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こんにちは☆
松浦です。


〜ご連絡事項〜
現在9㌔以上のお荷物を承っておりますお客様
恐れ入りますがこの金曜•土曜は集荷が来ませんので
次回の発送が日曜となります。
(その他の商品の発送は毎日可能です☆)
ご迷惑おかけ致します。


本日は、私も楽しみにしておりました
留め具の素敵な賛美歌のアンティーク本がついに届きました♫
実はこの古書、
私も予想していなかったおまけがいろいろ付いており
込められた想いが本を開くと同時に溢れてきたような感じを覚えました。

早速こちらにご紹介させていただきます。





アンティークショップより入荷いたしました。
130年前の祈祷書です。
黒く滑らかな表紙にエンボスが施され、
ブラス(Messing)の留め具が付いた逸品です。
賛美歌の歌詞(本書)とは別に小冊子のようなかたち
で楽譜もついております。



鋲やページも大変良い状態です。



Das Herren Wort ist Wahrhaftig

ドイツ語 1883年
約15cmx10,5cm (厚み約3cm)



この祈祷書には
4つの付属品が付いております。
エンボスで花柄が浮き上がるように表現された
おそらく1912年〜のしおり、



以前の持ち主がはさんだであろう手紙、



四葉のクローバーの押し花!!
見つけたページにそのまま挟んでおきますね。

再び素敵な方にお届けできますように。



こんにちは☆

松浦です。

ここ数日快晴がつづき、
寒いながらもこちらベルリンでとても良い雰囲気です♫


緑のある広場では既に半袖でひなたぼっこしている
無茶なベルリン市民を見かけましたが、
吹雪きの日々からこうも急にお天気がよくなるとその気持ちも
分からなくもありません。


ところで、
今日は歴史の本が入荷したので
この後ご紹介したいと思います。


さて私の高校時代は
教科の’社会”は選択性になっており
世界史、日本史、地理から選ぶようになっておりました。

外国に全く興味のなかった私は
当時消去法で日本史を選んび
それすらろくに勉強はしなかったですね。

外国語や歴史が面白いと自発的に思うようになったのは
大人になってからの事です。

そう思うようになった背景には、
”素晴らしい参考書”ではなく
”古いモノ”との出会いというものがありました。

美術品でもアクセサリーでも本でも、お城でも
偶然出逢えた、
”これまで見た事も無いモノ”に興味を惹かれ

もっと知りたいという探究心から
ストレスなく情報を辿っているうちに
外国語が必要になったり
単発的に知っていた歴史や世界がつながって
感動したりするのです。

興味を入り口にして入って来た情報は
徹夜で丸暗記した答えと違って消える事無く
自分の一部になるんですね。

寝る間を惜しんで趣味に没頭しても
疲れないのですから、

人間興味に勝る原動力はないなぁ...
とつくずく思います。

前触れが長くなりましたが本日の古書は

ベルリンの古本屋さんで見つけたお品です。

”Illustrierte Weltgeschichte ”

四隅と背表紙がレザーの格好良いご本です。
マーブル模様の幻想的で美しい表紙に包まれているのは
たくさんのイラストで紹介される世界史です。











発刊は未明記ですが1950年頃と予想致します。
内容はひげ文字ではなく読みやすいドイツ語です。

ページを捲りイラストからイメージできる
世界の歴史にわくわくしてみてはいかがでしょうか☆




サイズ 約23cm×17cm 厚み約 3cm 
こんにちは☆

松浦です。


今、
お店のイメージ写真を
明らかに不釣り合いだったネコ柄から
こちらに変えました。



これは

ゲーテ時代の
本を読むひとのシルエット

私の大好きなインゼル文庫
シルエットの本の内容を加工したものです。

ところで、
今ご本ばかりご紹介しておりますので
当ホームページに寄っていただいたお客様に

”他のアンティーク品は販売されないんでしょうか”

とのご質問をよくいただきます。

今ですね

他のお品もいろいろと探しております,,,!

今捕まっております用事が終わる予定の初夏には

”ヨーロッパ蚤の市の雑貨”の項目にお品を並べられるように
いたしますね

いつも御覧いただきありがとうございます。



ところで、

日本のアンティークショップへお届けしている雑貨のついでに
買い付けしたのですが

フランスの古い切手セットが入荷しました☆






ドイツで買いましたので
ドイツ語の表記がございますが中身はフランスの切手、
ひと袋にいろいろ入っております♪



記念切手や人物、風景

アートに、コレクションにお楽しみいただければ幸いです。

☆この切手セットはとても軽いので400円〜の発送が可能です☆













こんにちは☆

松浦です。

今日は、表紙のデザインがとても綺麗なご本を
一つ掲載したします。






カール•ブッセさんという方の

(プロイセン時代の)
新ロマン派の作家の詩集です。

彼についての資料は乏しいですので代わりに

本書8ページ目に掲載されている
ドイツの詩をひとつご紹介します♪


”Morgengang

Das wird ein Tag der Gnade
Für Blume, Blatt und Strauch:
Ganz kerzengrade Pfade
Nimmt heut der blaue Rauch.

Die Gräser an den Wegen
Sind schwer von Morgenthau,
Ich zieh' dem Licht entgegen
Ueber die blühende Au.”






訳は今から考えます。

むむむ....


ジャスミンが花開きました♪




こんにちは☆

松浦です。

今日は1ヶ月ぶりぐらいでしょうか
ベルリンは”快晴”です。
街はみんなご機嫌になっています♪

ところで、
こんなお天気の良い日にはとりわけ気に留まらない
だいぶアナログな玩具。
カード(トランプ)はお持ちでしょうか。
今日はカードに関係する古書をご紹介致します。


私は趣味でタロットカードというカードを使用した
占いをしますが、

トランプはそのタロットの小アルカナに
愚者を加えてできたという説もあり、
現在のタロットカードには昔のトランプとの共通点が
見られます。


例えば、
トランプの♥ハートは昔、こんなカップでした↓
意味するものも愛情だけではありません。
喜び、満足、友情、成就、幸福など
わき起こるあらゆる感情の対象。
それをとどめるのには受け止める物が必要で
器がシンボルになったのかな?と思います。




現在の絵札のデザインは
16世紀のフランスのトランプが元になっていると言われています。

しかしトランプの起源はエジプトという説や中国という説があり
謎に包まれているのです。


トランプはどこからともなく
14世紀にはヨーロッパの各地に広がり
カップがハートに代わったり、木の棒がクラブになったり
いろいろ時代の流れや使用された国の文化、実在した人物を絵札に当てはめたりと何度も進化を遂げたのでしょう。

今日ご紹介する古書には、
5世紀分にわたるカードのイラストが掲載されております。


Deutsche Spielkarten aus fünf Jahrhunderten
79 Abbildungen

(500年にわたるドイツのトランプ イラスト79選)

 この訳は独自の解釈となります。
※内容は古い物を含みますが本書自体の発刊は1900年代です。


1509年


1518−25年


1700年


1719年


1768−92年


1810年

年代順に並べてみましたが、
最後の方のデザインなどかなり現代のものに近く
感動でした☆



華麗なバロック後期から繊細なロココ時代に掛けて美術の影響もうけたのでしょうか。
1700年代のイラストはもうとっても素敵です〜〜。


新商品のページ、インゼル文庫755番。
お楽しみ頂ける方へ。




こんにちは☆

松浦です。



オペラはお好きでしょうか。

you tube で聞けるのですが↓

http://www.youtube.com/watch?v=eLYNm_mvPyI

このモーツアルトの Lied der Freiheit
自由の詩
の歌詞を書いた人物こそ、
今日紹介するご本の作品の作者

オーストリアの詩人
ヨハネス・ブルーマウエル 氏です。





"
Wer unter eines Mädchens Hand
Sich als ein Sclave schmiegt
Und, von der Liebe festgebannt,
In schnöden Fesseln liegt:
Weh dem! Der ist ein armer Wicht,
Er kennt die gold'ne Freiheit nicht,,,,,"

(訳はこちらにhttp://homepage2.nifty.com/182494/LiederhausUmegaoka/songs/M/Mozart/S2129.htm)

クラシック音楽を聞くと、
曲のイメージをそのまま作曲家の人物像に当てはめて想像してしまうのですが

没後発表されたモーツアルトの書いた手紙や
生前の評判から想像し直すと
(テレビでは放送できないような突拍子もない内容でしたので)

これは、、、
彼の天才的なファンタジーは作曲に活かしてもらって
歌詞は詩人に任せて正解。

と思ってしましました。

類は友を呼ぶ

とすると、
勝手な想像だけですが、モーツアルトと交友関係にあった
と言われるヨハネス・ブルーマウエル氏

も本当はクレイジーな人物だったのでは??
と思ってしまいました。











タイトル Aloys Blumauer's gesammelte Schriften

1877年 ドイツ語


Aloys Blumauerの作品集、
詩やうたの歌詞を含みます。















美しいデザインの古書です、
コレクションにいかがでしょう♪
こんにちは☆

松浦です。

インゼルのご本で
珍しいご本が見つかりましたのでご紹介したいと思います


★今日の日記にはちょっと怖い画像を含みますので★
ご趣味でない方はどうぞお控えくださいませ。


今典型的な死神といえば、
骸骨が鎌を振りかざした姿を
想像しませんか?



その定着したイメージはこれから紹介する芸術が
起源となっているのかもしれません,,,




フランス王国の王位継承をめぐる戦いで、
現在のフランスとイギリスの国境を作ったといわれる
”百年戦争”がありました。

その時代
戦争と飢饉だけだけでなく、黒死病(ペスト)も大流行し
埋葬も追いつかず
教会に運びきれない程
毎日人がたくさん亡くなる時期がありました。

生きている人々のやり場のない怒り、悲しみは
いつしかユダヤ人に向けられ、
ペストの流行はユダヤ人のせいだと思われはじめたのです。
これにより、さらには
信じられないほどの数のユダヤ人が殺害されました。

このような背景ですので
正気でいられなくなった方もそれは多かった事でしょう。

広場や埋葬場所では
半狂乱になって倒れるまで踊り続ける
という集団ヒステリーが起こり
その光景は「死の舞踏」と呼ばれるようになりました。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Dance-death-altzenbach-17thC.jpg

そんな世の中の混乱からおよそ100年も後
ようやく物作りを行う余裕ができたのでしょうか。
芸術家たちはこの死の舞踏をテーマに作品を作り始めたのです。

絵画や彫刻等に
共通のテーマとして挙げられる
”死の普遍性”

王様も農民も
生前の身分や生活がどうであれ最後は皆
無に帰する

死の擬人化である骸骨はいろんな日常のシーンに予告無く現れ
突然死を目の前にした人々の様子が
様々なかたちで表現されております。



ルネサンス ドイツの画家
ハンス・ホルバイン氏は

そんな
『死の舞踏』木版画シリーズの作者として
版画史上に名を残す作家です。












Insel Bücherei Nr. 221







タイトルはHANS HOLBEINd.J.
BILDER DES TODES 41 Holzschnitte

発刊年 1977年






印刷業者内で版権が争われるほどの人気だったという
ホルバイン氏の木版画作品、



おぞましく、しかし
目が離せない程の惹き付けられるご本です。

こんにちは☆
松浦です。


もう今さらですが(?)
邦画の”陰陽師”を昨日始めて見ました。。。
平安時代の陰陽師、安倍晴明って本当にいた人なんですね。

その時代”鬼”と呼ばれる霊的なもの、
呪術・天文道・占いなどなど
個人的に頭を突っ込みたくなるスピリチュアルな要素もいっぱいで
平安時代の事をもっとちゃんと知りたくなるような気持ちになれる
大変おもしろい映画でした。。。



ところで、
今日はまた、日本もドイツも離れますが
イングランドに関するお話をご紹介したいと思います。。。


ユネスコの世界遺産にも登録された
この素晴らしい建物
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82



イングランド南東部ケント州のカンタベリーにある
教会”カンタベリー大聖堂”は、
現在も多くの巡礼者が訪れる聖地です。


1170年
この寺院で大司教トーマス・ベケットが、
暗殺されました。

初代イングランド王国の王様ヘンリー2世の友人でもあり、
息子の家庭教師までつとめる
イングランドの聖職者であったベケット氏でしたが
両者の仲良しな関係も長くは続きませんでした。

時が経ち
ヘンリー2世は王による教会支配を強化を求めるようになり、
ベケットは教会の自由を唱え、何かと
王様と対立することになったのです。

結局国外追放に処せられ、
その後再びイングランドへ帰国したベケットは
(騎士らの)誤解によって、
ヘンリー2世に無断でヘンリー2世の4人の騎士に暗殺されました。


http://en.wikipedia.org/wiki/Walters_Art_Gallery
(この写真はお借りしたものです、以下の販売中の本にこの絵は含まれません)




カンタベリー大聖堂の
礼拝堂の床の下にはで埋葬され、
またベケットが暗殺される直前の様子を描いたステンドグラスが
残っているとの事。




今日ご紹介するご本は、
そんなカンタベリー大聖堂への巡礼者たちが関わっております。

巡礼者たちは旅の退屈しのぎに
出逢った人々と自分の知っている物語
を順番に語りました。

その話を繋げたような形式
枠物語”わくものがたり”で書かれたのが本作品
「カンタベリー物語」
 です。









アンティーク洋書 

"Centerbury -Geschichten "
『カンタベリー物語』=(The Canterbury Tales)

Wilhelm Herkberg 訳

1387年〜イングランドの詩人ジェフリー・チョーサー
 Chaucerの作品の
ドイツ語訳版です。

本書の発刊年はそれよりもっと後、
1880年頃と推測します。






サイズ 約13cm x 18,5cm (厚み約3cm)


この柄のシリーズは主に海外の作品のドイツ語訳版として
出版されたようで過去にも
フランス語の作品などを取り扱いました。
本書は本体の傷みはとても少なく、
状態は良好です。
シックで素敵な古書です。







コレクションにいかがでしょうか☆

こんにちは☆

松浦です。

いきなりの地理ですが
ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸を隔てる海峡
スペインの北とモロッコの間に
”ジブラルタル海峡”という海峡があります。


”コチラ↓”



ギリシャ神話に出てくる
ヘーラクレース(ゼウスとアルクメーネーの子)
はある時十二の功業(命じられた仕事)
でゲーリュオーンの牛を取りに行く途中
巨大な山脈を登らなければなりませんでした。
しかしそれが非常に面倒だったので
近道をしようと考えました。

山脈さえ無くなれば道のりを短縮できる,,,
と考えたへーラクレースは、
巨大な山脈をその怪力で砕くことにしました。

ヘーラクレースは棍棒で山脈を殴り、その圧倒的な怪力で山脈を真っ二つにし山脈の下に横たわる大地もヘーラクレースの怪力に耐え切れずに吹き飛びました。

ヘーラクレースは冒険の途次、ジブラルタル海峡を通過した際に海峡の両岸に「ヘラクレスの柱」を残しました。

という事で、

スペインの国旗に描かれるこの柱がそうです☆



※実際にはこの岩山だそうです。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%9F%B1




ヘラクレスの柱の話は
シリア人で古代ギリシアの作家、風刺作家のルキアノスが
西暦167年頃ギリシャ語で執筆した
『本当の話』 (Ancient Greek: Ἀληθῆ διηγήματα)

に登場します。

この『本当の話』及び同著者による『イカロメニッポス』という
作品が最古の
SF的小説では...
と言われています。



その後、

作家の空想に満ち溢れたサイエンスフィクションの文学が
が徐々に登場するようになります。
日本最古の竹取物語もSF小説かもしれません。



今日紹介する本書
Reise durch die Sonnenweltの著者
ジュール・ヴェルヌ氏
はまさにサイエンスフィクションを今に広めた人物のひとりです。






”人間が想像できることは、人間が必ず実現できる”
と。。

どこかの社長さんが言っているのを
を聞いたことが無いでしょうか。
これはヴェルヌ氏が父親に宛てた手紙の一節とも言われています。


余談ですが、
東京ディズニーシーのテーマポート
「ミステリアスアイランド」も彼のSF小説に登場する
登場人物が築いた秘密基地という設定でつくられているそうです☆


昔低俗だとか、子供っぽいと
バカにされた作品もその後科学の方が想像力に追いついて

いや、あの人は偉大な作家だ、予言者だったと
言われるようになるんですね〜


























こんばんは☆
松浦です。

今日は久しぶりに
街を歩いていると前が見えないほどに
吹雪き、驚きました。

日本はそろそろ春が近づいているでしょうか?



昨日の続きです。。。














哀れな水夫の物語詩
"イノック・アーデン " です。

この物語詩の作者は

初代テニスン男爵
アルフレッド・テニスン
(Alfred Tennyson1809年- 1892年)
公式に任命された詩人、
”桂冠詩人”の称号を与えられた
ヴィクトリア朝時代のイギリス詩人です。

イギリスで国王から任命され、
王室の慶弔に公的な詩をつくることを義務とした詩人
を、Poet Laureate”桂冠詩人”
と呼ぶのだそうです。


古代ギリシャ•ローマ時代に
詩人達が詩作を競い合い
勝者は月桂樹の葉の付いた枝を環状に編んだ冠を頭に乗せた事から
その名前がついたとの事。












コレクションにいかがでしょう。。。


こんばんは☆
松浦です。

こちらは日曜日の夜になり
明日からまた平日が始まるなー。。。
という切ない時間帯です。

それより
1時間20分かけて書いた日記が
操作を誤り一瞬にして消えてしまい
今脱力しております。
覆水盆に返らず
といいますが今その情況だと思います。

ちなみにもう元に戻せないのは
盆の上にこぼした水だと思っていたのですが、
盆とはトレーではなく、元々の中国語の意では鉢、器なのだそうです。
確かに
盆にこぼれた時点ならまだコップに戻せそうな気がします。



気分を変えまして♪
さっき消えてしまった紹介文はさておき
別のご本をご紹介したいと思います。

当店のお客様の中には、

芸術関係の方で
美術の題材として私の買い付けた古書をご購入いただく方々がいらっしゃるのですが、

何かのヒントになりそうな
素材が満載の美しいご本が見つかりました。













本の中に隠されていては
もったいない程の素敵な挿絵をたくさん含むご本です。

(推定1900年頃発刊)



大きく重い古書なので送料がちょっと高いのですが
美術品の様な存在感をお楽しみいただければと思います。



こんにちは☆
松浦です。

自然療法の好きなドイツでは
その辺りの薬局にもハーブティーの品揃えが多く
”このお茶は何に効きます”と
書かれてあるので分かりやすく
風邪のひきはじめ等助かります。

昨日から喉が痛かったので
私が飲んでいるのがセージのお茶。
セージは日本でも洋食で肉や魚の臭みを消すスパイスとして使われると思います。

抗酸化作用が強く、こちらでは古代ローマ時代にも
免疫を高める薬草として使われていました。

薬っぽくなく味も結構好みですので、おすすめです。

ところで今日も一つご本をご紹介したいと思います。
何度がご紹介しておりますシリーズですが本書は第5巻となります。














第5巻
本書の内容例としては悲劇
『タイタス・アンドロニカス』(Titus Andronicus)
1500年代〜や

(英語:The Tragedy of Julius Caesar)

共和政ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサル
を描いた『ジュリアス・シーザー』1599年〜
悲劇等を含みます。

ドイツ語訳版となります。






背の部分の模様も素敵です。
金彩の文字と模様がはいっております。




シェイククピアが題材に取り上げた人物でもあり
一時は神扱いされた人物

カエサルの”Caesar”シーザー(英読み)

という綴りを見て?!ひらめきました。

これはもしや

あの、こってりチーズ風味で美味しい
シーザーサラダの語源ではないか,,,?
と。

ガイウス・ユリウス・カエサルの好んだ
ドレッシングだったのかしら。



と思って調べてみた所
シーザーサラダの歴史は意外に浅い事が分かりました。。。

紀元前44年のカエサル氏没から
ずっと後1900年代
イタリア系メキシコ移民のCaesar Cardiniさん(一般の方)
が作ったのだそうです。


ちょっと残念でした。


名前が似ていることで
現代も多くの人がシーザーサラダの語源ご勘違いして語っているのだそうです。


しかし、

ポンペイウスと対立したカエサル
が武装して渡る事を禁じられていたルビコン川を渡りローマへ進む際に言い放ったとされる
セリフは今でも聞きます。


Alea jacta estラテン語源


The die is castまたは

=賽は投げられた

勝敗を決めるさいころが振られてしまったら
もう後はやるしかないですね...!









こんにちは☆
松浦です。


突然ですが、人の持つ

”オーラ”の色を信じる方いらっしゃいますか?


私は前にハワイに住んでいた頃

人の持つ”オーラ”が見えるという方に出逢いました。

その方によると当時の私のオーラは

深い、暗ーい青。。。

森で、ただ静かに深く、

来るモノは受け入れつつも、

こちらから波を起こす気配は無い湖のような青


,,,ですよ。


と言われた事がありました。


このようなオーラを持つ人は意思のとても固い人
言い換えれば
”頑固者”

なのだそうです。

その場に居合わせた他2人のオーラはそれぞれ同系の青
だったのですが

一人は皆に平等で広くて優し心のような”空の青”

もう一人はどんどん流れる川の水の青、
常にチャレンジして人生に変化をもたらす性格の表れ。


と言われたのですが
確かに当時それぞれにしっくりときました。


そう、

その頑固オーラを持っていた頃、私は
”一度決めた事を貫く”という美徳にとても忠実で

決めた事を投げ出してはならないと決めつけていたのです。

しかし、そんなある時

その後の人生を揺るがす程の2つの選択肢が与えられた時

私は気が付きました。



結果的に、そこへたどり着くことができれば
行く道を変えても別に良いじゃないか。。。と



それで私が選んだ道は、
決めた事を曲げた代償に
ゼロから始まるいばらの道で当然痛い目にもあいましたが
結果
”あの時考えを変える選択をして本当によかった☆”



今は思っています♪



そんな体験にも通じる言葉を、、、
1800年代のドイツ人作家も残していました。

"Es gehört oft mehr Mut dazu, seine Meinung zu ändern, als ihr treu zu bleiben."


”考えを変えるという選択の方が勇気が伴う場合がある。
変えないという選択よりも,,,”


本日ご紹介する古い作品集の作家
フリードリヒ・ヘッベル氏の言葉です。


アンティークショップより
コンディション、デザイン共にとても美しいご本が入荷しました。








背表紙も豪華です。



本書は Hebbels Werke 10-12
クリスティアン・フリードリヒ・ヘッベル の作品集
10〜12話の入った1冊です。

発刊年は未明記ですが1880年頃
内容は1840年代の作品が主です。


日本語訳版も登場している
昭和初期世界名作翻訳全集 
”マリーア・マグダレーネ ”Maria magdarena 1843−4
のプロローグ部分等
本書に掲載があるようです。

Christian Friedrich Hebbel ( 1813 -1863 )
ヘッベル氏はドイツの劇作家、詩人であった人物です。






豪華な装丁の古書です。
コレクションにいかがでしょう☆






※引用したドイツ語の訳は独自の解釈になっております、ご容赦ください。
こんにちは☆
松浦です。


なぞなぞです。



戦争であり、恋人である。
哲学であり、科学である。
虚栄心であり、創造力であり
スポーツであり、芸術である。

なんでしょう。。。。





史上
いろんな人物よって様々なモノに例えられてきた
チェス。

1回試してつまらないと辞める人がいる一方、
一生を費やしプレーしてもまだ足りない、
人生を費やす価値がある
とも言われるゲームですね。。。


ところで
皆さまはお家で集中できますでしょうか?

私は、本当に家で集中する事が苦手で
大事な用事や勉強事はいつも外で行います。

午前の講義が終わればその辺りのスターバックスに寄って
こうしてブログを書いたり、頂戴したメールにお返事したりしているのです。


それで何かに没頭し、気が付いたら
3時間ぐらい経過しているのですが
ある時ふと3時間経って横を見ると
となりのテーブルのおじさん2名がまだそこに居ました。

そう、駒を持参してチェッカーテーブルの上に直において...
彼ら黙々とスタバでチェスをしていたのです。
そのテーブルは完全に異空間と化しており
一人は今にも泣き始めるのではないかと思う程、深く考え込んでいる様子でした。

店内ほとんどの人が席で読書かケータイ、
パソコンを触っている中

チェス駒持参でひたすら対戦相手と向き合う姿は
なんとも知的で。。。
ぱっとしない中年ドイツ人2名の格が一気に上がったように
視えた瞬間でした。


そんなチェスに関連する古書が再入荷しました。

インゼル文庫より

タイトルは
Künstlerische Schachfiguren aus zehn Jahrhunderten
45 Bildtafeln.

Insel Bücherei Nr. 752
芸術的なチェスの駒の本です。



















チェスの手は自分の性格をも反映するのだそうです。
弱みを隠さずに写し鏡を確かめる勇気を持つ。。。。

チェス盤の上を歩むような人生も
素敵だと思います。



こんにちは☆
松浦です

ベルリンは、また思い出したかのように雪が舞っております☃
先日一気に雪がとけこのまま春になるものと思いましたが
気のせいだったようですね

ところで今日私はおよそ5年ぶりに

”ヨーグルト”を食しました。

乳製品は大好きなのですが
乳糖を分解する酵素の少ない体質で
大好きなミルキーな製品を人並みに食べるには勇気がいるんです。
(死にはしませんが)

そういった乳糖不耐症の人は
自覚症状こそ無いものの世の中には実はたくさん存在し
欧米ではラクトスフリーと印の付いた
製造工程で乳糖分解済みのチーズや牛乳が普通に売られています。
ホイップクリームまであります♪

そんな欧米社会でも、
ヨーグルトは今日の今日まで見た事が無く
もう一生食べられないのか...と諦めておりました。

しかしヨーグルトを
ついに今日発見したのです♪

牛乳系無理な皆様方、ドイツは住み良い国ですよ...!

さて、本日は久しぶりにご本をご紹介したいと思います。

ベルリン古書の市より本日購入いたしました。
ナチュラルな配色の古書です。







本書は
タイトル Ludwig Anzengrubers Ausgewählte Werke
第5巻完結のうち本書は第2巻の1冊です。
Der Schandfleck 編集
サイズ 約 18.5cmx12.5cm(厚み約2.5cm)

Ludwig Anzengruber氏は ( 1839 -1889)
オーストリアの劇作家、小説家、詩人であった
人物です。

発刊年が未明記ですが1950年頃と推測いたします。







背表紙にヤケがございますが、全体に目立つダメージのない美しいご本です。

ドイツの古書らしからぬ(?)
どこかフレンチカントリーな雰囲気が優しいですね。

それでは引き続き楽しいご週末を☆

こんにちは☆
松浦です。

ベルリンはすっかり温かくなり、
雪の代わりに雨が降り始めました。

気が付いたらすでに2月、立春の頃なのですね,,,!
ベルリンには山ももう雪も無いので
今何人かの知人ドイツ人は
バケーションでスイスまでスキーをしに出かけています。

一般のドイツ人は年に何回も家族でお出かけできるほどの
休みをとる事ができるようで(他の人に気を使う事無く)
ここは
本当に人が人らしく生きられる国だなーと思います...


ところで、

わたし好みの
天使とお花の模様のご本が来ましたので
簡単にご紹介したいと思います☆






アンティークショップからのご本です☆


美術品の様なイラストも
この絵に併せてデザインされた様なアートな文字も
素晴らしいですね,,,,
イラスト部分は一部エンボスになっております







本書は1889年発刊
タイトル Was aus ihr geworden ist.
ドイツ語 

著者の
ヨハンナ・シュピリさん
はお馴染みアルプスの少女ハイジの執筆で有名な
スイスの作家です。

大切に読み継がれてきたもので、
過去3人の持ち主があったらしくお名前が確認できました。
お次の方、おそらく4人目のオーナー様です。

丁寧なお取り扱いの必要な古いご本ですが
どなたかの元でお気に入りいただけれると幸いです★





ロマンチックなデザインの
素敵な古書が入荷しました♪
ゲーテ作品集(Johann Wolfgang von Goethe)
うち全16話完結のシリーズの内
”8−12話”の入った1冊となります。

本書を開くと第8話として,,,
ゲーテの傑作
そして彼の最も不可解なストーリの一つと挙げられる
”Die Wahlverwandtschaften””親和力”
から始まります。

化学の親和力の原理を二組の男女の恋愛に当てはめ
その心理を巧みに描く長編小説。
情熱と理性の間で紛争が大混乱へ
そして最終的に悲劇的な結末をもたらすお話です。
(1809年〜)

内容は本書の発刊年より随分前の作品を含みますが
本書自体は1880−90年頃発刊のお品と思われます






堂々と描かれているのは
ペガサスのようです、
印刷とエンボスの両方で模様が入り
立体感ある仕上がりに加え
ほとんど擦れが無い状態でみつかりました。







裏表紙は一色ですが四隅と中央に模様
さらに2重のフレームがエンボスされております。





経年によるヤケがございますがページも綺麗です。



ところで、
時々古書の表紙のデザインに登場するこの羽のあるお馬さん
ギリシャ神話に出てくるペガサスですが、
作品の内容には無関係なので
どういう意味なのかしら??
と思っておりましたが

中世ヨーロッパ以降貴族社会において用いられてきた
”紋章学”
によると「教養」や「名声」を現すもの
ローマ時代には
「不死」の象徴であったのだそうです。


一代で読み捨てらてはならないっ
価値ある本を後世に伝えよう。。。


出版者は
そんな思いから表紙に天馬を
刷り込んだのでしょうか☆

(,,,,?かどうかは勝手な推測になります)

おかげさまでこうして今日手に取ることができました♪



”ははーん ” ひらめいた猫



こんにちは☆

松浦です。

今日はなぜかとっても気温が高くなったベルリン♪

週末の雪が解け地面がすっかり綺麗になりました。

このまま春になってくれると良いのですが,,,,


ところでこの週末、
積雪の中凍えかけで買い付けしたご本の中に

ジャケ買いというのですか、内容を確かめずに表紙に惹かれて買ったご本があったのですが。

今日よくよくみると、、、、

ゲーテの傑作集なるものを
仕入れておりました。




写真では伝わりにくいのですが、
印象的な格好良いご本なのです。








ゲーテのマスターピース

Goethes Meisterwerke 第1巻
希少なお品の一つです。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(Johann Wolfgang von Goethe 1749年-1832年)

20代から死の直前まで書き継がれた大作のファウストや

ゲーテが15年近くの年月をかけて執筆し
1787年に完成した作品
ネーデルランド独立運動の指導者エグモントを描いた
ゲーテの戯曲エグモント
も本書内容に含まれます。

題材となったのは
エグモント伯の称号で知られる
ラモラール・ファン・エフモント氏です。(1522年- 1568年)

オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域
”フランドル”の軍人、政治家でした。

スペイン、フェリペ2世の絶対主義政策に反対し
ネーデルランドの独立をはかりましたが、
反逆者として処刑されてしまった実存の人物です。



そのような古い作品を含みますが
本書自体の発刊は未明記1900年頃と推測します。
サイズ 約18cmx24cm(厚み約3,5cm)




迫力あるサイズの挿絵もたくさん含まれます。











内容、装丁ともに堂々豪華な逸品です★
コレクションにいかがでしょう♪


☆3000円とお手頃ですが、本書は大きなサイズのご本です☆

書留発送の送料が2000円/1冊で梱包後およそ1,2kgとなります。2㌔までの同時梱包は同送料内で承ります。

こんにちは☆

今日は
旅行先のエジプトから帰って来た義母が
ベルリンに来ていたので
早朝から起きてお掃除しましたよ。

25℃の国から
真冬の最中のドイツに帰ってきたら
目立ちますね。

こんがり日焼けしたお肌が
セレブなオーラを発していました☆

ところで、

ビブリア古書堂の事件手帖 
というのが今日本では流行っているのですか?

日本の流行から遠のいた暮らしをしており
お客様から教えていただくまで
全く知らなかったのですが
今とっても気になっており日本から小説を取り寄せようかと
思っています。


最近、
妙に若い世代の方も私の古書にご興味をもってもらえるので

”どうしたのだろうか...?”と

思っていたのです。

どんなきっかけであったにしても、
ebookの普及で忘れかけられていた古い本達が
再注目してもらえ私もなんだか嬉しいです。

古書には、
流行すたり、
中に書いてある事が知識として共有されただけでなく
もういろいろな事情が詰まっています。


手紙や書き込みが出てくると。。。
持っていた人の性格や、
その人に読まれる事になったいきさつ、
どんな人がどんな目的で必要だったかまで
分かる事もあるんですよ。


お別れの言葉、感謝の言葉、愛の言葉
筆跡を残した人が
伝えたかった相手には読まれる事のなかった独り言も
100年経ってに誰かの心に届くことがあるのです。


豊かな国に暮らしてもなかなか手に入らない
そいういう
お金で買えない価値をご本と一緒にお届けできたらいいなと
思いつつ。。。。
わたしは本をさがしています。

今日は、
格好良い賛美歌のご本をひとつご紹介したいと思います。





1899年発刊の
古い賛美歌のご本が入荷しました。
十字架の後ろ手にはよく見ると花柄がエンボスされております。

サイズ 約10cmx14cm(厚み約 2,5cm)
ドイツ語 



黒くシンプルで実用的なものが最も多いですが、
本書は背表紙のまでとても美しくデザインされております。



模様が深く入っており
金色のラインがほとんど色あせることなく残っております。







中のページの状態も大変良いです。



外箱は
今は擦れて傷が目立ちます。
外箱に守られていた中のご本は
表面のレザーがほとんど擦れずに
美しい表紙を保っております。

外箱は100年以上毎日
この相棒と一緒でしたので
本書に併せてやや変形しております。
他の古書では
いくら同サイズでもすっぽりとは収まらないのです。
おもしろい発見でした。



箱付きの美しいご本です。
コレクションにいかがでしょう。

こんばんは☆
松浦です。

天気予報でこの辺り夜間マイナス15℃になると聞いて
ドキドキしております。



しかし、
降り積もる雪を見ながら
お家でゆっくりいただく為の
チョコレートを入手したので
一人喜んでいます。



ところで、
平日、登録できなかったのですが先週末に買い付けた
とっても気に入っておりますご本を
ひとつご紹介させてください。







この素敵なお品は。。。
アンティークのグリム童話のご本です☆

赤い表紙に大きく描かれた女の子と小鳥達の柄は

エンボスでぷっくりと凹凸があり、
写真で見る以上に存在感があるのですよ。


本の印刷ではなく、最初の持ち主の書き込みです。
1906年とありますが
本書は1900年頃のお品と思われます。





カラーのページも所々ございますが、
中にもたくさんの素敵な挿絵を含みます。









グリム童話。。。


ヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟が編纂した
ドイツのメルヒェン(童話)集
の歴史は古く
1812年に初版第1巻が登場しました。

お話の内容は
グリム兄弟がドイツ中を歩き回って、
古くから語り継がれてきた物語をドイツの
農村に住む民衆から直接聞き集め、
それを口伝えのかたちのまま収録し
出版されたものだと長年考えられてきました。

が、

その後

取材源のメモの公表や研究によって
読み書き可能で、中流以上の裕福で教養ある女性から語られた
話であったと、
今は言われています。


先日
本屋で最近の赤ずきんちゃんをちらっと読んでいると、
驚くべき事が分かりました。
私が知っているお話と既に大きく異なっておりました。


赤ずきんちゃんは狼に食べられず、
クローゼットに閉じ込められているではありませんか。。。
当然狼のお腹を裂いて
助けるシーンなどございません。

差別的な要素、暴力、虐待的な箇所をぼやかし、言い換え、
古くから語り継がれてきたたくさんのお話が
時代による変化を遂げてきた
童話なのですね。


本書は100年以上昔のご本ですので
変化を読み解いてみたい方に良いかもしれません。。。

これまでさぞ大事に読まれできたのでしょう、
破れたり外れた箇所が直されて
ページの状態こそ良くはございませんが
本を開く人に
今日もインスピレーションを与え続ける
そんなご本です。




ーーー追伸ーーーーー

本書は1月26日現在販売を終了致しました。
御覧いただきありがとうございます。