスの政権下では条約に触れないような兵器の開発にものすごく力が入れられていたのです。

こっそり研究されて登場した武器と言えば
これですね



ロケット。

その他ドイツで開発された
秘密兵器の数々が本書では紹介されております。







私は一切ナチスの支持者ではありませんが
秘密兵器とタイトルされると余計知りたくなってしまいます。

資料として、とても興味深い雑誌かと思います。


(この後登録完了いたしますね)